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    44_mhyk

    @44_mhyk

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    44_mhyk

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    夏のブラネロ♀、カイオエ♀を妄想した。ネに片想いのモブ視点。

    ##ブラネロ
    ##女体化
    ##フォ学パロ

    【フォ学ブラネロ♀カイオエ♀】恋心が打ち砕かれました(モブ視点)「だから、さっきの水着はさすがに」
    「なんで? 君だけ着るわけじゃないからいいじゃない。おそろいだよ?」
    「うー」
     お代わり自由の珈琲で課題に取り組んでいた俺は、その時隣から聞こえてきた声に思わず息を詰めた。
     案内してきた店員が、メニューを置いて去っていく。
    「オーエン、荷物こっち置く」
    「ありがと」
     少し低めの、優しい声。間違えるはずがない。
     バレないようにそっと、そっと隣に視線を飛ばす。
    「!」
     そこには、ネロさんがいた。
     まさか休日に会えるなんて。
     運命じゃないかな? 運命って思わせてくれ!
     俺は心のなかでガッツポーズを決めながら、視線を慌てて課題へ戻した。

     ネロさんは合併前の元不良校の生徒だけど、気さくで優しくて、勉強熱心な人だ。
     購買でいつもありがとな、と声をかけてもらえる、あの瞬間が日々の楽しみだ。
     まあ、要するに俺はネロさんに一方的に想いを寄せている。叶わないのはわかっているけれど(彼女は、同性からもめちゃくちゃにもてる)、それでも想うくらい許されたい。
     綺麗な鎖骨から肩のあたりが大きめに露出したゆるくて大きめのシャツに、細身のブラックデニム。至ってシンプルなのが彼女らしい気がするし、そんなゆるい服装でも形のいい胸や、細いウエストラインはよくわかる。
     スタイルがいい。絶妙にいい。さりげなく胸が大きなところとか、さりげなく細い腰から色気のあるヒップラインとか、つい視線がいっちゃうよな。
     向かいに座っているのは三年の元不良校の……オーエンだ。
     こっちはシンプルな黒のワンピース。意外だ、随分前にドンキで見かけたってやつは、黒のゴスロリだったって言ってたけど、随分普通だな。
     彼女たちは、飲み物をとりあえず頼んだらしかった。
     二人ともミルクティー。
    「そうだ、前に教えてもらったシャンプーとリンス、めちゃくちゃよかった。良い香りだしさらさら」
     ネロさんが嬉しそうに髪に触れる。
     ああ、指先まで綺麗だなあ……俺も触りたい。
     へえ、と向かいで頬杖をついてオーエンが無造作に指をのばす。ん、オーエン、左手薬指に指輪してないか?
     さらさら、艶のあるネロさんの髪に触れて、まあ僕が教えてあげたんだから当然だよね、とどこか勝ち誇ったように彼女は笑った。
     少し高圧的にも見えるそれに、ネロさんはふにゃ、と柔らかく笑い返す。優しいんだな。
     笑顔に見惚れていると、ふとオーエンの視線がこちらに向いた。
     慌てて課題に視線を戻す。
     突き刺さるような視線……うわ、バレた?見てるのバレたかこれ??
    「ふぅん」
    「? オーエン?」
    「何でもない。ところで、夏休みの旅行だけど、それ持ってきてよね」
    「え、うそ、まじでこれ着るの? 無理無理無理……ろ、露出すぎて絶対ビーチに出れねえって!」
     ……ネロさん、どんな水着買ったんだろう。
     どうやら、二人は旅行の計画に話題を移すらしい。
     水着がどうの、バイクがどうの、と話がはずんでいる。
     オーエンはスマホを取り出して、タプタプと素早く何か打ち込みながら僕も一緒に着るって言ってるのに、と主張を曲げない。
     うー、あー、と耳まで真っ赤に染め上げて躊躇うようすのネロさんに、妄想は膨らまずにいられない。
     俺が、彼女の彼氏だったら。いや、妄想は自由だろ、赦してほしい。
     人前では着てほしくないな、露出が多い水着なんて。いや、自慢したいかも。それもありかも。
     まあ最終的には二人きりで……。
     いつかもし告白して、OK貰えたら、それもワンチャンありうる?
     やべ、チンコ痛い。
     エアコンの風のおかげか、ふわ、と隣から甘い香りが漂ってくる。ネロさん、休みには香水つけるんだ……甘いけどさわやかな香り。ユニセックスで、すごく似合っている。
     と。
     幸せの絶頂にいた丁度その時だった。
    「おまたせオーエン、ネロ!」
     爽やかな男の声が近付いてきた。
     ってちょっと待て、元芸能校のカインじゃないか!
     薄い色のサングラスをしているが、イケメン度は隠せてないぞ……イケメンはシンプルな服を着てもイケメンだと聞いていたが、イケメンがセンスのいい服を着るとさらにイケメン度が増すんだな。くそ。
     男の俺から見ても明らかに段違いにかっこいい彼は、遅いよここ奢ってね、と高飛車に言い放ったオーエンの隣にごくナチュラルに腰を落ち着けた。
    「ブラッドリーもごめんな、いっぱい付き合ってくれてありがとう」
    「おう、全くだぜ」
     げ。
     カインが振り返った背後。
     ブラックとシルバーの髪に、きりりと眼光鋭い男は……ブラッドリー!
     ネロさんと同じ元不良校出身で、大暴れしてる不良。噂によると地下のなんかの喧嘩のタイトル持ってるとか?
     不良ってだっさいジャージのイメージだったけど、ブラッドリーは……ちくしょうこっちもイケメンかよ。よく見ると整った顔に、すらりと高い背。半袖のシャツから伸びる腕は筋肉質で、全体的にめちゃくちゃバランスがいい『イイカラダ』をしてる。
     質の違うイケメン二人の登場に、周囲の女子がざわついたのがわかった。
     え、なに、何なのこの集まり。
     ざわざわ嫌な予感がしつつチラチラ見ていると、ブラッドリーがオーエンの肩を軽く叩いた。
    「どれ」
    「あれ」
     まて、視線が飛んでくる……!
     あわてて空になったコーヒーを啜る(空だから何も口に入らないけど)。
     鋭い視線が突き刺さる。
     ふぅん、と低く、少し不機嫌とわかる声がして、彼はこちらの隣……つまり、ネロさんと俺との間の通路、に入り込んできた。
     やばい、なんだこれ怖い怖い怖い!
     緊張でぶわ、と嫌な汗が出る。
    「ネロ」
     低い声がネロさんを呼んだ。ん、とネロさんが当たり前のように隣を空ける。
     ブラッドリーはそこに収まった。
    「ああもう、汗かいてんじゃねえか」
    「おう、そこの色男に連れまわされたからな」
     ネロさんは、ブラッドリーの顔を覗き込んで、もう、とリュックからタオルを取り出した。ブラッドリーの顔をおもむろにとんとんと拭い始める。
    「ちゃんと拭けって」
    「ん」
     ネロさん……ネロさん、なんですかその距離感……。
     その光景に、思わずこっそり見る、のも忘れて俺は視線をがっつり奪われた。
     ぴったり寄り添うネロさんの胸のふくらみが、ブラッドリーの腕に潰されている。二人ともそれが当然であるかのように気にも留めていない。
     細い手がタオルでとんとん、大事そうにブラッドリーの顔や首筋を拭う。
     ブラッドリーは大人しくされるがままになっていた。
     こ、これ、って。
     ブラッドリーの手が、当たり前のようにネロさんの細い腰を抱く。
     ま、待って??
     いやそれよりも。気のせいだろうか?ブラッドリーから、ネロさんと同じ香水の香りがするんだが。
    「オーエンたちは何を見てたんだ?」
     カインはオーエンからハンカチを受け取り、軽く首筋を拭った。その指に、やっぱり指輪。
     え、待てこれも衝撃だが。
     カインとオーエンはそういうことなのか?
     学校での二人を思い浮かべてもなんら接点が見出せない。
     いつから? いつの間に?
     いやこっちはどうでもいいか。いやどうでも良くないけど。
    「こんどネロとブラッドリーと一緒に行く旅行用にいろいろ」
    「あ! その計画も立てたいな、いろいろ俺たちも話してたんだ」
     店員を呼び止めメニューを受け取りながらカインがな、とブラッドリーに笑顔を向ける。
     おう、と彼は頷いて、まだ汗を拭き続けるネロさんの手首を掴んだ。
     ……あぁ。俺の馬鹿。
     見なきゃよかった、見なかったらギリギリ、仲良いんですねで終わったのに。
     掴み止められた細い手首に銀色のバングル。
     全く同じものが、掴み止めた男の手首にも光ってた。
     指輪ないから油断した。
     そういう、こと、なんですね……?
     俺の恋心は脆くも砕け散った。
    「ふふふ、かーわいそ」
     くすくす嬉しそうにオーエンが笑っている。
     なんのことだ? と、カインとネロさんが首を傾げた。
     ああ、ネロさん、首をかしげる仕草も可愛いです……。
     ネロさんが買ったおそらく際どい露出であろう水着。その水着姿を独占するのであろう男が、俺をチラリと見て口元を意地悪く緩めた。
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    44_mhyk

    DOODLEねこさわ無配に絡めた妄想語りです。(フォ学パロブラネロ♀)

    カフェ「サンセット・プレイリー」の常連さんになって、カウンターでブラネロが初めて店に入ってくるところに出くわしたいなというただの語りです。
    カウンターの端っこの定位置でモーニング待ってたら、「ここかぁ、なかなか雰囲気悪くねえな」って言いながら店の扉を推し開いて背の高いやんちゃそうな顔の整ったメンズが入ってきて、そのすぐ後ろにいた灰青色の髪の女の子を先に店内に入れるよね。
    「珈琲もだけど飯がとにかく美味いらしいんだ」ってちょっと男の子みたいな口調の彼女が嬉しそうに言うよね。
     それを見た銀と黒の髪の男の子がおう、楽しみだなと子供みたいな笑顔を見せるのを目の当たりにしてウッって心臓貫かれたい。
     垂れ目の元気ないつもの店員さんが「カウンター席でいいッスか~?」って彼女たちに言って、偶然傍の席になる。
     すぐ隣からどちらの香りともつかないいい香りがふわっと漂う…食事の邪魔にならない程度のさりげない抑え目の香りが。
     それを吸い込みながら珈琲を飲んでああ…今日はいい日や…ってかみしめたい。

    「何食うんだよ」
    「うーん、これとこれで迷ってる…(モーニングメニュー指差しつつ)」
    「んじゃ二つ頼んで分けたらいいだろ」
    「冗談じゃねえ、てめえ半分こじゃなくてどっちも8割食うじゃねえか」
    「半分にするって。足りなきゃ追加すりゃいいだろ。す 675

    44_mhyk

    MEMOネの裏切りと、フィが彼に与えた『制裁』と魔法舎に来てからの『赦し』それによる苦しみについて(妄想走り書き、ブラネロ仕様)「ありがとう、君の手引きのおかげでようやく彼をとらえられそうだよ」
     フィガロがうっそりと笑う。柔和な微笑みの、目の奥が笑っていない。無表情でにらみつけられるよりよほど怖い。
     ネロは震えた。震えは、眼前の男への恐怖でもあり、また、己のしでかしたことへの恐怖でもあった。
     限界だった、もう死の気配に震えながら彼を見つめるのは。
     それから逃げることを許されないのは。
     だから手を取った。簡単な話だ。もう限界を超えていたネロの意識は、彼が……ブラッドリーが、生きてさえいればいい、という極論をはじき出した。
     たとえそれが彼の生きがいと言ってもいい、自由と暴力を奪おうとも。
     ただ、生きてさえいてくれればと。
     それは、ただの自己満足で、自己防衛だった。そのことに、ここまできてしまってから気が付いてしまった。
     ああ、もう、だめだ。
     これで楽になれる、自由になれるとかろうじて割れずに保たれていた何かが、パキンと音をたてた。
    「何か、お礼がしたいなあ。何か希望はない?」
    「希望……、ははっ! 罠にかけなきゃあいつ一人捕らえられないようなあんたに、何を望むって?」
     怖い。
     唇がカタカタと 1668

    zo_ka_

    REHABILI大いなる厄災との戦いで石になったはずのネロが、フォル学世界のネロの中に魂だけ飛んでしまう話1俺は確かに見た。厄災を押し返して世界を守った瞬間を。多分そう。多分そうなんだ。
     だけど俺は全て遠かった。
     ああ。多分、石になるんだ。
    『ネロ!』
    『石になんてさせない』
     ぼんやり聞こえてくる声。クロエと、後は、ああ……。
    『しっかりしろ、ネロ!』
     ブラッド。
    『スイスピシーボ・ヴォイティンゴーク』
    『アドノポテンスム!』
     はは、元気でな、ブラッド。早く自由になれると良いな。囚人って身分からも、俺からも。
    『ネロ……‼‼』
    「……」

    「なあ、ブラッド」
    「何だよネロ」
    「今日の晩飯失敗したかもしんねぇ」
    「は? お前が?」
    「なんか今日調子がおかしくてよ。うまく言えねぇんだけど、感覚が鈍いような……」
    「風邪か?」
    「うーん」
     おかしい。俺は夢でも見てるんだろうか。ラフすぎる服を来たブラッドがいる。それに、若い。俺の知ってるブラッドより見た目が若い。傷だって少ない。
     何より俺の声がする。喋ってなんてないのになんでだ?
    「ちょっと味見させてくれよ」
    「ああ、頼む」
     体の感覚はない。ただ見ているだけだ。
     若いブラッドが目の前の見たことのないキッチンで、見たことのない料理を 2283