お花見ディルガイ進捗2「お邪魔します」
「ディルックのところの兎も連れてきたんだな!どうぞどうぞ」
先ほどからソワソワして青い毛玉が移動式ケージからのぞいているのだが、やっと開けてやれば、勢いよくお庭だ‼︎お外だ‼︎兎の旦那様だ‼︎あったかい‼︎と大はしゃぎの青い毛玉の兎が久々の外に大好きな赤い兎がいるとわかり、一目散にそちらそのほうへよって言って一緒にぴょんぴょんと跳ね回っているのを見て本当に春だと感じなから微笑ましく見守っていればこちらの兎は今日のために丹精込めて作ったお重をいそいそと用意しているのが目に入るのである。
「わざわざ用意してくれたのかい?」
「せっかくの花見だからな‼︎先日用意してもらったお酒が美味し過ぎたから」
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