あの日から
出会ったときから、好きだった。
もちろん、最初から恋い慕うような感情が、あったわけではないのだけれど。
あんな情熱的なラブレターに落ちない男なんて、この世にいるわけがないだろう。
僕は僕よりも僕の曲を、歌を愛してほしかった。お前は最初から僕の望みを叶えていたんだよ。
お前の手を握って、背中を抱きしめた時に僕はたくさん欲しくなった。守りたくて、大切で、かけがえのないお前のことが、もっと欲しくなったんだ。
今までよりずっとそばにいたい。
誰にも渡したくはない。
これは僕が見つけた輝きなのだから。
溢れた感情が旋律になったこと、お前は知る由もないだろう。
僕のことを愚かな男だと世界は嗤うかもしれない。
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