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    wacca3577

    (迷走中の)
    東荒の妄想話をポイポイ中
    書きかけばっかりですみません

    ※過去でどの作品を何処まで晒して
    処理したか、どこにアップしたか
    不明になったので色々諦めた…

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    wacca3577

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    バレンタイン/ホワイトデー

    ※以下同文

    #東荒
    toiletInAZenMonastery

    本当は

    本当は用意してたんだ、

    だけど渡せなかった。
    廊下で女子達に囲まれて、
    きれいに飾られたチョコを



    ーーーーーー
    待ってた


    待ってた、なんて
    柄にもなく言い出せなかった。

    お前からもらえたらどんなに嬉しいか


    ーーーーーー
    マシュマロ


    "どうして?"

    明日…14日に提出する課題に
    就寝前になってやっと
    向き合っていた荒北のもとに

    課題など配られた日にとっくに終わらせた
    東堂が訪ねてきた。

    部屋の入り口で何も言わず左手を捕まれ
    手の上に置かれたマシュマロの袋……

    かわいくラッピングされた
    それと東堂の顔を交互に見る。

    今年、俺はチョコを渡してない…
    渡そうと思ったチョコはゴミ箱にくれてやったはず………

    それなのになぜ東堂はマシュマロを俺に?
    全く理解できず思わぬ展開にただ言葉が出てこない。

    「とりあえず、渡しておくからな!」
    「えっ?ちょっ……」

    立ち去ろうとする東堂を思わず引き留めてしまった

    「どっ…どうして?捨てたはずのに…」
    「………は?」
    「あっ!…(しまっ…)…」

    東堂の驚いた表情に慌てて自分の口を押さえ目線を外すが、東堂から負のオーラを感じ
    恐る恐る目線を戻すと…
    世にも恐ろしい美形がお怒りの様子でこっちを見ていた。

    「捨てたとはどう言うことだ?説明してもらおうか荒北」
    「いっいや、なっ何でもねぇ………そっそれよりも何で今、マシュマロなんだよ、」

    こっちにとって都合の悪いことを誤魔化したくて泳いだ視線にとっさに手に持っていたマシュマロに話を戻そうとするも………結果、墓穴を掘ることになった。

    「今年は、お前からもらえなかったが
    今渡しておけば来年はこのマシュマロのお返しとしてチョコをくれるのだろう?」
    「はぁあ?!おまっ!どんだけ先がなげーんだ……ウッ」

    言いながら一度外した目線と共に顔をあげると鼻の先が付きそうなほど近くに東堂の顔があった。

    「なぁ本当に用意してくれてたのか?荒北。正直に答えてくれ、なぜ渡してくれなかったのだ」

    眉を寄せ必死な形相の美形に両肘を捕まれ
    どんどん部屋の奥へ押し込まれていく、

    止まらない東堂にそのまま押され続けた荒北はベッドに足をとられ
    東堂に押し倒される形で倒れ混んでしまい
    もう荒北には逃げ場が無くなった………

    「荒北、もう一度聞く。
    本当は用意してくれていたのか?」
    「………うっ」
    「この俺が、日付けが変わるまで
    ずっと待ってたんだぞ」
    「………ゴメ」
    「はぁーー」
    「///////べっ別に俺からのなんて!
    あの可愛いチョコに比べたら………」

    大きなため息とともに落胆する東堂
    ……"可愛いチョコ"?だと
    気になるフレーズに再び顔をあげた東堂と目が合う

    「おまえ、見てたのか?」
    「てめぇはウゼぇほど目立ち過ぎんだよ!」
    「そうか、そんなに俺のことを見ていたのか」
    「なっ!チゲぇって!人の話聞いてたぁ?」

    嬉しそうに笑みを浮かべる東堂に
    もう何を言っても勝てる気がしなかった。

    「はぁ~荒北。おまえ妬いてくれたのだな、
    それでチョコを捨てたなんて嘘までついて…
    どうしよう……すごくうれしい///」


    とどまることなくキラッキラの美形の笑顔が降ってくる…
    逃げ場の無い荒北に直撃は免れず
    ただただ、真っ赤になっているであろう自分の顔を隠すので精一杯だった。

    「///////」
    「荒北………顔を見せろ」

    顔を隠していた腕をゆっくりはがされ
    そのまま押さえられてしまう。


    ゆっくりと近づいてくる唇にもう
    荒北は逃げるのは諦めた………


    *****

    明け方、じっくり堪能した東堂は
    目を覚ました荒北に上機嫌で手を差し出してきた。

    「さぁ!荒北!チョコをくれ!」
    「いや、だから捨てたんだってば」
    「嘘だろおい!なら、もう一度買ってこい」
    「まじムリ、勘弁しろよ……」

    再び布団に潜ってマシュマロのようになってしまった荒北を布団ごと抱き締めた東堂は耳元でささやく

    「では、こうしよう。来年は………………」
    「………別にイイケド////」

    恥ずかしそうにしながらも受け入れてくれた
    荒北に嬉しくなった東堂は抱き締める腕にさらに力を込めた。
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    ※過去文で何を何処まで晒して
    処理したか、どこにアップしたか
    不明になったので誰か助けてくれ…
    荒北、お前は何を願った?


    7月8日早朝…
    東堂はいつものように、
    誰よりも早く目覚め洗面所に向かった。

    途中の共有スペースには
    昨日の七夕用に用意された笹があり
    男子高校生たちの願いが詰まった短冊を重そうにぶら下げていた。

    東堂はふと、短冊を手にとり見てみると
    皆それぞれ願い事や欲しいものなど
    七夕の意味など知る由もないであろう
    好き勝手なことが書かれていた。

    何人かの短冊を見ながら
    荒北は何を書いたのだろうかと気になり
    探し始めてみたものの何処にもそれらしき短冊が見当たらなかった。

    前日にちゃんと書くようにわざわざ短冊を手渡したはずなのに、荒北に手渡した青い短冊を見つけることができない

    短冊を探すのに上の方ばかり見ていたので
    一旦、目線を下に移すと
    足元のゴミ箱に見覚えのある紙が握りつぶされ捨てられていた…
    それは、東堂が探していた青い短冊だった。


    強い力でグシャグシャに握りつぶされて小さくなった短冊、東堂はこれが荒北の短冊だと直感した。

    ゆっくりとゴミ箱から短冊を拾い
    丁寧に破かないように開いていく…

    「東堂!おはよ!」
    「」

    突然背後からかけられた寮生 2604

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