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    wacca3577

    (迷走中の)
    東荒の妄想話をポイポイ中
    書きかけばっかりですみません

    ※過去でどの作品を何処まで晒して
    処理したか、どこにアップしたか
    不明になったので色々諦めた…

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    wacca3577

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    ワンライのやつ


    ※頭ん中と、散らばった下書きを整理中
    ※過去文で何を何処まで晒して
    処理したか、どこにアップしたか
    不明になったので誰か助けてくれ…

    #東荒
    toiletInAZenMonastery

    8/5水曜日の出来事

    誕生日8/8(土)

    =====

    8/5(水)男子寮の廊下


    東堂:荒北!おまえ週末あいているか?

    荒北:いや、特に用はねぇけど

    東堂:そうか!

    荒北:??

    東堂:予定入れるなよ!

    荒北:?



    東堂は、急ぎ足で自室に戻り扉を閉める

    よしっ!よし!
    残り少ない高校生活
    この日にすべてをかける!

    このまま何もせず卒業したら
    後悔したまま過ごす事になるからな

    言うぞ!絶対誕生日に言う!

    駄目でもいい
    でも荒北の事だ、誕生日を理由にしたら…
    少しは、なんて卑怯な考え…

    わかっている、わかっているがもう時間が無い
    藁にでもすがる思いなんだ!

    高校を卒業してしまったら
    もうチャンスはほぼ無いだろう

    後悔しないためにも、
    伝えもしないで終わりたくはないからな

    覚悟しておけよ荒北!

    ――――――ーーーーーーーーーー

    8/8

    8/7深夜11時50分…
    東堂は自分の携帯の前に正座して
    その時を待っていた。

    去年と同じなら、日付が変わると同時にメールが来るはずである。

    メールがきたら直ぐに行動しようと、
    こうしてその時を待っていた。

    後、2分…後、1分……

    緊張してきた…

    ピロリン♪

    来た!
    早速メールをチェックする
    そこには『誕生日おめでと』の一文
    たったそれだけなのに口元が勝手にニヤけてしまう

    携帯を握り締め荒北の部屋に向かう
    何度も何度も戦略を練りこの日に備えてきた
    シュミレーションも完璧だ!


    薄暗い廊下の先に荒北の部屋がある
    過去に何度も訪れた部屋の扉を軽くノックする


    でも、……反応がない…
    まさかもう寝たのか?
    ドアノブに手を掛けると施錠されておらず
    扉が開いた…

    薄暗い部屋の中には、
    窓に寄りかかり夜空を見上げている荒北がいた



    あ、キレイだ…

    月明かりに照らされた白い肌と黒い髪

    黒くゆるいタンクトップから伸びた
    スラリとした腕の白さ………

    東堂は扉を静かに締め施錠する

    気づかれぬようそっと荒北に近づく

    あと少し、手を伸ばせば届くところに

    もっとずっと、おまえといたいのに…

    名前を呼びながら荒北の手を取る

    虚ろに月を見ていた目が東堂へ移る

    ん?声には出さないが首をかしげる

    あの月に荒北を囚われるよりも先に…

    「荒北…聞いてほしいことがある」




    終わり
    ーーーー
    裏用



    消灯時間はとうに過ぎ、暗い部屋の中
    窓から差し込む月明かりだけを頼りに
    携帯を操作する

    11時59分30秒、去年と同じ文面で
    後は、送信するだけ…

    3、2、1、…

    送信ボタンを押して
    もう用がない携帯をそっと机に置く

    そのまま窓際によりかかり外の月を見上げる

    白く綺麗に輝く月を見た荒北は

    届かない思いを重ねた…

    自分は月に恋したのかもしれない…

    いつも見えるところにいるのに

    いつも届きそうなところにあるのに

    手を伸ばしたところで届くことはないと知る

    あの月はいつも太陽を見ていて

    地上の狼がいくら吠えたところで
    声が届くことはないのだから


    もう少しだけ…この月光に身を委ねたら
    今日はもう眠ろう…



    「アラキタ」


    耳に馴染んだ声、
    気付くと俺の手を掴んだ東堂がいた。

    月明かりに照らされた整った顔立ち、
    ここにいるはずの無い彼の姿
    あの月から降りてきたのか?

    あぁ、そうか、これ俺の夢か…



    ーーーー



    「荒北…聞いてほしいことがある」

    「……」

    東堂は荒北の手を掴んだまま、
    なかなか次の言葉が出てこない…

    何度も何度も練習したのに、
    緊張して喉が枯れてきてしまった

    動かない東堂に
    荒北は掴まれた手をそっと抜こうとすると
    更に強い力で掴まれ、
    ぐっと引き寄せられて彼の胸に収まる

    「どこにも行くな」
    「…ここにいんじゃん」

    荒北を包む東堂の熱さが伝わってきて
    思わず身じろぐとグッと方向転換して
    ベッドへ押し倒された

    「荒北…好きだ」












    ーーーー





    荒北が好きだ

    だから初めてが欲しい…

    俺の誕生日にお前の初めてが欲しいんだ。




    んーーなら、
    オレの初恋…お前にやんよ東堂


    目を見開く


    泣きそうだ、

    もう泣いてンじゃん

    抱き締めていいか?

    もう、お前は俺に何をしてもいい権利を得たんだよ

    荒北!好きだ!

    キスしたい…
    だからぁ、
    キスさせろ
    !?
    んっ
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    「何を願った?(七夕お題)」

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    ※過去文で何を何処まで晒して
    処理したか、どこにアップしたか
    不明になったので誰か助けてくれ…
    荒北、お前は何を願った?


    7月8日早朝…
    東堂はいつものように、
    誰よりも早く目覚め洗面所に向かった。

    途中の共有スペースには
    昨日の七夕用に用意された笹があり
    男子高校生たちの願いが詰まった短冊を重そうにぶら下げていた。

    東堂はふと、短冊を手にとり見てみると
    皆それぞれ願い事や欲しいものなど
    七夕の意味など知る由もないであろう
    好き勝手なことが書かれていた。

    何人かの短冊を見ながら
    荒北は何を書いたのだろうかと気になり
    探し始めてみたものの何処にもそれらしき短冊が見当たらなかった。

    前日にちゃんと書くようにわざわざ短冊を手渡したはずなのに、荒北に手渡した青い短冊を見つけることができない

    短冊を探すのに上の方ばかり見ていたので
    一旦、目線を下に移すと
    足元のゴミ箱に見覚えのある紙が握りつぶされ捨てられていた…
    それは、東堂が探していた青い短冊だった。


    強い力でグシャグシャに握りつぶされて小さくなった短冊、東堂はこれが荒北の短冊だと直感した。

    ゆっくりとゴミ箱から短冊を拾い
    丁寧に破かないように開いていく…

    「東堂!おはよ!」
    「」

    突然背後からかけられた寮生 2604

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    誰よりも早く目覚め洗面所に向かった。

    途中の共有スペースには
    昨日の七夕用に用意された笹があり
    男子高校生たちの願いが詰まった短冊を重そうにぶら下げていた。

    東堂はふと、短冊を手にとり見てみると
    皆それぞれ願い事や欲しいものなど
    七夕の意味など知る由もないであろう
    好き勝手なことが書かれていた。

    何人かの短冊を見ながら
    荒北は何を書いたのだろうかと気になり
    探し始めてみたものの何処にもそれらしき短冊が見当たらなかった。

    前日にちゃんと書くようにわざわざ短冊を手渡したはずなのに、荒北に手渡した青い短冊を見つけることができない

    短冊を探すのに上の方ばかり見ていたので
    一旦、目線を下に移すと
    足元のゴミ箱に見覚えのある紙が握りつぶされ捨てられていた…
    それは、東堂が探していた青い短冊だった。


    強い力でグシャグシャに握りつぶされて小さくなった短冊、東堂はこれが荒北の短冊だと直感した。

    ゆっくりとゴミ箱から短冊を拾い
    丁寧に破かないように開いていく…

    「東堂!おはよ!」
    「」

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