ボーイ×バニー「バニーガールが足りないんだよねぇ」
「はあ」
リューキュウヒーロー事務所からの応援要請でやってきた応接室のソファの上。
出久は出されたお茶を前に、片頬を片手で覆いながらため息を吐くリューキュウと対面していた。
「今回の任務に参加する予定の相棒(サイドキック)の子が、この間の敵(ヴィラン)確保の時にミスしちゃってね」
「それは大変でしたね。容体は?」
「幸い腕を骨折しただけで済んだよ。だからバニー役が足りなくてねぇ」
「はぁ」
視線を逸らしたままだったリューキュウがするりと出久を見る。丁度湯呑を両手に持ったところだった出久はその視線にびくりと体を跳ねさせた。
「探偵業の助っ人も考えたんだけど、危険な取引現場に素人同然の子を送れないだろ?」
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