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    hisoku

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    hisoku

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    作る料理がだいたい煮物系の尾形と作る料理がだいたい焼くか炒めるか揚げる系な杉元の話の続きです
    尾形語り、尾形の部屋で二人が飲み会をする話です
    ちょっとはsgoに近付いた気がします

    #杉尾
    sugio
    #現パロ
    parodyingTheReality

    持ち寄り 四月は何かと不調になりやすい。新年度が始まって、新入社員を迎え新たに人間関係の構築が始まってそれなりに気疲れもするし、連休前ともなるとそれまで張り詰めていた気概も薄れ崩れてくる。あともう少しで休みだと思うと同時に切りよく仕事を納めておかねばという焦燥感も出てくる。心が縒れて、頑張るのが少し虚しくもなるのだろう。それでいて気温も乱高下するし、自分は五月病よりも四月病に罹りやすいと思う。
     こんな時はあれだ。料理をするに限る。台所に立って頭の中を空っぽにしたい。
     そう思って食材の買い出しに行った土曜の昼前にアバートの共用階段で杉元に会った。よう、と声を掛けると階段を降りようとしていた足を止め、あ、尾形、会えて良かった、と云って笑うので、何だ、どした、と訊いてやる。いや、ちょうど今、お前ん家行ってたんだけど出てこなかったから寝てんのかなと思って帰ってきたところだった、朝から買い物に行っていたのか、と云われて頷くと、ん、と両手に持っていたビニール袋を一つ持ってくれながら並んで降りたばかりの階段を上がり出す。

    何の用だった?

    用っていうか、今日、暇だったら一緒に飯食わねえかなって思って。

    飯か、夜か?

    うん。忙しかったりしたらいいんだけど、なんか予定あるか?

    予定というか今日は一日料理をして過ごそうと思っていた。

    料理? 昼飯か?

    昼飯も晩飯も明日以降の分も。

     杉元が云ってる意味が解んねえという顔をして部屋の前で立ち止まって苦笑いをしながら説明をする。

    その、ただの作り置きをする日っちゃ、そうなんだが、時々、気分転換として料理をしたくなる時があって。まとめて数日分を休日丸一日使って時間を掛けて料理したくなる時が、たまにある。

    あー、料理をしている間は嫌なことも忘れられる的な?

    まあ、そんな感じだな。ああ、そうだ。晩飯の話だけど、うちで食わないか。

    え、いいの?

    沢山作る予定だったし、杉元が嫌じゃなければ。どこか行きたい店があるなら別だけど。

    や、お前ん家がいい、お前の手料理好きだし。あっ、じゃあ俺も何か飯作って持って行くわ。

    いいな、それ。持ち寄りってやつだな。揚げたて期待していいか。

    うん、揚げたて持って行く。なんか、凄え愉しみになってきた。時間は、十八時半でいいか、ちょっと遅いか。

    その時間でいい、何品か作って待ってる。

    ん。

     ん、とまた杉元が音を出して持ってくれていたビニール袋を手渡してくれて、受け取ると鍵を開けて、じゃあ十八時半に、と言い合って解散をした。軽く手を上げて杉元が帰って行く。
     台所へ買ってきた食材を運び込みながら俄然やる気が出てきてしまって、ビニール袋を下ろすなり自分で頭を撫でてしまう。予め作ろうと思ってメモをして冷蔵庫のドアに貼り付けていた付箋の献立を見つめ、酒にも合いそうなものにいくつか書き直す。耳の奥では、お前の手料理好きだし、と云った声が静かに木霊していて、杉元を人たらしだと思った。



     昼食を作って食べ、午後から無心で料理をし続けて、最後、萬古焼の土鍋に米と水を入れて、後は炊くだけだと焜炉の上に据えた時に、トントントンと三度、小気味良く玄関ドアを叩く音がして外して置いていた腕時計を見ると約束の十八時半で、はい、と返事をしながら玄関へ向かう。解錠しドアを開けると揚げ物の良い匂いが室内に入ってきて、こんばんは、と杉元が顔を覗かせて挨拶をした。両手の軽く被せるだけのラップを掛けた大皿には揚げ物がこんもりと載せてあるのが見えて、こんばんは、いらっしゃい、とドアを開けきって挨拶を返した。

    ああ、旨そうな匂いだ。

    約束通り揚げたて持ってきたぜ。俺、お前ん家、初めてだよな。

    かな、間取りは一緒だろ。

     ぐるり背を向けて靴を脱ぎ、お邪魔します、と口にして部屋に上がってきた杉元に、米を炊くから、好きなところに座っていてくれ、と声を掛けて自分は台所へ向かい、解った、と云って杉元がリビングへと入っていく。着くなり、マジか、という声が聞こえてきて、対面式のカウンター越しに杉元の顔を見ると、ちょっ、炬燵があるんですけど! と笑う顔が見えた。

    普通、あるだろ。

    あったとしても今もう四月も二十日過ぎだろ。

    炬燵布団はいつも五月の連休に片付けてる。

    遅くね、それ。

    煩えな、文句云うんなら入らずに立って食えばいいだろ。

    嫌だ、入る、今日ちょびっと寒いし。何となくお前ん家はソファとテーブルと椅子を置いてあんのかと思ってた。

    敷物プラス炬燵、一択だろ。

     焜炉前に戻って火加減を見ながら土鍋をガス火にかけ、タイマーをセットする。冷蔵庫からビール缶を二本取り出して、リビングへ向かうと、持ってきた大皿のラップを外して丸めている杉元の脇に一缶置き、立ったまま膝に手をついて身体を浅く屈めて、改めて大皿の中を覗く。黄金色をした衣を纏った俵型の揚げ物を見て、コロッケか、と訊くと、とメンチカツ、と杉元が得意気な顔をして見せた。

    どっちも手間の掛かりそうなやつだな。旨そうだ。早さ勝負の料理じゃないな、全然。

    お前と食いたくなったから、ちょっと頑張った。

    芋を茹でるところからするんだろ?

    芋は蒸してて、潰して、玉葱とか刻んで炒めたり、肉も炒めて、冷まして、混ぜて、丸めて衣つけて。

    凄いな。お手間入りだな。まずはお前の作った揚げ物で乾杯だな。

    うん、熱いうちに食ってよ。尾形、グラスにビール注いでやるよ。あ、ソース借りていい?

    ああ、持ってくる、ウスターだな。

    うん、ウスター。

     台所へ戻ってソースを持ってくると、手酌で杉元が二人分ビールを注いでいてくれて、向かいに座ってそれを受け取り、乾杯、乾杯、と口々に言って一口飲んで、手を合わせてコロッケに箸を伸ばした。持ち上げるとずっしりとした重みを感じて勝手に笑みが溢れてきてしまう。まずはソースをかけずに一口目をいただく。柔らかな芋で包まれた、ややしっかり目に下味のつけられた肉の旨味と炒められた玉葱の甘味が口の中いっぱいに広がって、飲み込むと同時に、旨い、と小さく声が出た。ビールも飲み、はあ、と感嘆の溜め息も出る。

    どうよ、お口に合いましたかね。

     杉元が訊いてきて顔を見て答える。

    合った、旨いな、コロッケって家で作れるもんなんだな。

    俺も滅多に作らないんだけど、昔、親父が休みの日の晩飯にたまに作ってくれてさ。ちょっとこう特別感あるだろ?

    あるかもな。しまった、もっと早くに米を炊いておけば良かった。

    良かった、本当に旨いんだな。お前、旨いもん食った時、米欲しがるから解りやすいわ。

    欲しくなるだろ、米。この、たまに粗潰しの芋が入っているのもいいな。ん? これ芋じゃないのか?

    それたぶん人参。

    人参?

    俺に野菜食わせたかったんだろうな。昔からうちのには人参入ってた。

    へえ。肉も多めだな。肉と芋の比率が買ってくるやつとまるで違う。

    そこはほら、肉多い方が嬉しいじゃん。

    確かに嬉しい、食い応えがある。

     喋りながら食べ続け、一つ目を平らげたのを見て杉元が笑って、メンチカツも食ってよ、と云って箸で半分に割ったコロッケにソースを注ぐのを見て、今度は俺もああしてソースを掛けて食おうと決め、添えて合った千切りキャベツを小皿に装い、マヨネーズを取りに行くのが面倒になって、それにもソースを少し垂らして食べる。細かく刻まれていて柔らかくて甘みもあるキャベツだ。杉元の手切りだろうか。そのうち、セットしていたタイマーが鳴って、席を立ち、土鍋にかけていた火を止めると再びタイマーをかけ直して、冷蔵庫の中からマヨネーズと練り辛子を取り出して元いた席に戻った。杉元が、あ、マヨ頂戴、と云って手のひらを差し出してきて、ん、と手渡す。小皿にこんもりと装ったキャベツの上にマヨネーズを絞り出しながら、なあ、と杉元が尋ねてくる。

    ところで尾形、このテーブルの上にある鉢のやつって全種類食っちゃっていいの?

    ああ、いい、好きなのを好きなだけどうぞ。それぞれ、取り箸を添えておいたから、それを使って皿に取って食え。

    やったぁ、お惣菜パラダイスだ、どれから食おう。

    どれでもどうぞ。俺は先にメンチカツいただく。

     杉元が部屋に来る前から出来上がった順に炬燵天板の上に置いておいた煮物の鉢を背を伸ばして見渡して嬉しそうな顔をしている杉元を見てから、自分はメンチカツに箸を伸ばす。形が厚みのある楕円形をしていて、こちらもまたずっしりと重い。半分そのまま、半分ソースだな、と思いながら箸で割ると澄んだ色をした肉汁がじわりと断面を覆うのが見えた。まだ温かいそれを口へと運ぶ。キャベツではなく玉葱と豚肉、牛肉との合い挽きか。噛むと柔らかくしっとりと口の中で解ぐれて、肉々しさを感じた。塩こしょうがコロッケよりも効いていて旨い。これも手作りなのかと感心して、続けてビールを飲む。ビールにぴったりな味だ。それでいて米にも合うに違いない。米、蒸らしの時間はそろそろ終わるだろうか。台所の方を一瞥して、俯き、まじまじと小皿に残った半切れを見つめてソースを掛けようか、それともこのまま掛けずに食いきってしまおうか迷っていると正面から、ねぇ尾形、俺、これ好き、と云う声が聴こえてきて顔を上げた。

    どれが好きだって? 何を食った?

    これ、このパンチの効いた豚肉と細い昆布のやつ。何これ、煮物なの? 白米の上に載せて食いてえ。

    ああ、その刻み昆布のやつな、旨いだろ。最近ハマってるんだ。オリーブオイルで大蒜と唐辛子を炒めてから豚肉と昆布を炒めて、昆布の戻し汁や酒醤油で煮ているから味がしっかり入るし、つまみにもおかずにも合う一品として作った。

    うん、合うわ。煮物にオリーブオイルって珍しいな。てか今滅っ茶苦茶米欲しい。

    お前も米好きだよな。

     笑いながら杉元の空いていたグラスにビールを注いでやり、自分もその刻み昆布と豚バラ肉の大蒜しょうゆ煮と小皿に装う。一口食べ、頷き合っていると台所でタイマーが鳴った。

    飯炊けた?

    炊けた、装ってくる。

     立ち上がって台所に向かい、タイマーを止めて土鍋の蓋を取り、湯気を浴びながら十字に切って底から混ぜ、炊け具合を確認する。うっすらと出来たおこげとともに茶碗二膳に装って戻ると杉元が、やった、と両手を出して受け取った。自分も席につき、小皿の上に半切れ残したままだったメンチカツにソースを回し掛け、それを千切りキャベツとともに白飯の上に載せて大きく開いた口の中に掻き込む。ああ、旨い、やっぱこれだよな、と思いながら噛み締め飲み込んで、もう一口食べる。至福の味がする。同じようなことを杉元はさっきの刻み昆布のしょうゆ煮でしていて、目が合うと無言で細かく頷き、今度はほうれん草の胡麻和えを白飯の上に載せようと箸を伸ばす。旨そうに食ってくれていて嬉しくなる。酒も進む。

    これ、米ってガス火で炊いてんの?

    そう。ばあちゃんと暮らしていた時はガスの炊飯器で炊いていた。二合炊きの土鍋で炊いたんだが、男二人だと足りないかもな。

    ふっくらとして甘味があって旨いわ。一回くらいは御代わり出来る?

    出来る。職場で、呑みながら米も食う、と言うと、変わってるなあ、って云われることがあるけど、仲間がいて良かった。

    全然食える。職場で呑みに行ったりすんの?

    極たまに。断れそうなら断る。

    尾形って外食嫌いなの?

    いや、別に。好き嫌い以前にそういう文化のない家庭で育ったから。飯は家で食うもん、みたいな。

    ばあちゃんとだもんな。でもうちもあんま親父と二人で食いに行ったりはしなかったかも。

    そうか。親父さんは今。

    盆と正月は会いに帰ってるけど、地元で一人暮らししてる。俺、就職でこっち出てきちゃったから。尾形んとこのばあちゃんは?

    三年前、鬼籍に入った。

    そうなんだ、なんか、ごめん。

    いい、気にするな。料理の味は受け継いだから。

    椎茸使う度に、毎回、俺に押し付けてくるけどな。

    でも旨いだろ?

    旨い。

     笑って空になったビールの缶を掴んで台所へ運び、代わりに冷蔵庫の中からレモンサワーを持ってくるとグラスに注ぎ入れてやる。何となくまた乾杯をして食事に戻る。気持ちの良い食べっぷりだな、と思って顔を見つめ、なあ、お前って両親はいねえの? と訊かないでいてくれる杉元はいい奴だと思う。人たらしでいい奴だ。一緒にいて居心地が良い。
     今は茄子の煮浸しに手を出していて、ああ、最高、と唸っている。

    春の夜の炬燵も気持ち良いな。

    四月は夜も寒かったりするからな。

    出られなくなりそう。

    なるなる。風呂上がりに入ってはよくここで朝まで寝てしまう。

    それはお前、止めとけよ、ベッドで寝ろよ、風邪引くだろ。あ、凄え、この切り干し大根も旨え。

    それ食わせたことなかったか。

    なかった、また作った時、お裾分けに持ってきて。

    俺もコロッケまた食いたい。

    いいぜ、交換な。

     喋りながら煮物や揚物をつついて酒を呑み米を食い、ほろ酔いで杉元の顔を見つめる。杉元も見つめてきて、首を傾げると、にっこりと笑うのが見えた。

    尾形、元気、出たか。

    出たな。揚げ物って食うと力が出るもんだな。お前、料理上手いな。

    お前こそ料理上手いだろ。なんか食うと癒される。温かいな。

    癒しねえ。

    癒されるよ。俺ここで寝たいもん。

    眠くなったのなら、帰って歯あ磨いて寝ろ。

    すぐ帰れるもんな。

     グラスと箸を置き、後ろ手を着いて床を見つめながら杉元が話を続ける。

    俺さあ、寝る前に天井なかったらいいのになあってたまに思うの。

    天井?

    尾形の部屋と繋がったらって。なんて、思ったりする。昼間、誘いに来た時、顔色があんまよくなかったから、ちょっと心配だった。後から疲れてんのに誘って悪かったかなあって。

    それは、気を遣わせて悪かった。

    ううん。新年度って参るよな、気忙しいし人も入れ替わって人間関係築き直しとかもあるし。俺もちょっと疲れていたから、尾形と飯食いたくなって。

    それは、光栄だな。

    だから、また俺と一緒に飯食ってよ。餌付けも嬉しいけど。

    うん。

    俺、お前ともっと仲良くなりたい。

    そうか。

     返事に窮して、そういうふうにしか返せず、頭を撫でる。にこにことして杉元が目を細めて見つめてきて、それから大きな欠伸を漏らす。溢れ出てきた涙を柔く丸めた人差し指で拭う仕草が小さな子どもの仕草で可愛らしかった。天板の上の取り皿も綺麗に使われていて、綺麗に気持ち好く食べる男だと思った。

    尾形、マジで俺、眠いかも。

    おい、まだ夜の九時前だぞ。

    じゃあ、ちょっとだけ寝させて。一時間だけ。起きたら帰るか、また飲み出すから。

    しゃあねえなあ。

    やったぁ、有難ぉ。

     ずるずると炬燵の奥に身体をずらして杉元が横になりきり、目を閉じたのを見届けると、空になった皿やグラスを音を立てないようにそっと台所の流しの中へと運んだ。リビングの照明を落としてやり、いつも夜しているように台所の隅に置いているアウトドアチェアに移ると、ひとりそこで冷蔵庫の中から取り出したグレープフルーツサワーを開けて飲み始めた。
     俺も、俺も床がなければ良いのにと思ったことがある、と伝えた方が良かっただろうか。考えながら、炬燵の魔力は恐ろしいなとも思った。
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     *******
     
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     自分の名前を呼ぶ声に顔を横に向ければ見慣れた人物と目が合って「やっぱりリヴァイさんだ」と改めて確認すると笑顔を向けてきた。
     「おぉペトラじゃないか」
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