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    AK101122

    黒岐名義で絵や文章を投げます
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    AK101122

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    Webオンリーお疲れさまでした!
    色々見て回っていたら、考えていたものを吐き出したくなったので。
    ワットソンとレイスです。
    女の子の買い物かわいい。

    ある日の「お待たせ致しました、ありがとうございました」

    女性の店員に丁寧に差し出された手提げを受け取って、会釈の代わりに笑顔で返す。
    直感で手に取ってしまったが、とてもいい買い物が出来た、と受け取った手提げを振りながら、店外へと向かい笑みを溢す。
    「ナタリー」
    店の外で待っていたレイスが、片手を緩く振っている。
    「待たせてしまったわね、どこか座れるところに入っていてもよかったのに」
    駆け寄ると、軽く首を横に振ったレイスが片手を差し出してくる。
    「そんなに待ってないわ、大丈夫よ。行きましょうか」
    「メルシー!えぇ、行きましょう」
    出された手をぎゅっと握ると、レイスが何故か驚いたような表情を浮かべる。
    「えっと、どうしたの?レネイ」
    「いえ、そうじゃなくて、そっちのつもりだったの」
    困ったような笑みを浮かべながら、空いた方の手でレイスが指さしたのは、先ほど買った手提げだった。
    「あら、ごめんなさい。でも私はこっちの方が嬉しいのだけれど…貴方はどうかしら?」
    繋いだ手を視線の高さまで上げると、ぎゅっと強く握ってからにっこりと笑って首を傾げる。
    暫く目をぱちぱちさせていたレイスだったが、ふっと息を吐き出して笑う。
    「そうね、私もこっちの方がいいわ」
    思いがけない行動に驚いていたレイスだったけれど、せっかく繋いだのだから、と手をわざと大きく振ってあげる。
    その度にレイスがクスクスと楽しそうに笑う。
    彼女の楽しそうな笑みと、繋がれた手の温かさに、自然に笑みが溢れた。
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