嘘のような本当の話 嘘のような本当の話、俺様は初めてダンデにあった時。
目と目があったその瞬間。
ダンデが俺様の運命だと
唯一だと気づいてしまった。
分かりやすく言ってしまうと一目惚れという奴だ。
雷に撃たれたような、目の前で火花が炸裂したような……そんな強烈な衝撃が身体に走ったのをあれから10年たった今も、昨日のことのように覚えている
けれどだからといってそれをダンデに言ったこともなかったし、その思いを叶えようだなんて報われたいだなんて思ったことはこれっぽっちもなかった。
チャンピオンと、そのライバル。
誰にも邪魔されないフィールドの上、魂をぶつけ合い、愛するパートナー達と共に彼奴の喉笛に牙を突き立てんばかりの、そんなバトルが出来ればそれだけで十分な筈だった。
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