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    Fuca2Fuca2

    @Fuca2Fuca2

    筆が速いのが取り柄です、Twitterで書いたものをここに入れます。
    責任ある大人しか見ちゃダメなものもぶち込みます。(ちゃんとR表示します)
    書いてる人は、品性下劣かつ下品で助兵衛です。
    だから、そんな作品しかありません。
    ※シモの話は♡喘ぎデフォです。
    最近拠点を支部に移したので、ここは跡地のようなものです。

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    Fuca2Fuca2

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    ドゥとYou
    バラの花シリーズ🌹
    花言葉は「ひとめぼれ」

    ※Twitterにあげてます

    1輪の赤い薔薇You「これは?」
    Youが仕事から帰ると、ドゥがいつもの笑みを浮かべて、ダイニングテーブルに掛けていた。
    彼女が「これ」と示したのは、手頃なマグカップに活けられた1輪のバラだった。
    John Doe「うん、今日散歩してたら、"あなたの大切な人へ贈りましょう"って広告してたからYouは僕の大切な恋人だからね」
    歯の浮くようなセリフに似合わず、彼は満面の笑みを貼り付けたまま足をプラプラとさせて頬杖をついている。
    Youは、ふっと表情を緩めると、コートを脱いでハンガーラックにかけながら、ドゥのくせ毛に手を伸ばして、軽くかき混ぜる。
    You「ありがとう、ドゥ。……花は嫌いじゃないわよ、嬉しい。」
    John Doe「本当に?」
    嬉しそうに頬を染めると、ドゥは目を細めた。
    You「ええ。……でも世話は苦手だから、あなたが頑張って長持ちさせてあげてね。」
    John Doe「勿論だよ、ハニー♡♡」
    うっとりするドゥの髪が、Youの腕にも絡まり出した辺りで、彼女はそっと腕を引く。
    You「……そう言えば、バラの花言葉って、本数によって変わるって知ってた?」
    少し残念そうに、それでも素直に身を引いたドゥは居住まいを正すと、Youの言葉に耳を傾ける。
    John Doe「そうなんだ、Youは物知りだねぇ。」
    楽しそうに、嬉しそうに目をうっそりと細めたドゥは、少しだけ得意げなYouの薄い唇を見つめる。
    You「まぁ、流行とかはあなたの方が詳しいけどね、テレビよく見てるし…。そうそう、1本のバラの花言葉は。」

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    Replies from the creator

    Fuca2Fuca2

    DONEパネルトラップもどきのやつです、2つ目。
    嫉妬に狂い、夢女に縋りついて泣いてしまう男。でした。情けなくみっともなく泣く男が好きです。あと、ヤキモチ妬きは全夢女が好きなやつ。(誇大主語)
    ②○○に○○、夢女に○○して○○しまう男(ルーサー)きしり、薄手のブラウスが擦れて音を立てる。背中に回された大きな手と、顔に押し付けられた分厚い胸板。私はただ、モスグリーンのシャツから香る防虫剤の匂いを黙って肺に収めている。

    「……どういうことだ」
    ぽつり、ルーサーが言葉を漏らした。
    数時間ぶりに聞いた彼の声は、随分と暗く沈んでいて。少なくとも今朝の挨拶より深く、冷たいフローリングを這い回るように低く掠れていた。
    ルーサーはそれきり何も言わず、沈黙を貫いたまま私の背中を抱き締め続ける。壁掛け時計が、ポーン、ポーン、と朝の10時を告げた。
    秒針の音を聞くだけの沈黙に飽きて、少しだけ上を向き「何のこと?」とルーサーに尋ねてみる。

    「何の、こと……だって?」
    溢れそうになる何かを必死で堪えながら、ルーサーはぎこちなく私を見下ろした。いつだって無表情な彼から注がれる視線は、えも言えぬ感情に満たされている。そしてその感情は、決して好ましいものではないのだと。黄ばんだ白目に滲む血管が、微かに痙攣を繰り返す瞳孔が、ミシミシと音を立てる口角が、私に教えてくれた。
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