さいこうのめぐり逢い……」
痛む頭気だるい体の感覚に目を覚ませば、見知らぬベッドだった。
「だ、だれ……⁉」
隣には見知らぬイケメンが半裸で寝ている。全然今の自分の状況が飲み込めずフリーズしてしまう。
まず、昨夜の記憶が全くない。正確には職場の飲み会でたらふく飲んだとこまでは覚えていた。そこまでしか覚えていない。
働かない頭は現実に向き合うことを放棄して、なぜか同じベッドで寝ている男を眺める。見れば見るほど顔がいい。自分はそっちではないけど見惚れてしまう。
現実逃避を決め込んでいたオレの耳に聞き慣れた通知音。そうだスマホ!
飛び起きて必死に自分のスマホを探した。
やっと見つけたスマホはベッドから少し離れた床に転がっていて、数え切れないメッセージの通知で埋まっている。
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