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    アクスタ小話メイキング 〜天地開闢〜※ちらかった文章


     アクスタ小話4つ、お読みくださりありがとうございました!!!
     いやあ普段書かない組み合わせを書いたので悩んだ半面、面白かったです! いつもなら乃武綱と有嬪の二人とか組み合わせることはまずありませんし!

     というわけでメイキング……というか創作秘話的なところから!!!

     最初に「四つお話を作るんだから、どうせなら舞台は春夏秋冬にすれば面白そうじゃね???」なんてことを考え、一応は季節設定をそのようにしました。千日と弾児郎の話はあんまり関係なくなってしまいましたが……。

    ①千日+知霧「君がそう言ってくれるなら」
     一番最初に浮かんだお話です。知霧くんが奮い立つ話を書きたいなって思いまして。くじけそうになっても、なんど地に伏せることになっても、でも支えてくれる人間の言葉で何度でも立ち上がって、諦めることなく突き進んでゆく。知霧くんにはそんなイメージがあります。
     その『支えてくれる人間』のうちの一人が千日様。千日様は知霧くんがくじけそうになった時、背中を強く押してくれる感じがします。「お前ならできる」って。信じてるんですよ、知霧くんのことを。
     で、信じてくれるって言うのが知霧くんにも伝わるから、知霧くんもこの人達のために頑張ろうって思うの。まさに少年漫画。知霧くんが主人公の熱い話、また書いてみたいです。


    ②乃武綱+有嬪「死神道中膝栗毛」
     迷いました。書こうかどうするか、ではなく、この話を「乃武綱と有嬪の話」にするか「千日と弾児郎の話」にするか。
     最初はストーリーから浮かんだ話なのです。隊長たちが川遊びしてたら面白いな~って。で、じゃあどっちのペアの話にしようかなって考えたんです。乃武綱が魚とるシーンも書きたいし、でも千日様が魚焼いてても面白そうだなって。しかし個人的に千日様と弾児郎は「お兄ちゃん」して欲しいなって思い、この話は乃武綱と有嬪の話にしました。
     今回、はじめて有嬪くん視点の話を書きました。有嬪くんの目から見た世界ってどんなものかな~って考えながら書きました。そうしたら意外と有嬪くん、いろいろ考えてしまって……最終的に四つの中で一番長い話になってしまいました。
     そして何より乃武綱! 乃武綱が道草食ってくれたおかげで長くなりました。乃武綱って放し飼……もとい外出させると真っ直ぐ帰ってこなさそうですよね。同行者(今回は有嬪)が振り回されそうなイメージです。これ、もし同行者が金勒さんや元柳斎殿なら多分乃武綱の首に縄付けてますよねきっと。うろうろするなって。
     で、魚捕るシーンなのですが、乃武綱は魚捕るの下手くそだったらいいなって思います。川のど真ん中で盛大にすっころぶ感じがします。
     逆に有嬪くん。有嬪くんのマイ捏造設定として「手先が器用」「手が大きいけど細かい作業が得意」というものがあります。十二番隊はのちの技術開発局なので、なにかを作るとか得意そうだな→器用だよね! という私の勝手な妄想からです。なので魚を焼く時も有嬪くんに主導になってもらいました。有嬪くんが焼いた川魚の塩焼き、きっとおいしいだろうな~~~!!!


    ③千日+弾児郎「お兄ちゃんの悩み」
     正~~~直この話が一番難しかったです! お兄ちゃんするって決めたとはいえ、この二人がお兄ちゃんできる年下である知霧は一つ目の話で、しかも千日様と一緒に出てるし、長次郎を出すと長次郎が出ずっぱりになってしまう、じゃああと誰にお兄ちゃんできる? そしてどんな話にする??? と考え、最終的に不老不死ちゃんに出てきてもらいました。
     不老不死ちゃん、例えば有嬪くんとか雨緒紀とかから「千日の包帯を代えてやれ」って言われると「おう! 任せろ!!!」って張り切って引き受けそうだし、自分がやるんだ! 息巻いていそうなイメージです。与えられた使命を全うするというんでしょうか、そんな勢いがありそう。
     あと包帯を変える時にぐいぐいと服を脱がせそう。恥ずかしいとか異性の裸とかそういうのはあまり気にしなくて、「ほらほらさっさと脱げ!」って感じで容赦なく服をひっぺがえしそう。やられた男性陣は「キャー!(裏声)」って悲鳴を上げるの。その被害者は主に乃武綱、知霧、煙鉄、長次郎あたり……あ、そういう話も面白そう……。
     逆に抜雲斎ちゃんとか卯ノ花さんの裸見て「はわわ///」って顔を赤くしてたらいいな。

     さて話を戻して。
     私は初代の年齢は見た目のイメージのままで考えている人間です。年齢的には長次郎が最年少、少し上が知霧と不老不死、次が千日と弾児郎、抜雲斎、同じか少し上が卯ノ花と雨緒紀、その上が金勒と煙鉄、有嬪、上が乃武綱と元柳斎、最年長が逆骨だと思っています。
     なので千日・弾児郎たちは中間の位置にいるといいますか、年上からは可愛がられるし、年下からは頼られる位置にいると思っています。そういう立ち位置の人間って、自分の振る舞い方というか、見せ方みたいのが難しい立場にあるんじゃないかと思います、仕事でも、上司の言うこともっともだけど、部下や後輩が持つ上司への悩みも共感できる人間、みたいな。(わかりづれえわ)
     だから千日と弾児郎たちにしか分からない悩みを共有して欲しいと思ったし、そんな二人でお兄ちゃんごっこしてたら可愛いな、なんて思いました。
     ……こんな感じで同じ年代のキャラの話を書いてみるのも面白そうだな。卯ノ花さんと雨緒紀は絶対に殺伐としますけど(笑)でも金勒さん、煙鉄さん、有嬪くんの話とか正直どんな話が出来上がるのか楽しそう……!
     ちなみに乃武綱、元柳斎、逆骨の妖怪大戦争組(勝手に命名)だと乃武綱と逆骨が揃って問題児になるので最終的には元柳斎殿の卍解ルートになります。


    ④若やまささ+卯ノ花「地獄で逢いましょう」
     実はこの話、前半の雪のシーンは随分前に考えてあったんです。でもなんかうまくいかなくてお蔵入りにしようと思っていたのですが、今回上手く繋げられそうだなと思い、使ってみました。
     元柳斎と卯ノ花の話なのにやまささになってしまいました……しかもドが付くほどのシリアス……書いててちょっと辛かった……。
     元柳斎殿、卯ノ花さん、長次郎は初代から原作軸までいた三人ですが、千年血戦編で三人とも……いなくなってしまうんですよね。この三人の死によって一度護廷十三隊は生まれ代わり、未来に向かって戦うみたいな、そんな風に考えています。あああああ辛い……なんでみんな死んでしまうん???
     というか、初代の他の隊長たちがどうしていなくなったのか知りたい……多分初代のことだから隠居とか脱退とかそんな生ぬるい理由じゃなくてみんな4んでるでしょこれ……もしくは同僚の誰かに56されてるとか……あとは罪人になって無間とかに収監されてるとか……どちらにせよいい理由じゃないでしょ知りたい……特に金勒さん……なんでいなくなったの……いやその前に初代の設定を……(以下無限ループ)



    【初代による反省会】
    不老不死「ぐず……長次郎……」(鼻を啜る)
    煙鉄「うっ……」(涙を流す)
    長次郎「……あの、お二人とも……暑苦しいので抱きつくのをやめて欲しいのですが……」
    不老不死「長次郎……お前なんで死んじまうんだよ……」
    煙鉄「お前、頑張ったんだな……」

    千日「おい、なんだありゃ」
    卯ノ花「小話の最後の話を読んだようです」
    抜雲斎「あら、悲しくなっちゃったんですね」

    不老不死「お前のこと、もっと大事にするから……!」
    長次郎「いえ、別にいいですよ……(ズビー!)……ってちょっと齋藤殿! 人の肩掛けで鼻をかまないでください!」
    逆骨「お主ら、長次郎だけを構っているが、一応山本も死んでおるのじゃぞ」
    元柳斎「一応とはなんじゃ!」
    雨緒紀「しかも長次郎の仇を打つために」
    弾児郎「愛ってやつだなあ」

     不老不死と煙鉄の視線が元柳斎に向く。

    元柳斎「お主ら、まさか……」
    煙鉄「山本……!」
    不老不死「山本―!」
    元柳斎「ばかもん! 二人して抱きつくでない!」
    煙鉄「何だかんだ言ってるけどよお、俺、お前がいなくなったって悲しいぞ!」
    不老不死「お前がいなくなるのも嫌だ!」
    元柳斎「煙鉄、不老不死……」
    不老不死「儂、お前の部屋の掛け軸破ったことをまだ謝ってねえし……」
    元柳斎「あれはお主の仕業だったのか! ばかもん!!!」
    知霧「まあまあその辺にしましょうよ! せっかくアクスタ企画も終わったんですし!」
    弾児郎「そういえばお前と千日の話、少年漫画みたいで良かったな」
    抜雲斎「なんかジャ〇プで連載できそうですね!」
    雨緒紀「原作はジ〇ンプで連載していたが……」
    卯ノ花「四楓院殿が良い保護者でしたね」
    逆骨「千日と言えば、弾児郎との話じゃ。お主は全くやせ我慢しよって……」
    弾児郎「そうそう、こいつ素直じゃなかった!」
    雨緒紀「その話なんだが……尾花の台詞に『素直じゃないな。雨緒紀かよ』ってあったな。あれはどういう意味だ?」
    弾児郎「そのまんまの意味だぞ?」
    雨緒紀「何故私の名前を悪口のように使うのだ!」
    弾児郎「だって本当のことじゃんか。お前素直じゃないし」
    雨緒紀「人の名前を悪口に使うな!」
    不老不死「悪口に使われる名前と言ったら乃武綱だよな」
    卯ノ花「この間志島殿と長次郎も使ってましたね」
    元柳斎「どうしてそうなった」
    長次郎「違うんです元柳斎殿! じゃんけんをしたところ志島殿が後出しをして……」
    知霧「何言ってんだ長次郎! お前がわざと早く出したんじゃねえか! 志島さんは普通に出した!」
    煙鉄「落ち着けって。で、続きは」
    卯ノ花「後出しをされたと思った長次郎が怒って志島殿に『狡いです! 執行殿みたいです!』って……」
    知霧「あれはさすがに腹が立ったぞ」
    長次郎「ですが執行殿もしょっちゅう後出ししますし……」
    雨緒紀「いい年をして何をしているのだあいつは……」
    千日「で、さっきから執行の姿が見えねえな」
    抜雲斎「あそこで善定寺さんと一緒に厳原さんに叱られています」

    抜雲斎が指さす先には、正座をする乃武綱と有嬪、その前に腕を組んで立つ金勒……。

    不老不死「図体がでかい人間が正座してるって異様な光景だよな」
    元柳斎「まあ叱られている理由はおそらく……」

    金勒「お前たち、何故俺が塩を持たせたか分かっているか?」
    有嬪「熱中症予防のためです」
    乃武綱「今年の夏は特に暑いからな」
    金勒「分かっているじゃないか。で、その塩を何に使った?」
    有嬪「魚を焼きました」
    金勒「それについて何か弁解は?」
    乃武綱「めちゃくちゃ美味かったな」
    有嬪「ああ、あれはいい塩だ」

    乃武綱と有嬪の頭に落ちる拳骨。

    有嬪「おめえの拳骨なんてはじめてじゃね?」
    乃武綱「山本かよ」
    金勒「俺はあそこまで雷親父ではない。はぁー……全く。善定寺、俺はお前なら執行のように落としたり、ろくでもないことに使わないと思ってあの塩を預けたんだ。なのにお前まで何をしている」
    有嬪「いやあすまねえ。俺も誘惑に負けちまって」
    卯ノ花「熱中症対策なら、今度から塩ではなく梅干しを持たせればよいのでは?」
    不老不死「梅ってクエン酸ってやつがどうにかなってなんか体にいいらしいぜ」
    元柳斎「クエン酸しか分かっておらぬではないか」
    金勒「それも考えた。だが、執行は梅干しで飲める人間だから……」
    抜雲斎「つまみになってしまうんですね」
    雨緒紀「どこの戦国大名だ」
    長次郎「ならばいっそのこと持たせなければ……」
    弾児郎「水だけじゃミネラル不足でぶっ倒れるぞ」
    逆骨「ポカ〇スエットとかアク〇リアスを水筒に入れて持たせろ」
    知霧「時代設定! ここは千年前の世界です!」
    不老不死「でもお前たちだけ川遊びしてずりいぞ!」
    千日「そうだそうだ! 俺だって魚捕って食いてえ!」
    弾児郎「もしかしたら俺たちが川遊びする予定だったかもしれないんだろ?」
    抜雲斎「ではみんなで遊びに行きましょうよ!」
    煙鉄「それいいな!」
    長次郎「いけません! 遊びのために瀞霊廷を空けるなど!」
    逆骨「お主はちゃっかり魚を貰っていたじゃろう」
    知霧「狡い!」
    乃武綱「あ、いいこと考えた!」
    金勒「よし、そのまま黙ってろ」
    乃武綱「まあ聞くだけ聞けって。いっそのこと瀞霊廷に川を作ればいいんじゃね?」
    雨緒紀「お前な、簡単に言うが川を作るというのは途方もない作業だ。大体、水というのは標高が高い場所から低い場所に流れるもの。つまりは山がないと……」
    不老不死「じゃあ作るか、山」
    雨緒紀「!?」
    卯ノ花「歴代最強と言われた私たちです」
    抜雲斎「そうです! 山を作るくらい……」
    知霧「いやいやいやいや」
    長次郎「無理ですって」
    元柳斎「己の娯楽のために尸魂界の地形を変えるな!」
    千日「山本、お前ならできるんだろ?」
    元柳斎「できるわけなかろう」
    逆骨「なんじゃ、総隊長だなんだと偉そうに言うてはおるが、その程度もできぬのか」
    元柳斎「……なんじゃと?」
    有嬪「がっかりだぜ。お前なら不可能も可能にしてくれると、そう信じて俺らはついて来たんだせ?」
    乃武綱「最初からできないって諦めちまったら、何かを成し遂げることなんざできねえ」
    弾児郎「そうそう、男を見せて欲しいよな」
    元柳斎「お主ら、言わせておけば……」
    長次郎「元柳斎殿、まさか……」
    元柳斎「そこまで言うなら仕方あるまい……儂の力を見せてやろう!」(上半身脱ぐ)
    金勒「いや、脱ぐな」
    千日「そのオプションはいらない」
    知霧「ちょっと待ってください。旦那、まさか素手で……」
    元柳斎「 双 骨 !」
    雨緒紀「お前……地面が揺れる……!」
    長次郎「元柳斎殿、腰を痛めてしまいます!」
    不老不死「心配するところはそこじゃねえ!」
    抜雲斎「ちょっと男子―、山本さんを煽るから本気にしちゃったじゃないですか!」
    有嬪「言い出しっぺはおめえらだろ!」
    千日「とにかくあの雷親父を止めろ! 作中最大戦力に本気出させるな!!!」

     こうして尸魂界は崩壊寸前に陥ったが、隊長12人+長次郎が束になって止めたため事なきを得た。
     一連のできごとは「原因不明の世界危機を護廷十三隊の隊長たちが防いだ事件」として霊術院の教科書に載っているとかいないとか……。


     おしまい!!!

     本当にありがとうございました!!!
     また次のお話で逢いましょう!
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    Replies from the creator

    hiko_kougyoku

    DONE若やまささ+千日、逆骨
    「世のため人のため飯のため」④
    ※やまささと言い張る。
    ※捏造あり。かなり自由に書きました。
    ※名前付きのモブあり。
    世のため人のため飯のため④  4

     逆骨の霊圧を辿ろうと意識を集中させるも、それらしき気配を捕まえることは叶わなかった。そういう時に考えられるのは、何らかの理由で相手が戦闘不能になった場合――そこには死亡も含まれる――だが、老齢とはいえ、隊長格である逆骨が一般人相手に敗北するなどまずあり得ない。となると、残るは本人が意識的に霊圧を抑えている可能性か……。何故わざわざ自分を見つけにくくするようなことを、と懐疑半分、不満半分のぼやきを内心で吐きながら、長次郎は屋敷をあてもなく進む。
     なるべく使用人の目に触れないよう、人が少なそうな箇所を選んで探索するも、いかんせん数が多いのか、何度か使用人たちと鉢合わせるはめになってしまった。そのたびに長次郎は心臓を縮ませながらも人の良い笑みを浮かべ、「清顕殿を探しております」とその場しのぎの口上でやり過ごしているうちに元いた部屋から離れてゆき、広大な庭が目の前に現れた。どうやら表である門の方ではなく、敷地の裏手へと出たようだ。
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