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    ogedoujinnoyatu

    @ogedoujinnoyatu

    山奥に生息している妖怪

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    ogedoujinnoyatu

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    小話煉炭。鬼血術に掛かって、中身だけ猫になった炭治郎の話。猫耳と尻尾も生えてるけど。

    #煉炭
    refinedCarbon
    #杏炭
    charcoalUsedForTeaCeremony

    触るとうつるよ見張っていてください、でも、触ったらダメですよ、と、蟲柱の胡蝶しのぶから言われてかれこれ1時間、煉獄は触りたい欲と必死に戦っていた。目の前には猫の耳と尻尾が生えて、猫のように縁側で日向ぼっこして転がっている恋人の炭治郎が可愛らしい姿を晒している。恋人の何とも可愛らしい姿に、つい手が出そうになるのを引っ込めては、首を横にブンブンと振って気を紛らわせた。

    丁度1時間ほど前、蝶屋敷に常備薬をもらいに訪ねていたところ、そこに偶然、炭治郎が鬼血術を食らったとのことで担ぎ込まれてきた。炭治郎の事が心配で、しばらく診察が終わるまで蝶屋敷で待たせてもらっていたのだが、胡蝶からいきなり診察室に呼ばれて、炭治郎の監視を頼まれてしまったのが我慢の始まりだった。


    胡蝶から話を聞いたところ、炭治郎、伊之助、善逸の3人で任務をしていたそうなのだが、その際に首を切った鬼が最後に鬼血術を使ったそうで、炭治郎が二人を庇ってもろに鬼血術を受けたそうだ。恐らくその鬼血術は相手を猫に変えてしまうものだったようだが、首を切られていたため不発だったのか、人間の姿のまま、猫の耳と、尻尾だけが生えたそうだ。
    人間の姿で、猫の耳と尻尾が生えただけなら別に問題はないかと二人は思ったのだが、まさかの中身が猫になっていたようで、二人が話しかけてもニャーニャーしか言わず、おまけにその場から逃げ出そうとしたので、慌ててとっ捕まえて蝶屋敷まで連れてきたそうだ。
    しかもこの鬼血術が厄介な事に、触った人に感染するようで、炭治郎を蝶屋敷まで担いでやってきた善逸と伊之助も、頭に猫の耳と隊服のズボンからはみ出るように尻尾が生えていた。ただ、炭治郎と違い二人とも意識はあるようで、言葉は普通に喋っていた。語尾にニャ、は付いていたが。
    善逸と伊之助はしばらく様子見で別室待機となり、中身が猫の炭治郎は隔離室に閉じ込められることとなった。
    炭治郎の監視役は誰でも良いのでは?とも思ったが、猫炭治郎が胡蝶達の言う事を聞かず、恋人である煉獄が呼んだら言う事を聞くのでは?と思われたらしい。実際、俺が呼んだら後ろをついて来てくれた。
    と言う事で、隔離室から逃げ出さないよう炭治郎を見張りつつ、触らないように監視する、という役目を任されてしまった。


    隔離室とはいえ、蝶屋敷は広いので、実質離れと言った方が良さそうなくらいの広さはあった。逃げ出さなければ縁側で日向ぼっこしてても良いと言われて、こうしていざとなったら捕まえる用の紐を持ったまま監視している。しかし、いつもと違う炭治郎の可愛らしい様子に、何度も手が出そうになった。胡蝶からは、鬼血術がうつると何があるかわからないから絶対に触るなと言われたが、単に頭から猫の耳が生えて、ちょっと尻尾が出るくらいなら、触ってもいいのではないかと思ってしまう。
    ゴロゴロと喉を鳴らしながら四つん這いで煉獄の足元にくる炭治郎を、必死で避けなければいけない苦行が辛過ぎる。珍しく昼間から甘えて来ているのに、触れないなんて。普段は恥ずかしがって自分からはあまり来ない炭治郎が、今、すごく来てくれている。なのに全力で避けているので、少し寂しそうな顔をしているのがギュと胸に突き刺さる。そんな顔をしないでくれ、俺も必死なんだと言いたくなるが、猫の炭治郎には通じない。
    そうこうしている間に、猫炭治郎は飽きてしまったのか、縁側でゴロゴロと転がり始めた。そして、こちらを誘うようにじぃっと見つめてきた。

    猫の耳と尻尾が付いただけなのに俺の恋人が可愛過ぎる。もう触っても良いんじゃないかな?ダメなのか?柱だから鬼血術がうつったら不味いとかもうどうでもいいんじゃないかな、まだ昼前だし。

    我慢しきれず、ついに炭治郎の頭を撫でてしまった。待ってましたとばかりに擦り寄ってくる炭治郎が可愛くて、ヨシヨシと沢山撫でてしまう。撫でていると、炭治郎の方からペロリと唇を舐められてしまった。今日の炭治郎は積極的だ。いつもは自ら口付けなんてしてこないが、今日はベロベロ舐められている。積極的な炭治郎、可愛い。鬼血術が解けて本人がこの事を知ったら気絶しそうだが、まぁ、それまでの間楽しませてもらおうか。

    こちらも舌を出すと、炭治郎は嬉しそうに絡めてきた。やはり積極的。生えている尻尾を触ると、ニャンッ!と一声鳴いて気持ちよさそうな顔をする。そのままズボンの中に手を入れて少し弄ってやると、声を我慢しているのか、プルプルと震えているが、嫌そうな感じではない。ヤバい、勃ってきた。


    ...、何て思っていたら、離れの襖がすーっと開いて、胡蝶がすごい形相でこちらを見ていた。
    「触るなって私言いましたよね?」
    「すっ、すまないニャ!ちょっとした出来心でニャ!」


    こうして、耳と尻尾が生えた俺は、胡蝶からしこたま怒られた挙句、実験台として色々薬を試されたのだった。ついでに、試していた薬が効いたので、炭治郎にもそれを使って、無事にこの鬼血術事件は解決した。

    ちなみに、炭治郎に猫だった時の記憶が残っていたので、俺は夜に続きをお願いした。
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    ogedoujinnoyatu

    DOODLEオメガバ設定が大嫌いな私が、なろう系令嬢モノを読みすぎて、思わず書いた🔥🎴。そう、苦手だから設定だけな!!
    タイトルなんてないかまど伯爵家で、長男のΩの🎴くん、貴族学校で周りからΩだと馬鹿にされまくるのが嫌すぎて、抑制剤飲みまくりながら並いるαの貴族達をちぎっては投げちぎっては投げして身体を鍛えまくってたら、学園一の強さになっていた。
    最近では薬の飲み過ぎで調子も悪くなりがちで(気合いでなんとかしている)、せめて結婚して番を作れば体調が良くなるからと縁談の話も来るのだが、妹の🐭がせめて結婚するまでは自分もしないぜ⭐︎、あとより弱い相手とは結婚しないぜ⭐︎的な感じだった。
    あと、🎴は大昔に一度だけ出会った金髪に髪の先が朱色で、金環の瞳を持った、自分よりちょっと年上の男の子が忘れられなかった。Ωの割にやんちゃだった🎴は、自領の山に入って遊んでいた時怪我をして動けなくなってしまった。そんな時に、その金髪の男の子がたまたま🎴を見つけて助けてくれたのだ。🎴はその男の子がαだとわかって、馬鹿にされると思い込み最初は助けを断っていたのだが、なんだかんだでその男の子に背負われてしまった。背負われている間も、その男の子にずいぶんと酷い事を言ってしまった。でもその男の子はそんな事気にしない様子だった。むしろ🎴が強がっている事がわかっていて、怖がらないように励ましてくれて、山の中で休憩中に頭を撫でてくれたりした。かなり遅い時間になったが何とか麓の🎴家まで辿り着き、家族の元に戻れた🎴は、家族に抱きしめられて泣きじゃくってしまった。その間に、男の子はいつの間にやらいなくなっていて、結局、その男の子にお礼を言えないままとなってしまった。結婚するなら彼のような男の人がいいと、常日頃から夢をみていた。結局、あの後から一度も会ってはいないのだが。
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    ogedoujinnoyatu

    PROGRESS痣の寿命でぽっくり逝った炭治郎が、死後の世界で煉獄と再会する話その④。眠いし、身体が痛い人が書いているので、誤字脱字は大目に見て欲しい(キリッ)。ちなみに、今日やけにこれ書くのに時間がかかった原因が、星座やら天体望遠鏡やらの調べものというね…。私オリオン座が冬の星座、くらいしか知らんがなw。そういや昔オリオンをなぞる歌あったよね。
    死後の世界で、記憶がない二人が出会う話④煉獄との待ち合わせの時間が近くなり、炭治郎は寮の屋上へ向かった。炭治郎達の住んでいる寮の屋上は普段は鍵がかかっているのだが、長年住んでいる煉獄はどこからかその鍵を入手して屋上に自由に出入りしているらしい。屋上への扉を開けると、煉獄が少し奥の方で、理科室から拝借してきた天体望遠鏡を丁度設置し終わるころだった。
    「竈門、良いところに来たな」
    時刻は午前二時、快晴の空には満天の星空が広がっていた。学校の周りに照明はほとんどなく、夜は本当に暗い。その分、星空がとても良く見えた。屋上に一歩足を踏み入れて、煉獄の方へと向かってゆっくりと空を見ながら歩いていく。こんな時間に空を見るなんて久しぶりに感じて、炭治郎は少しだけ嬉しくなった。実際は、ここに来るまでの記憶がないので、本当に久しぶりなのかはわからないが。
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    ogedoujinnoyatu

    PROGRESS痣の寿命でぽっくり逝った炭治郎が、死後の世界で煉獄と再会する話その③。①と②の校正していたので、あまり進んでない。二人が学校で遊んでいるだけの回。死ぬのに慣れちゃう炭治郎(笑)。
    死後の世界で、記憶がない二人が出会う話③「ということで、俺達はどうもこの世界で満足しなければ、ここから出られないらしい」
    「なるほど……、つまり、ちょっとした日常生活で消えない煉獄さんは、この日記の人のように自力で記憶を戻さないといけない、と言う事ですね!わかりました!俺、煉獄さんの記憶を取り戻す手伝いします!」
    「何故そうなる!?というか、君もここから脱出しないといけないんだぞ?」
    「いえ!俺の前にまず煉獄さんです!!だって、あんまりじゃないですか!!これまで何人見送ったんですか!?寂しいじゃないですか!!そんな思いをこれ以上あなたにさせたくないです!!」
    想いが溢れて、炭治郎は思わずわーっと声を上げて泣いてしまった。煉獄は今まで何人の人を見送って、ここでずっとあり続けたのだろうか。そう思うと、自分のことなんて本当にどうでも良くなってくる。このちょっと変人だけどお人好しの煉獄を何としてでもこの世界から卒業させなければという使命感に駆られてしまった。
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    ogedoujinnoyatu

    PROGRESS痣の寿命でぽっくり逝った炭治郎が、死後の世界で煉獄と再会する話その②。何故か二人共現在の学生生活をエンジョイします。二人共記憶ないです。誤字脱字チェックが相当甘いので、ゆるしてケロ。
    死後の世界で、記憶がない二人が出会う話②寮の風呂に入り、着替えをした炭治郎は、夜遅くに煉獄の部屋の扉をノックすると、すぐに煉獄が出迎えてくれた。部屋の間取りはどこも同じようで、備え付けの家具はほぼ炭治郎の部屋と同じだった。しかし部屋の真ん中に、炭治郎の部屋には存在しないコタツが設置してあることにすぐに気がついた。
    炭治郎はここの世界に来たばかりなのでここにも四季があるのかはわからないが、夜になると部屋が少し寒くなってきていた。丁度風呂上りで少し冷えてきていたので、コタツに入れるのはありがたい。
    「煉獄さんの部屋、コタツがあるんですね!!」
    嬉しくなって、小走りでコタツに入り込んでしまった。電気で動いているので、昔のもののように火鉢が足元になくて足が伸ばせて気持ちがいい。炭治郎は、まるで自分の部屋のようにコタツの中に潜り込んでゴロゴロとしてしまう。しかし、こんないいものを煉獄は一体どこから持ってきたのだろうか。寮というのであれば、大体どこも備品は一緒のはずである。
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