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    まだ全然書けてない、五と夏の立場逆転if2話目〜。明日のはほぼ予定がないから、明日中に書き上げれたらいいな。

    「これから沢山歩くから、抱っこするよ」

     旧◼︎◼︎村から双子を保護して一晩経った今日、午後3時過ぎになってやっと高専最寄りのバス停に着いた。双子は長距離の移動と人混みに疲れたらしく、抱っこすると言えば大人しく両手を差し出してきた。そのまま二人を抱き上げて、高専へと歩き出す。もとより戦闘の為に体は鍛えているし、呪力を補助で使えば二人抱えていても苦ではなかった。

     寝てしまった二人を起こさないようにのんびり歩きながら、昨日のことを思い出す。補助監督も居らず携帯も使えなかったから、そのままビジネスホテルに宿泊した。財布を持っていたのが不幸中の幸いだろう。今日は朝から双子の服を一式揃えて、公共交通機関を乗り継いでここまで来た。術式の応用でトばなかったのは、きっと、他の皆に会いたくないと思ってしまったから、なのだろう。今ゆっくり歩いているのだって、双子が寝ているからと言いながら、皆に会うのが憂鬱で足が重いだけだ。

     どんなに高専にたどり着きたくなくても、会いたくなくても、足は勝手に動き、高専にたどり着いた。結局自分の帰る場所はここなのだ。高専のグラウンドをゆっくりと突っ切って、教室を目指す。今の時間なら皆教室に居るだろうから。ふと顔をあげると、教室から見下ろしている傑と目があった。気まずくて目を一度そらす。また教室を見上げると、傑が呪霊に飛び乗って教室から飛び降りるところだった。

    ーーー ビッービッービッー!!

     アラームが鳴り響く。その音で、傑だけじゃなく七海や夜蛾など何人もの呪術師が校舎から飛び出してきた。……何かがおかしい。傑のかお。あれには見覚えがある。共に非術師を害した呪詛師の抹殺任務にあたった時に、していたかおだ。他の奴らも、同じようなかおをしている。痛いぐらいの殺気が、体を貫く。

     一体自分は何故こうも敵意を向けられているのだろうか?だって、何もしていない。確かに任務の後、一日帰ってくるのが遅れたが、それだけだ。非術師も殺していないし、虐待されていた双子もきちんと保護をした。責められるようなことは、ましてや殺気を向けられるようなことは誓ってしていない。なのに、なんで。なんで、なんで、なんで。

     疑問で頭が埋まる。どうするべきなのかも、わからない。思考をすることが、できない。体の力が抜けて、ぼんやりと突っ立ていることしかできなかった。背後から襲い掛かってきた傑の呪霊にも気づくことなく、オートで回している無下限呪術が弾いてから、やっとその存在に気づいた。

     愕然、と、した。だって、傑が、攻撃してきたのだ。それも、いつもの喧嘩のようにではなく、殺すために。殺したいほど、嫌われることを傑にしたのか、自分は。わからない、わからない。この力のせいか?僕が最強だから?灰原を守ることができなかったから?僕が五条悟だから?五条悟として、生まれてしまったから?それとも、僕が人間じゃなくて、化け物だから?化け物は殺さないといけないから?

     傑が殴りかかってくる。七海が鉈を振りかぶる。呪霊や、夜蛾の呪骸が集ってくる。だが、全て無限で阻まれ、この体に傷をつけることは叶わない。その事実が悲しかった。前までなら、オートで無下限呪術を使っていても、傑の拳や、夜蛾の呪霊を阻むことはなかったのに。今は自分に決して当たることのないその拳に、まざまざと現実を突きつけられた気がした。

    「……な、んで、なんで攻撃してくんだよ傑!?」

     声が引きつった。聞くに堪えない、醜い声だ。前までなら、こんな声を出せば傑はいつも自分のことを気にかけ、話を聞いてくれた。なのに今はどうだ? アイツの瞳には冷たさしかない。七海の顔を見ても、アイツなりの不器用な優しさの色なんてどこにもない。

    「ひっ……!!」
    「あ、た、たすけ、て……!!」

     腕の中からか細い声がする。いつの間にか目覚めてしまった双子が、大の男からの暴力に怯えている。いくら無限で阻まれているからといっても、今まで虐待されてきた二人には暴力は恐怖でしかないだろう。現に二人の体はカタカタと小刻みに震えていて、僕の服を掴んでいた。

    「おい!怯えてんだろ!!」

     そう叫びながら一旦後ろに跳んで距離をとる。すると、攻撃の手が一旦止んだ。傑は冷たくこちらを睥睨すると、やにわに一体の芋虫のような呪霊を取り出した。アレには見覚えがある。伏黒甚爾が使役していた武器庫の呪霊だ。呪霊の口に突っ込まれた傑の手には、天逆鉾、が、握られて、いた。ひゅ、と喉がなる。瞬間、心に湧き上がってきたのは恐怖だ。死への恐怖。あの呪具に殺されかけた記憶は、未だ脳裏にまざまざと鮮明に刻まれている。

    「XX月XX日、旧■■村内での神隠しと変死の原因と思われる呪霊の祓除に高専三年生五条悟を派遣。同日、村民へ危害を加え、女児二名の誘拐を確認。その後、逃亡。呪術規定 第×条に基づき、呪詛師として処刑対象とする」
    「……ハ?」

     何を言っているんだ、コイツは。やっと傑が喋ったと思ったら、感情のない声で意味のわからないことを言ってくる。村民への危害は双子を虐待していて、攻撃してきたからだし、誘拐も二人が殺されそうだったからだ。その上、逃亡とは何事だ。補助監督がいなくなったのが原因出し、連絡手段がなかったから一泊しただけなのに。なのに、何故、自分は処刑対象になっている? 死刑が、なぜ、決まったんだ?

    「ふざけんな!死刑になるようなことは何もしてねぇ!!」
    「じゃあ君が抱えている二人は何だ?」
    「保護しただけだっての!逆にそれ以外何があんだよ?!』
    「御託はいい。二人を早く解放するんだ」

     話が通じない。何を言っても取り付く島もない。自分が今、何と喋っているのか、わからなかった。コレは本当に傑か?
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    DOODLEまだ全然書けてない、五と夏の立場逆転if2話目〜。明日のはほぼ予定がないから、明日中に書き上げれたらいいな。「これから沢山歩くから、抱っこするよ」

     旧◼︎◼︎村から双子を保護して一晩経った今日、午後3時過ぎになってやっと高専最寄りのバス停に着いた。双子は長距離の移動と人混みに疲れたらしく、抱っこすると言えば大人しく両手を差し出してきた。そのまま二人を抱き上げて、高専へと歩き出す。もとより戦闘の為に体は鍛えているし、呪力を補助で使えば二人抱えていても苦ではなかった。

     寝てしまった二人を起こさないようにのんびり歩きながら、昨日のことを思い出す。補助監督も居らず携帯も使えなかったから、そのままビジネスホテルに宿泊した。財布を持っていたのが不幸中の幸いだろう。今日は朝から双子の服を一式揃えて、公共交通機関を乗り継いでここまで来た。術式の応用でトばなかったのは、きっと、他の皆に会いたくないと思ってしまったから、なのだろう。今ゆっくり歩いているのだって、双子が寝ているからと言いながら、皆に会うのが憂鬱で足が重いだけだ。

     どんなに高専にたどり着きたくなくても、会いたくなくても、足は勝手に動き、高専にたどり着いた。結局自分の帰る場所はここなのだ。高専のグラウンドをゆっくりと突っ切って、教室を目 2387

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