「こんにちは!キャサリン、なんか依頼ないか〜?」
果てなく続く旅の途中。旅人とパイモンは再びモンドを訪れていた。
長旅で疲れた体を癒すべく、故郷のように感じるこの場へ……
……という建前の元、2人はモラ稼ぎのために依頼を探しているのであった。
「こんにちは!丁度あなたに頼もうと考えていた依頼がありますよ。
どうやら、新たな秘境が発見されたようでここの調査をお願いいたします。
ただ……」
「おっ、もしかして、奥にお宝があるのか?!」
「パイモンしーっ、なにか訳ありって感じかな?」
言葉を言い淀むキャサリンに少し不穏な雰囲気を感じつつ、
旅人は続きを促す。
そういえば、この城下はこんなにも静かだったろうか?
「その秘境は魔物の出入りはもちろんですが、どうやら冒険者では無い一般人も多く出入りしているようなのです。
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