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    85_yako_p

    カプ入り乱れの雑多です。
    昔の話は解釈違いも記念にあげてます。
    作品全部に捏造があると思ってください。

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    85_yako_p

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    旬四季。最初の文と最後の文が決まってるお題のやつ。(2018年くらいだと思う)

    ##旬四季

    雪葬「僕は雪の日に死にたい」
    長いキスが終わり、そのままジュンっちと抱き合ったオレの耳に聞こえてきた呟き。それをオレは平然と受け入れたし、その雪の日に彼の横にいるのは自分だと信じて疑わなかった。ぼんやりと、自分もその日に命を終えるのだと確信していた。
    雪の日。ばあちゃんちがある青森じゃあ、雪なんて珍しくない。何でもない日に死にたいのだろうか。それとも、都会に雪が積もるような特別な日に死にたいのだろうか。オレにはよくわからない。そもそも、死にたいって感覚がオレにはあやふや。
    「ジュンっちは死にたいんすか?」
    ともすれば不躾な質問だろう。そんなオレの品の悪さも、ジュンっちは優雅な笑顔で受け入れてくれた。
    「まさか」
    君がいるのに。そう言ってオレの耳に触れる。オレはこの合図が一等好きだ。背の丈が足りない彼からの指示。下を向いてキスを降らすと目を細めて受け入れる、ネコっちみたいなジュンっちが好きだ。躾の行き届いた犬みたいなオレ自身も嫌いじゃない。
    オレはきっとジュンっちが死ぬって言ったら一緒に死ぬんだろう。説得もするし一発くらいはぶん殴るかもしれないけど、きっとジュンっちが抱えているものの大きさの半分も理解出来ないままに、それを償うようにしてついていく。
    どうしても死にたくなったら言ってね。青森に連れてくよ。何もかも覆い隠す白銀の世界を見せてあげる。
    ばあちゃんちにも寄ってほしいな。様子が目に浮かんで愉快になる。きっと礼儀正しいジュンっちをばあちゃんは気に入って、よく来てくれたね、四季と仲良くしてくれてるんだね、ありがとうね、って笑う。
    ジュンっちも笑顔だ。でも、目の奥はきっと、雪のように冷たい。ジュンっちは何もかもを隠して微笑みながら、言う。日も沈んだ午後5時。死にに行くまであとすこし。玄関先での会話。どこまでもついていくと決めたジュンっちの、柔らかな声。
    「ええ、僕達は仲良しなんです」
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    85_yako_p

    DONEかなり捏造多めなタケ漣です。自分の知らない一面をなかなか信じたくないタケルの話。猫が死んでます。タケ漣とするか迷いましたが、タケ漣でしょう。(2024/10/12)
    野良猫の憂鬱 予感がした。それだけの単純であやふやな理由で俺はわざわざ上着を羽織って夜に踏み出した。目的地なんてあるはずもないのに、足は路地裏に向かっていた。
     歩けば歩くほど無意味に思える時間に「明日は朝から雨が降りそうだから、アイツを家に入れてやらないと」と理由をくっつければ、それはあっさりと馴染んでくれた。そうだ、俺はアイツを探しているんだ。訳のわからない予感なんかじゃなくて、でも愛とか同情でもなくて、この意味がわからない焦燥はアイツのためだ。
     明日が雨予報だってのは嘘じゃないけど、今夜は晴れていて月が綺麗だった。だからアイツがいたら一目でわかるはずだし、パッと探していなかったら今日は捕まらない。だから、と自分の中で線を引いてから路地裏を見ると、いつもチャンプが日向ぼっこをしているドラム缶の上にアイツがいた。片足をだらんと垂らして、片方の足はかかとをドラム缶のふちに乗せている。そうやって、何かを抱き抱えるように瞳を閉じている。
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