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    夢桃香(ゆめとうか)

    ゆるゆる落書きしてます。
    絵師さんの言う落書きではなく、ほんとの落書きです。

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    POIPOI 18

    地獄に向かう魘夢さんから結核さんへ。
    魘夢さん視点での心情を。結魘のような気がする??
    特にR18ではないですが、ちゅーくらいはあります。

    魘夢さんから結核さんへあぁ、君は光る小人の手を取って行ってしまうんだね。あんなにも俺の見せてあげてた夢に溺れてたくせに。
    ふふ、1度も振り返ることなんかなく、小人の手を取って明るい方へ。
    行くといいよ、俺はただ、今後の君の不幸を願うだけだよ。
    俺の居ない君の人生がただ不幸であるように。
    こんなことなら、出会ったときに喰ってしまっておけば良かった。
    ふふふ、と魘夢は1人笑う。
    死に近い病気をかかえ、死を見つめていた彼の頼りなげな絶望の表情は魘夢にとって、好物であった。死の影に怯える彼の顔を眺めるのが楽しくて、ずるずると喰わずに手駒として使っていたのだ。
    報酬としてのいい夢を見せてやっているうちに、彼の表情に魘夢への思慕が見えていたのも魘夢は知ってる。知っていた上で唇くらいなら、時々、許していた。
    それ以上も彼が望むなら。
    それをあんなに簡単に光る小人の手を取って行ってしまうなんて。
    ふふ、愚かだなぁ……。
    彼は片手で光る小人の手を取り、愚かにも反対側の手で魘夢の手を取ろうとしていたのだ。
    一緒に行きましょう……と。
    魘夢は愕然とする。
    ここまで、俺の事を理解していなかったのか……と。
    行けるわけがない。自分は地獄に行くのだ。
    自分も呵責され、呵責される他の亡者たちを眺めるのだ。
    そこはきっと自分の行くべき場所だという確信がある。
    あぁ、愚かだなぁ……。
    嗤って彼の手を振り払ったのに、心がちくちくとするのは何故だろう。
    負けてなかったら、彼を喰ってしまっただろうな……と魘夢は思う。
    光に向かう彼の魂を手放してしまったとしても、せめて身体くらいは余さず取り込んで、全て自分のものにしたかった。
    それもできなかった。なんという悪夢なのだろう。
    魘夢は暗い中を堕ちていく、一人で。
    とうの昔に、覚悟は決めていたはずだった。
    その結果がどう返ってこようと、ただ己の心のままに生きると。
    悪夢だなぁ……。
    魘夢が暗闇の中、伸ばした手はただ空を掻いた。
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