一一神の誕生日はらはらと白い綿のように空を舞い、地面へ落ちては溶けていく真っ白な雪を🔪は見ていた。
ふと、気紛れで流していたのだろう、興味のないTVの音声が🔪の耳に響く
---とも言われた神様の誕生日なのです
なんだろう、没頭の重要である名前が聞き取れなかった。何処かモヤモヤする気持ちが残りきってしまうものの、TVでモヤモヤする前に🔪の近くには人々からは神父として存在する彼が居るのだから。
真っ白な神の所々に彼の儚さを際立たせる美しい水色の髪が散りばめられた長い髪は丁寧に結んである紐一つに纏められていた
彼の見た目やどこから見ても色白過ぎると言われそうで全女性が憧れるような陶器の肌を持っている。それにて声がいいのだ、低く信頼のある彼の声は何処か落ち着く 。
だがそんな彼を🔪は独り占めにできる時間が多い事に口角が上がってしまいそうだった 。見れば見るだけ惚れてしまう儚い彼は本を読み見つめる🔪の事など気にせず 一文を目で追いながら眺めていた
だが、気になって仕方が無いものが🔪にあった為、容赦なく口を開いた。
「ねぇ、ちょっと聞きたい事があるんだけど」
「……あぁ、🔪でしたか。すみません、本に夢中になっていたみたいです。それで、聞きたい事とは?」
本に余程夢中になっていたのだろう、直ぐには返事が返せず顔を上げ綺麗な笑みを向けつつ、彼の言葉を待った。
やっぱりこの人外には敵わない。そんな目で見つめられたら誰だって堕ちてしまいそう 。なんて事を考えながらも🔪は少し間を空け、口をまた開く
「…さっきTVでクリスマスは神様の誕生日だって言ったんだけど、神様の名前が聞こえなくて📦👼に聞いた。」
「あぁ、なるほど。そういう事ですか、クリスマスの日が神様の誕生日と定められたのは確か….ローマの方では12月の冬至に太陽を祭るお祝いがあったんです。冬至が始まると北半球の方は太陽の力が弱まるだとか…」
そう、つらつらと知識を語る口振りで言葉を綴る
「へぇ…そうなんだ」
「えぇ、冬至を迎えた途端次第に昼が段々と長くなり夜が短くなる。なんて自然現象は季節の中で変わりなく存在するでしょう。
勢いが弱まった太陽が冬至で再び力を取り戻し、光が蘇るという事から毎年祝いを行っていたそうですよ」
「なるほどね。…それで、神様と一体何の関係が、?太陽は惑星じゃないか」
「そうですね、イエスさんという歴史的にも残る人物が居るでしょう?あの方は生前を含め死後も尚祝われて来たのです。誕生日だという風に言われていますが、彼の誕生日は確実といえる情報が無いようなので分かりません。ですが、彼は' 正義の太陽 ' そして ' 世の光 ' と呼ばれていたのです。だからそこから当時のローマ皇帝の方が12月25日を太陽神の誕生日と定められたと言われています」
学生の頃に習う知識なのだろうがあいにく🔪には興味のない分野であった為初めて聞いた言葉が多かったのだ。
太陽神 そして イエスという名の男。その者達の祝いで作られた誕生日だと思うとなんだか人間は変だと改めて思ったのだった
何がともあれ、回答してくれたには間違えない ' ありがとう 'とだけ普段は言わないであろうお礼の言葉を言い 、 📦👼を困らせたのだった 、