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    @harimari0922

    龍ファク激ハマり中
    なんでも好きですがカイクラ中心です

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    クラマの顕現シーンを、自分なりに想像補足して書いてみました。
    50年という時間の重みと、それでも変わらない関係性。
    里民の前に出るのをためらっていたクラマが、カイの何気ない一言で救われるような、
    そんな静かな再会の空気が好きです。

    二次創作は久々で手探りですが、少しずつ形にしていけたらと思っています。

    #カイクラ
    #龍の国ルーンファクトリー

    カイが喧嘩神輿を舞手に話し出した時から、嫌な予感はしていた。
    やっぱり俺を引き摺り出そうとするのはお前なんだな――と、クラマは思った。
    けれど、今更里民に合わせる顔がない。そう思って逃げた自分を、悔やむ暇もなく顕現させられ、これからのことに少しだけ怯えていた。

    「まあまあ、そう言うなって。お前も久々にシャバの空気が吸えてよかっただろ?」

    まるで変わらない。
    50年の時を経ても、変わらないその男の一言に、気持ちが落ち着いていくのがわかる。

    クラマは御扇を構え、大きな風を起こしてカイを山の方へ吹き飛ばした。

    ――俺らはこうだったよな。

     

    「まったく酷い目にあったぜ…やっぱり絆されて妙なことするもんじゃねえなあ」
    そう言ったカイの顔は少し嬉しそうだった。

     

    長椅子に腰掛けて紅葉の下で猪口を持ちながら、吹いている風に「おかえり」と声をかけ、酒を口に含んだ。
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    sakuranko55

    PROGRESS左千夫誕生日の表バージョン!(通常話)裏のどぎついのはファンボへ(笑)九鬼のシアワセの瞬間ー。九鬼は天真爛漫攻めだよね、と相方と言ってます!
    左千夫誕生日 2ー③〝ピピッ ピピッ ピピッ ピピッ ピピッ────〟

    左千夫くんの携帯のアラームの音で目が覚めた。
    そもそも彼はアラームの前に起きるのでアラームが鳴ることも珍しいし、そのアラームを鳴りっぱなしにすることも珍しい。アラームをオフにして寝起きの回らない頭で髪を掻いた。いつもなら無くなっている体温が今日はまだ横にあって、自然と抱き寄せて髪に顔を埋めてから気付いた。
    なんで横で寝たままなのかと………。
    起こさないように注意して顔を上げると横で左千夫くんは寝ていた。ただ、呼吸や心拍は最低限で体も少し冷たい。死にそうとかそういう訳では無いけど気絶している訳でもないのに寝ている事は珍しいのでマジマジと見てしまう。きっと、今ならセックスしても起きない。あわよくば最後まで出来るかもしれないけど、そんな事をしたら左千夫クンはもうボクの横では寝ることは無くなるだろう。そう考えると目先の欲よりも左千夫クンとの今の関係を大事にする事にした。今回やらなくてもずっと一緒に居るなら幾らでもチャンスはあると言うか、いつかは絶対ヤる。……ふにっと肉が殆ど無い頬をつついてみたがやっぱり起きなくて、ふにふにと控えめに感触を楽しんだ。そしてふと前から考えていた事を実行に移す事にした。左千夫クンを抱き上げると浴室に向かい、バスタブに抱き抱えながら入るとボクの能力で水を作っていく、その最中に小指に嵌っている指輪を鋭利な刃物に変えると腕を切り裂く。ブシュといい感じに血液が流れると水の中に紛れていきボクと左千夫くんを充たしていく。属性化の〝水〟の能力と〝創造〟の能力が相俟って左千夫くん全体を包み上げると肌理細やかな肌の細胞に水分が浸透していき彼の体内の細胞を全て新しいものへと作り変えて行く。アンチエイジングと言うべきか、抗酸化作用を強くすると言うべきか。細胞分裂のテロメアも気にしてボクが憶えている左千夫くんに戻していく。小さな傷も、少しの肌荒れも、髪の先のパサ付き、爪の薄皮さえも全て無くし、デトックスして行くと血色の良くなった唇に口付けた。
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    sakuranko55

    PROGRESS【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ⑤

    残りはアルファポリスで上げることにします!
    11月中はBL小説大賞に集中しますのでよろしくお願いします。
    九鬼が変態じゃないバトルはないです。笑
    【過去編】神功・九鬼VS薬師河・イロハ⑤「ねぇー、イロハちゃん。どれだけ姿を消してもニオイを消さないと〜。怖い怖い〜♡ってあまーいニオイがクッサイんだよネ〜」
    「ヒィッ!やめっ……!」
    「この髪って黒く出来るの?あーでも、水色のままでもいっか〜、顔だけ見てたら一緒だし、色違いもアリだね!」
    「い、いだあぁぁあっ、髪っ、引っ張るでなぁっ!」
    「はぁ……♡声が違うのがちょっとアレだけど、やっぱりイイヨ、イロハちゃん、その顔が歪むの最ッッッッ高!今までは黒い髪の赤い瞳の子をたくさーぁん殺してきたけど、顔が似てて色が違うっていうのもまたイイナァ……」
    「ひっ………ぅっ!?」

    逃げる間もなく伸びてきたてがイロハの首を掴んで地面へと抑え向けた。そのまま喉を押しつぶし、九鬼の指に力が入るとともに首が閉まっていく。イロハは色々な能力を有しているのに目の前の男に与えられる恐怖に屈服し、それ以上は能力が切り替わらなかった。喉を押し潰している手を必死に引っ掻いて、引っ張って足をばたつかせるがびくともせず視界が霞んでいく。
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