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    もどきち

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    もどきち

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    ガミタン記念日2023!
    R5/5/14

    #ガミタン
    #ジャイキリ腐
    jaiquiriRot
    #腐向け
    Rot

    花の雨花の雨

    「わぷ、」
    「あ、ごめん」
    何してんだこいつ。
    目を開ければ、花びらが数枚ヒラヒラと顔面向けて舞いながら降って来た。
    口に落ちてきた花びらを指で拾い上げる。
    こちとら先に寝てたんだっての、頭上で何のつもりなんだ本当に。
    「丹さん、お花が似合うからこの前買っといた、フラワーシャワー、ほら!綺麗でしょ」
    「綺麗だけど〜、俺が寝てる時にすんなし」
    「寝顔が綺麗だったんだもん」
    「だもんじゃねえよ、寝床花びらだらけじゃん」
    「だって、そうしたいからしたんだよ、わざとよ」
    「こんなのいつの間に買ってたんだよ」
    「この前通販で」
    「気づかねー筈だわ」
    起きあがろうとすればガミが肩に手を置いて押し戻すから枕に再度頭が沈む。
    そのまま覆い被さるようにして見下ろして来るから頭の上に疑問符を浮かべながら見上げた。
    じっと顔を見詰められて段々と気恥ずかしくなって来る。
    「うーん、…大量の花びらに埋もれてる丹さん、きれい」
    「ガミ、こら、」
    「ハグだけ」
    「…ん、まあ、いっか」
    すり、と擦り寄るから、背に腕を回してぎゅうときつく抱きしめ返してやる。
    嬉しそうに笑うガミが可愛い。甘えて来る時は子どもみてえだなと毎回思う。
    「…かわい〜な…、ガミは。いつまでもそのままでいろよ、」
    「ん?ありがと〜」
    「なんかいい匂いすんなコレ」
    寝床に散った花びらを一枚手に取って少し嗅いでみる。
    なんだか甘くてお洒落な匂いがする。
    「丹さん、俺と結婚する?」
    「何だよ、急に」
    「これ、結婚式とかで散らすフラワーシャワーだから」
    「…結婚できる世の中になったらしてやるって、前も言ったろ、してもしなくてもガミと居るよ、」
    「録音しとけば良かったかも」
    「馬鹿」
    ねえ、とガミが顔を上げてまた見つめて来るからなんだよ、と頬をやんわり撫でてやる。
    「今度はシャボン玉でも飛ばそっかなあ」
    「タキシードも準備すんの?」
    「してもいいよ、丹さんはドレスも着てもいいよ」
    「着ねえよ、ガミが着たら」
    「似合わないし」
    「俺も…、似合わねーよ、タキシードしか似合わねー」
    「ふ、丹さん、タキシード似合いそうね、でもさ、丹さんは何着てても最高だから」
    (…なんかドキドキして来た、)
    「顔が赤い」と、いつ指摘されてしまうかわからない。
    なんで本格的に寝る前にこんな浮かれさせるんだ、俺は先に風呂も入ってたし、もうあのまま朝まで気持ちよく寝ちまうつもりだったんだけど。
    …お前が、花の雨で、起こすから。
    「ガミ、…花びらこのままで寝んの?」
    「うん、綺麗だしいい匂いだし、嫌?」
    「嫌じゃ、ねえけど…」
    見下ろして来ていたガミの身体を自分と横並びにして首元に顔を埋めればそっと包まれるように抱きしめられたから胸が苦しくなる。
    「、がみ…、…これからも大事にしてくれる?」
    「しないわけないでしょ、…聡さん、俺の事嫌いにならないでね、これからも大切に、めちゃくちゃ大切にするから」
    「ちょい過剰な気がするけどな〜…、はは、嫌いにはならねえよ…、俺もお前のこと…、お前が思ってる以上に好きだから…、…大切にするよ」
    「…ねえ、ほんとに俺と結婚してくれる?」
    「ン、しつけー奴だなあ、…俺の答え、わかってるくせに」
    「言わせたいのヨ」
    「だろうなあ?」
    もぞもぞと身体を動かして、ちょん、と触れるだけのキスをすればそのまま啄むように数回キスを繰り返すからなんだかくすぐったくて小さく笑う。
    「達雄〜…、…すきだ、」
    「俺も」
    結婚してなくても、もう実質結婚してるようなもんじゃね?
    なんて思うけれど。
    お前が、したいならするよ。ガミが、嬉しいなら、幸せなら。
    満足してくれるなら。
    「あ、」と、その辺で充電していた携帯を手に取って検索をする。
    「なんだっけ…ああ、これこれ。え〜と…健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、あと〜…なんとかかんとか…省略、え〜…と、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け?その命ある限り…、真心を尽くすことを、…達雄くんは、聡くんに誓う?」
    「誓う」
    「はは、即答かよ!」
    「…何を調べ出すのかと思ったら、…ねえ聡さんも、誓ってくれるんでしょ?」
    「仕方ねーなぁ」
    「え〜、嫌なの?」
    「…ちげえ、…素直じゃねーだけ、…誓うって、ちゃんと。」
    (…じゃなきゃ、ここまで一緒に居るかよ。)
    さっき一回寝てたけど、またうとうとして来た。
    眠い頭で考える。
    朝ごはんは俺が作ろうか、何作ろうかなとか、きっと寝起きでまだ全然眠そうなコイツをどう覚醒させようかとか。
    「達雄、俺より先に起きんなよ…」
    「なんで?」
    「…俺がお前を起こしたいから、」
    とびきり甘やかして。一緒に美味いメシ食って。
    最高の休日にしてやるから。
    今度は俺が、花の雨で起こすから。

    R5.05.14
    (2023ガミタン記念日用に書きました❣️)
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