以下58字のプロット(晩秋 11月)
山姥切であるということ。
物でなく、動物でなく、正真正銘の化物切り。得体の知れないものを切ってしまえるほどの鋭さと穢れのなさ。
「俺こそが長義が打った本歌、山姥切だ。聚楽第での作戦において、この本丸の実力が高く評価された結果、こうして配属されたわけだが、……さて」
「…ふむ。そうだな、早速だけど何か要望はある?部屋割りとか呼び名とか」
「では、俺のことは山姥切、と」
「わかった。では山姥切、これからよろしく」
……………………………………
「山姥切くん!」
「なんだ燭台切」
「ちょっと買い出し頼まれてくれない?」
聚楽第の時からわかってはいたが、あいつは『山姥切』と呼ばれているらしい。
(偽物の分際で)
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