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    suno_kabeuchi

    twst夢とi7の作品投下垢

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    suno_kabeuchi

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    twst夢/イデア
    脚の長さを僻まれるはなし

    ##twst夢_SS

    ビサイド・ユーにはまだ早い「あ、イデア先輩こんにちは。ちょうどいいところに。ご一緒してもいいですか?」
    「などと言いつつ既についてきてるじゃん」
     授業帰りの道すがらばったりエンカウントした君が当然のような顔をして隣に来たので溜息ひとつ零して肯定した。まあ君が拙者の部屋に入り浸るのは不本意ながら慣れちゃったし、害もないからいいんだけどさ。
     とはいえ隣を歩かれるのは流石にちょっと悪目立ちしそうで嫌なんだよな。でも一回いいよって言っといてやっぱりやめてってのもちょっとどうかと思うんですよね。たたかうどうぐこうたいにげる。選択肢はいくつかあるけど、どれも現実的じゃないっていう。せめてなるはやでこの場を後にしようそうしよう。
    「イデア先輩、競歩にでも出るんですか?」
    「は? 出ないが? 早足になっただけで競技とかあまりにもヌルすぎん?」
    「これだから股下おばけは………」
    「股下おばけって何? 拙者、確かにお世辞にも顔色がいいとは言えませんがゴーストになった覚えはありませんぞ」
    「もしかして、脚の長さ」
    「は? 脚の長さ? 別に普通でしょ………」
    「イデア先輩は普通の定義を更新して、どうぞ」
    「え? ヒィッ!? な、なななな何!? くっついてこないで! 拙者はスキンシップ非対応です!」
    「ほら、こんなに違うんですよ」
     だから股下おばけって言ってるんです、と君が膨れっ面をする。
     言いたいことはわかったけど、だからといっていきなり腰に腕を回して脚を押し付けてくるとか最高に意味不明なんですよ。
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    suno_kabeuchi

    TRAININGtwst夢/イデア・シュラウド
    集中している間に髪と戯れられてるはなし
    待てができるいいこなので ゆらゆらとゆらめくサファイアブルーを見つめること数十分。幸いにしてプログラム生成に集中しているイデア先輩に気取られることもなく、私はじっくりとっくり拝ませてもらっている。
     ほう、と何度目かもわからない感嘆の息が漏れる。昼だろうが夜だろうが、常に薄暗いイデア先輩の部屋ではそのサファイアブルーが陽の下のそれよりも鮮やかに映る。彩度の高いそれは驚くほど瞼に焼き付いては目を伏せてもその名残で閉じた視界に青が散る。
     足首まである長いそれはいざ座ると殆どが背凭れと痩躯の間に隠れてしまうけれど、一筋二筋と零れ落ちるそれもある。カーペットに座っていたけれど、そろりそろりと近づいて音もなくそれに手を伸ばす。燃えているだけあって毛先こそ掴めはしないが、もう少し上の方であれば実体がある。指に絡ませてみれば鮮やかな青に照らされて私の肌が青褪めたように光を受ける。視線だけイデア先輩に向ける。足元にいる私に気づいた様子もなくブツブツと早口で何か捲し立てながらキーボードを叩いている。それに小さく笑みを零して指に絡ませたそれに唇を添える。殆ど何も感じないけれど、ほんのりと温かい気がした。
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