Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    suno_kabeuchi

    twst夢とi7の作品投下垢

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 78

    suno_kabeuchi

    ☆quiet follow

    twst夢SS/イデア
    パーカーを勝手に着られてしまったはなし

    ##twst夢_SS

    ゆとり揺蕩う衣の閨 果たしてこれはツッコミ待ちなのだろうか。
     僕のパーカーを着てベッドで転がる君を横目で見、そっと組んだ手に額をつけた。君が入り浸るのもベッドに上がり込むのも極めて遺憾ながら慣れてしまったけど流石に人の服を勝手に着ないでもらってよろしいか。
     確かに拙者はもうダル着にチェンジ済みだし明日、いや授業的に明後日までそのパーカーの出番はないんだけどそういう問題じゃなくて。せめて一声掛けろという。なお快く貸すかと言われればまた別の話の模様。
    「イデア先輩のパーカーってどこで買ったんですか?」
    「ヒョオッ!? い、いいいきなり話しかけないでくれませぬか!? ど、どこって……ネットだけど。なんで?」
    「買いたいからですね。パーカーの安心感すごい」
    「それは同意だけど……え? お、同じやつを買うの?」
    「値段によりますね」
    「あっそう………」
     拙者のパーカー、いくらだっけ。買ったの昔すぎて全然覚えてない。とりあえず大きいことはいいことなので一番大きいやつ買ったことしか覚えてない。まあ服なんて変に目立たなくて楽ならなんでもいいですし。
    「あ、地味に高い。適当に買います」
    「……………あっそう」
     発言内容は至って普通のことしか言ってないしなんならオソロ回避で安心してるのに、妙にイライラするのなんでだ。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    suno_kabeuchi

    TRAININGtwst夢/イデア・シュラウド
    集中している間に髪と戯れられてるはなし
    待てができるいいこなので ゆらゆらとゆらめくサファイアブルーを見つめること数十分。幸いにしてプログラム生成に集中しているイデア先輩に気取られることもなく、私はじっくりとっくり拝ませてもらっている。
     ほう、と何度目かもわからない感嘆の息が漏れる。昼だろうが夜だろうが、常に薄暗いイデア先輩の部屋ではそのサファイアブルーが陽の下のそれよりも鮮やかに映る。彩度の高いそれは驚くほど瞼に焼き付いては目を伏せてもその名残で閉じた視界に青が散る。
     足首まである長いそれはいざ座ると殆どが背凭れと痩躯の間に隠れてしまうけれど、一筋二筋と零れ落ちるそれもある。カーペットに座っていたけれど、そろりそろりと近づいて音もなくそれに手を伸ばす。燃えているだけあって毛先こそ掴めはしないが、もう少し上の方であれば実体がある。指に絡ませてみれば鮮やかな青に照らされて私の肌が青褪めたように光を受ける。視線だけイデア先輩に向ける。足元にいる私に気づいた様子もなくブツブツと早口で何か捲し立てながらキーボードを叩いている。それに小さく笑みを零して指に絡ませたそれに唇を添える。殆ど何も感じないけれど、ほんのりと温かい気がした。
    678