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    suno_kabeuchi

    twst夢とi7の作品投下垢

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    suno_kabeuchi

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    twst夢/イデア・シュラウド
    おそろっちを主張されたはなし

    ##twst夢_SS

    おっと流れが変わったぞ「見てください、おそろっちですよ」
    「丼勘定にも程があるんだが? そんなこと言ったら運動着着てる全校生徒おそろっちでしょ」
     むん、と胸を張っている君に半目を向けれどノーダメージとばかりに笑っている。全国図太い選手権で一位狙える逸材で何よりですわ。奥ゆかしい控えめ系男子の僕には一生理解できない感性だね。元よりする気なんてないけど。
    「よくないですか? おそろっち。ロマンがあって」
    「それには同意するけど運動着がその判定に入るのは大いに異議を唱えたいんだよなあ……」
    「えー。同じ格好をしているイコールおそろっちじゃないですか。イロチですけど」
    「だからそんなん言ったら制服だってその判定に引っ掛かるでしょうが。そういう特別感のない奴は個人的にカウントしたくないです」
    「なるほど。あくまで私服に限定すると」
    「そういうこと。やっぱりオソロってのは特別な関係性が成立しているところであってしかるべきだと拙者は思うわけですよ」
     熱弁すれば君が真剣な表情で納得を示した。理解があって何よりだよ。というかなんでいきなりそんな話を始めたんだこの子。
    「イデア先輩とおそろっちしたかったからですね」
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    suno_kabeuchi

    TRAININGtwst夢/イデア・シュラウド
    集中している間に髪と戯れられてるはなし
    待てができるいいこなので ゆらゆらとゆらめくサファイアブルーを見つめること数十分。幸いにしてプログラム生成に集中しているイデア先輩に気取られることもなく、私はじっくりとっくり拝ませてもらっている。
     ほう、と何度目かもわからない感嘆の息が漏れる。昼だろうが夜だろうが、常に薄暗いイデア先輩の部屋ではそのサファイアブルーが陽の下のそれよりも鮮やかに映る。彩度の高いそれは驚くほど瞼に焼き付いては目を伏せてもその名残で閉じた視界に青が散る。
     足首まである長いそれはいざ座ると殆どが背凭れと痩躯の間に隠れてしまうけれど、一筋二筋と零れ落ちるそれもある。カーペットに座っていたけれど、そろりそろりと近づいて音もなくそれに手を伸ばす。燃えているだけあって毛先こそ掴めはしないが、もう少し上の方であれば実体がある。指に絡ませてみれば鮮やかな青に照らされて私の肌が青褪めたように光を受ける。視線だけイデア先輩に向ける。足元にいる私に気づいた様子もなくブツブツと早口で何か捲し立てながらキーボードを叩いている。それに小さく笑みを零して指に絡ませたそれに唇を添える。殆ど何も感じないけれど、ほんのりと温かい気がした。
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    nola_lupinus

    PROGRESS「三度目までは待てないので3」の後にあたるソロモンが引っ越して同棲開始したあたりの話(の途中)です、先が(本番のため)長いんで先に引っ越し当日のイチャ喧嘩パートを小出し
    いやずっとイチャイチャしてるんだけど…
    三度目までは待てないので 番外冒頭 僅かにエアコンが送風する音だけが響く夜のリビング。
    ソロモンがこの部屋に引っ越すことになってから、たった二週間。慌ただしい引っ越し作業がようやく終わり、ソロモンはバラムから空き部屋を借りるという形で今日からここの正式な住人となった。
    「はぁ……やっとだいたい片付いたな……」
    そして、元々あった植物が減って見違えるように広くなったリビングをソファーから見渡していた。
     なんでも、ここを植物の世話という条件付きでバラムに格安で貸してくれている家主が、人間が増えるなら植物が窮屈だろうという理由で部屋にある植物を人に譲り渡すことを許可したのだという。あと、その発言から人間よりも自然が好きなんだろうなと推し量れる家主から、バラムがここの様々な雑用を押し付けられていることを知った。部屋に居たかと思ったらふらっといなくなったりしていたのも、どうやら管理業務の一部を請け負っていたかららしい。その時間の多くは屋上の植物の水やりだったみたいだけれど。
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