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    suno_kabeuchi

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    suno_kabeuchi

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    twst夢/イデア・シュラウド
    おそろっちを主張されたはなし

    ##twst夢_SS

    おっと流れが変わったぞ「見てください、おそろっちですよ」
    「丼勘定にも程があるんだが? そんなこと言ったら運動着着てる全校生徒おそろっちでしょ」
     むん、と胸を張っている君に半目を向けれどノーダメージとばかりに笑っている。全国図太い選手権で一位狙える逸材で何よりですわ。奥ゆかしい控えめ系男子の僕には一生理解できない感性だね。元よりする気なんてないけど。
    「よくないですか? おそろっち。ロマンがあって」
    「それには同意するけど運動着がその判定に入るのは大いに異議を唱えたいんだよなあ……」
    「えー。同じ格好をしているイコールおそろっちじゃないですか。イロチですけど」
    「だからそんなん言ったら制服だってその判定に引っ掛かるでしょうが。そういう特別感のない奴は個人的にカウントしたくないです」
    「なるほど。あくまで私服に限定すると」
    「そういうこと。やっぱりオソロってのは特別な関係性が成立しているところであってしかるべきだと拙者は思うわけですよ」
     熱弁すれば君が真剣な表情で納得を示した。理解があって何よりだよ。というかなんでいきなりそんな話を始めたんだこの子。
    「イデア先輩とおそろっちしたかったからですね」
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    suno_kabeuchi

    TRAININGtwst夢/イデア・シュラウド
    集中している間に髪と戯れられてるはなし
    待てができるいいこなので ゆらゆらとゆらめくサファイアブルーを見つめること数十分。幸いにしてプログラム生成に集中しているイデア先輩に気取られることもなく、私はじっくりとっくり拝ませてもらっている。
     ほう、と何度目かもわからない感嘆の息が漏れる。昼だろうが夜だろうが、常に薄暗いイデア先輩の部屋ではそのサファイアブルーが陽の下のそれよりも鮮やかに映る。彩度の高いそれは驚くほど瞼に焼き付いては目を伏せてもその名残で閉じた視界に青が散る。
     足首まである長いそれはいざ座ると殆どが背凭れと痩躯の間に隠れてしまうけれど、一筋二筋と零れ落ちるそれもある。カーペットに座っていたけれど、そろりそろりと近づいて音もなくそれに手を伸ばす。燃えているだけあって毛先こそ掴めはしないが、もう少し上の方であれば実体がある。指に絡ませてみれば鮮やかな青に照らされて私の肌が青褪めたように光を受ける。視線だけイデア先輩に向ける。足元にいる私に気づいた様子もなくブツブツと早口で何か捲し立てながらキーボードを叩いている。それに小さく笑みを零して指に絡ませたそれに唇を添える。殆ど何も感じないけれど、ほんのりと温かい気がした。
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