宵々かくりよ:常盤の郷の住人達(1)「entrance」についてどこにもはいらないもの。何かと共通しているもの。ただあるだけのもの。ファンタジー寄りのどうということはないお話達。
基本的には短話が多いです。場合によっては「閲覧注意」?
【項目】entranceⅠ
entranceⅡ:〝休み〟を手に入れた二人の話。
entranceⅢ:蛇と鼠達のなんてことはない会話。
entranceⅣ:誰かと食べるおやつはおいしい。
entranceⅠ
「偶々ここへ迷い込んだんだろうな」
「でも残念。もう〝部屋〟は埋まってしまったよ」
思考しながら静かに首を傾けると、携えた白い髪も共に傾き揺れる
「面倒な図書館はあいつに押し付けたし、新しい駅員も来たし、植物園も街も埋まった。他もすでに役揃い。……やっぱり君に今管理してもらう〝場所〟はないなぁ」
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