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    シリコン蓋を買おうか迷うナ.ギリさん

    第X週・火曜日 初回で100円ショップバトルを挑まれ憤慨していたナギリさんはしかし、様々な商品が100円で売られている100円均一が大変お気に召したらしく、今では暇があるとふらりと足を運ぶ程に100円均一にハマってしまった様でありました。「100円均一…。全く恐ろしい店だな」「分かります。100円均一とは必要無いものまで何となく欲しくなってしまう、摩訶不思議な場所であります!!」と、本官もナギリさんの意見に同意しました。
     さてさて、そんなナギリさんは本日も100円均一へ訪れて、欲しい商品の前で長考されておりました。本日悩んでいる商品はこちら。30センチのシリコン蓋で価格は300円とのことであります。「ナギリさん、一体何をそんなにお悩みで?」本官が話しかけるとナギリさんは真剣な面持ちで呟きます。「前回買った耐熱ボウルが…」「はい」「でかくて…」「はい」「前から持っていたプラスチック蓋がスッポリハマってしまうんだ…」「はい」「レンチン後に取ろうとすると隙間から高温の水蒸気が出てきて熱ちゃー!! ってなる…」「それは大変でありますね」「後…」「はい」「スッポリハマった時に密閉容器かってくらい密閉されて蓋が取れなくなる時がある…」「そして、やっと取れたと思ったら熱々の水蒸気でありますね?」「ああ、そうだ」「ですがこちらのシリコン蓋は耐熱ボウルより大きいであります」「ああ…」本官的にはナギリさんには是非ともこのシリコン蓋を購入していただきたいであります!! では、怒涛のプレゼン!! カンタロウ、行きまーす!! 「ナギリさん、考えてみてください! これなら耐熱ボウルの問題も解決ですよ! プラスチック蓋がハマり過ぎて取れない、熱い蒸気で手をやけどしちゃうなんてこともありません! それに、そろそろ夏本番であります! 思い切ってこのシリコン蓋を手に入れれば、火を使っての調理が減ります!! ナギリさん、熱いの苦手ですよね? レンチンで簡単で時短な料理ができちゃうんです! しかも、300円で手に入るんですから、お得感もバツグンです! 努力家でぐんぐん料理の腕をあげているナギリさんなら絶対に、このシリコン蓋を完璧に使いこなせること間違いなしであります! ですから是非!! このシリコン蓋をキッチンツールへ加えてみてはいかがですか? きっと満足いく結果になると思いますよ!!」本官は分かっております。ナギリさんはこのシリコン蓋が欲しいのです。本官が踏ん切りをつかせて差し上げるであります!!「本官、ナギリさんの手料理をもっとも~っとたぁっくさん食べたいであります♡」本官より少しだけ背の高いナギリさんに、おねだりの上目遣い。ナギリさんがこの顔に弱いの、本官は知ってるであります。「ねっ、買っちゃいましょう♡ ナギリさん♡♡♡」「ぅ、ぐううううぅ~~~!!!!」本官的にはナギリさんに祝福を与える天使のつもりでありますが、別視点から見たら本官はナギリさんを誘惑する悪魔の様に見えているかも知れません。ですが、この際どちらでも構いません。本官はナギリさんに欲しいと思った物を購入してもらいたいのであります!!
     ナギリさんにとっては長い時間。本官にとってはそれ程でもない時間が過ぎ去って、「これ買うぞ。カンタロウ…」ようやく決心が着いたナギリさんは商品を指差しました。「はい、喜んで! でありまあああ!! 店員さん!! こちらのシリコン蓋をあるだけ全部!!」「何ぃ?! 大量購入のお客様か?! ご購入ありがとうございます!!」無事に職場復帰された吸血鬼100円ショッパーさんが対応してくれました。「馬鹿か貴様は!! 一個で良い!! 一個で十分だ馬鹿!!!!」ナギリさんはそう言って、300円のシリコン蓋を購入されました。
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    ゆき(ポイピク)

    DONE狩人カンタロウ×狼ナギリの話。

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    もふもふパラダイス ナギリは森で一番強くて怖い狼だ。なのに、狩人であるカンタロウの番にされて小屋に閉じ込められてしまった。カンタロウは狼ではなく人間だ。狼だとバレたら、鉄砲で撃たれて殺されると思ったナギリは、辻頭巾と名乗って人間のふりをしていたのに、カンタロウにはあっさり狼だと見破られてしまった。
    けれど、狼だとバレてもカンタロウは銃で撃たなくて、ナギリをお嫁さん、番にしたいのだと求愛してきた。ナギリは森で、一人ぼっちの狼だったから、番が出来るなんて考えた事もなかった。カンタロウは毎日獲物を捕ってくる優秀で強い狩人だ。冬の間も暖かい小屋にナギリを招いてふかふかの巣も用意してくれた。カンタロウと一緒にいると、飢える事もないし、森では食べた事もないような甘いお菓子も沢山くれる。何より、怖がって誰も近寄って来なかったナギリをぎゅっと抱き締めてくれるので、ナギリは慣れない毛づくろいをカンタロウに返してやった。ぺろぺろ舐めてやると、カンタロウはナギリの頭や耳、しっぽを撫でてくれた。力の強い人間だが、撫で加減は中々悪くなかった。お風呂は嫌いだが、ブラッシングとやらは気持ちが良い。こんな強くて献身的な番は森の中の何処を探し回ってもいないだろう。つまり、ナギリは森で一番の番を手に入れたのだ。それはちょっと気分が良くなったので、行動範囲をカンタロウの巣の周りだけに限定されたのを守ってやっている。
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