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    mizuame1302

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    mizuame1302

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    遊ぶ約束をしたのに宿題が終わらなくて半泣きのカイルと終わるまで隣で読書して待っててくれるジューダス(現パロ)
    しょーびきさん幻覚を文章にさせて頂いた作
    素晴らしい現パロありがとうございます

    #TOD2
    #ジューダス
    judas
    #カイル
    kyle.

    「それじゃあジューダス。十分後に飛行機公園に集合ね」

    いつもの学校終わり、オレはジューダスと電話で遊ぶ予定の話をしていた。オレの母さんも、それを聞きながら笑っているのをオレは知っているからこれを日課としては、毎日のようにオレはジューダスと遊んでいた。基本二つ返事で返してくれるジューダスだから、すぐ準備しないと……。そうオレは思っていたけれど、今日のジューダスは少しだけ様子が違っていた。

    「……カイル」
    「……?どうしたの?ジューダス……?」
    「お前、先週に出ていた歴史の宿題、終わっているんだろうな」
    「えっ……」
    「穴埋め問題ではあったが、考えたり、調べたりする必要があったら一時間以上使うかもしれない宿題だった。僕はもう終わらせているから、お前の言う通り、直ぐに公園に行くことは出来るが……お前は、終わらせているのか……?」
    「あ……えっと……それ、は……」

    答えはノーだった。ジューダスの言う宿題は先週に出されていたもので、人によっては時間をかけてしまうかもしれないからと、一週間の期間が設けられていた。オレは宿題のことよりも遊ぶことの方ばかりを考えてしまっていて、気が付けば明日がその期日という日にまで迫っていた。

    「終わって…ない……」
    「……」

    後ろで母さんの「えっ……」という声が聞こえた。ジューダスはオレのこの言葉に少しだけ静かになってしまった。オレは、遊びに行こうと言っていたやつが宿題を終わらせていないなんてとジューダスと母さんに怒られてしまうと思い込んだ。けれど……

    「……わかった。ルー……お前の母親には『これから部屋で宿題をする』と言って、お前は部屋で宿題をする準備をしていろ」
    「……えっ…」
    「僕はこれから、お前の家に行く。……お前の宿題をみてやるから、今日はそうしろ」
    「う、うん。わかった」
    「遊びの時間が今日あるかどうかは、お前次第だからな……」

    オレは電話が切れた後、ジューダスの言う通り母さんに部屋で宿題をすることを伝えて、勉強をすることにした。母さんは「頑張りなさい」と言ってくれて、ジューダスと飲むようにと麦茶を用意してくれた。オレは自分の部屋に戻って、ジューダスが来る前に宿題をする準備を始めた。

    「……カイル。宿題の調子はどうだ……?」
    「あ、ジューダス……来てくれてありがとう。宿題は…その……今日遊べるかわからないぐらいになってる……」
    「……そうか…」

    ジューダスはそう一言言うと、オレの机の後ろに腰かけて、鞄から何やら文庫本サイズのものを取り出して、それに目を向け始めた。オレは少しだけ……ほんの少しだけ、それにあれ…?と思ってしまった

    「あ……あの…さ、ジューダス……」
    「……なんだ」
    「オレの宿題、みてくれる…んだよね?」
    「……ああ。お前がどうしてもわからないと思うものが出てきたら…その時には教えてやる」
    「あ、ありがとう……」
    「宿題は基本、自分の力でやるものだからな……。僕はみてやるとは言ったが、やってやるとは言ってないぞ」
    「わ、わかってるよ」

    そんなこと思っていないと言うかのようにオレはジューダスに叫んでから再び宿題に目を向けた。向けたものの、ジューダスの言う通り、この宿題は一時間以上かかりそうだとオレは既に思っていた。穴埋め形式の問題ではあるものの、何年に何の戦いがどうこうや誰が何年に何をしたのかなんてオレは覚えていなかった。授業で学んだことだとは思うものの、覚えていないオレは答えを探すために教科書や授業ノートをペラペラと捲って探さないといけないことになってしまっていた。漸く十個穴埋めを終えたものの、まだ倍以上あるのが目で見てわかってしまい、オレは涙目にまでなってきてしまった。ジューダスはというと、黙々とオレの後ろで本を読んでいる。わからない、と言ってジューダスにすがろうかとほんの一瞬考えてしまう程、とても涼しい顔をしていた。

    「……どうした?」
    「な、何でもないっ」

    だ、駄目だ。駄目だぞオレ……。さっきジューダスにも『宿題は自分の力でやるものだ』って言われたんだから……。時間凄くかかっているけど……ちゃんと今まで答えを探せているんだから……。本当にわからない問題が出てくるまで……ジューダスを頼らずに頑張ろう……。オレはそう思って、気持ちを立て直し、再び宿題へと手をかけることにした。
    ……そして

    「や、やっと…終わった……」
    「……終わったのか?」
    「うん!ちゃんと全部埋めたよ!」

    オレは全ての穴埋め問題の答えを書き込んだものをジューダスへと見せる。ジューダスの確認する目の動きにドキドキしながらオレはジューダスの次の言葉を待った。そして……

    「よく…頑張ったな」
    「ジューダス……っわ……」

    ジューダスは微笑んで、オレの頭を撫で始めた。

    「何時僕のことを頼ろうとするか……そう思ってみていたが……偉いぞ、カイル」
    「も、もう……っそう思ってたの?ジューダス、意地悪……っ」
    「いや、信じていたんだ。お前が努力することも……正直に僕を頼ろうと思うお前のことも……」
    「……ジューダス…」

    ジューダスの言葉に胸が熱くなるのをオレは感じた。頑張って良かったと、オレは心の底から思った。

    「本当に、よく頑張ったな。カイル……」
    「えへへっ」

    (やっぱりオレ……ジューダスのこと、好きだな……)

    ジューダスが褒めてくれること、頭を撫でてくれることが嬉しくて、オレは暫しの間、ジューダスに甘えることにしたのだった
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    mizuame1302

    DONE遊ぶ約束をしたのに宿題が終わらなくて半泣きのカイルと終わるまで隣で読書して待っててくれるジューダス(現パロ)
    しょーびきさん幻覚を文章にさせて頂いた作
    素晴らしい現パロありがとうございます
    「それじゃあジューダス。十分後に飛行機公園に集合ね」

    いつもの学校終わり、オレはジューダスと電話で遊ぶ予定の話をしていた。オレの母さんも、それを聞きながら笑っているのをオレは知っているからこれを日課としては、毎日のようにオレはジューダスと遊んでいた。基本二つ返事で返してくれるジューダスだから、すぐ準備しないと……。そうオレは思っていたけれど、今日のジューダスは少しだけ様子が違っていた。

    「……カイル」
    「……?どうしたの?ジューダス……?」
    「お前、先週に出ていた歴史の宿題、終わっているんだろうな」
    「えっ……」
    「穴埋め問題ではあったが、考えたり、調べたりする必要があったら一時間以上使うかもしれない宿題だった。僕はもう終わらせているから、お前の言う通り、直ぐに公園に行くことは出来るが……お前は、終わらせているのか……?」
    「あ……えっと……それ、は……」

    答えはノーだった。ジューダスの言う宿題は先週に出されていたもので、人によっては時間をかけてしまうかもしれないからと、一週間の期間が設けられていた。オレは宿題のことよりも遊ぶことの方ばかりを考えてしまっていて、気が付けば明日がそ 2278

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    mizuame1302

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    素晴らしい現パロありがとうございます
    「それじゃあジューダス。十分後に飛行機公園に集合ね」

    いつもの学校終わり、オレはジューダスと電話で遊ぶ予定の話をしていた。オレの母さんも、それを聞きながら笑っているのをオレは知っているからこれを日課としては、毎日のようにオレはジューダスと遊んでいた。基本二つ返事で返してくれるジューダスだから、すぐ準備しないと……。そうオレは思っていたけれど、今日のジューダスは少しだけ様子が違っていた。

    「……カイル」
    「……?どうしたの?ジューダス……?」
    「お前、先週に出ていた歴史の宿題、終わっているんだろうな」
    「えっ……」
    「穴埋め問題ではあったが、考えたり、調べたりする必要があったら一時間以上使うかもしれない宿題だった。僕はもう終わらせているから、お前の言う通り、直ぐに公園に行くことは出来るが……お前は、終わらせているのか……?」
    「あ……えっと……それ、は……」

    答えはノーだった。ジューダスの言う宿題は先週に出されていたもので、人によっては時間をかけてしまうかもしれないからと、一週間の期間が設けられていた。オレは宿題のことよりも遊ぶことの方ばかりを考えてしまっていて、気が付けば明日がそ 2278

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