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    かほる(輝海)

    @kahoru1010

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    シティーハンター(獠香)
    逆転裁判(ナルマヨ)

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    かほる(輝海)

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    シティーハンター
    冴羽獠×槇村香
    原作以上の関係

    背中合わせに座ってる二人を書いてみたくて、書いてみた(*´ω`*)

    話の中で二人は服を着てませんが、ほぼ会話だけなので全年齢とします。

    #シティーハンター
    cityHunter
    #cityhunter
    #冴羽獠
    saeha
    #槇村香
    makiMurakami
    #小説
    novel
    #掌編
    conte
    ##CH

    We are Buddy. ふと目が覚めてみると、大きな背中が視界に入った。広々と、そして隆々とした、傷だらけの背中。少し背を丸くして、獠はベッドサイドに腰掛けていた。その肩は一定のリズムを刻みながら、静かに上下を繰り返している。あたしは、身体に掛けられていたシーツを払って起き上がった。
     獠の背中には、今夜あたしが残した傷以外にも、生々しい打撲の痕が残っていた。それは、あたしを庇ったがために受けた傷だった。獠はいつも、依頼人やあたしが爆発に巻き込まれたとき、必ず庇ってくれる。その大きな身体を盾にして、爆風や瓦礫から守ってくれるの。今日だって、そうやってあたしを守り、獠は負傷した。
     それが、獠の仕事。それが、獠の生業。あたしも、頭ではわかっている。けれど、こうして獠の背中を見ていると、あたしのせいで傷つけてしまった事実を、改めて突きつけられた気がした。あたしは、獠の背中へ手を伸ばした。でも、その肌へ触れる直前で、あたしの手が止まった。――触れたからと言って、何が変わるのだろう。謝ったって、慰めたって、感謝したって、この傷が消えるわけじゃない。そもそも、獠自身はそんなことを望んでいない。それは、誰よりもあたしが一番よくわかっている。だからあたしは、その傷に触れることも、その傷ついた背中を抱きしめることもできなかった。それならば、せめて――。
     あたしは獠と背中合わせになり、膝を抱えて座った。こうして座ってみると、あたしの背中は小さくて、獠の背中の陰にすっぽりと隠れてしまう。
    「……どうした?」
     肌が重なるなり、獠が声をかけてきた。こちらを振り向いている気配はなくて、獠はずっと前を向いているようだった。
    「あんたの背中って、ほんと大きいなぁ……と思って」
    「そりゃそうだろ」
     背後で、丸まっていた背中が伸びていく。真っ直ぐに伸びた獠の背中は、高い壁みたいになった。ただでさえ大きな背中が、ますます届かないところへ行ってしまったような気がした。
    「男の背中は、もっこりちゃんを守るためにあるからな」
     ふざけている様子もなく、獠は落ち着き払った深みのある声で、そう言ってのけた。いつもなら「またまた、カッコつけちゃってぇ」なんて誂うところだけれど、今はそう言う気分になれなかった。そう。この背中は、あたしだけのものじゃない。獠は守るべき者のために、この背中を使う。
    「あたしは、そのもっこりちゃんの中に入っているのかしら?」
    「おまぁは……。まぁ『ついで』だな」
    「そう……」
     あたしは、天井を見上げた。後頭部に獠の硬い髪が触れる。静かな部屋だと、髪が擦れる微かな音まで、はっきりと聞こえた。こうして獠と物理的な距離を縮めて、直に肌を重ねるようになって、獠のあたしに対する「思い」を、はっきりと自覚するようになった。そんな関係になった今でも、仕事となれば別で、獠にはきちんと仕事を全うしてもらいたい。もし、あたしと依頼人が同時にピンチに陥ったなら、依頼人のことを最優先に守って欲しいの。あたしの身は、自分で守るから。――でも、いつの日にか、あたしがその背中を守れるようになりたい。獠はそんなことを望んでいないかもしれないけれど、あたしだって大切な人を守りたい気持ちは、同じだから。
     それなりの時間、肌を触れ合わせていると、お互いの熱が混じり合っていく。少し高めの獠の体温があたしに乗り移って、熱いぐらいだった。突如、あたしの背中が急に重たくなって、あたしの身体が前のめりになった。
    「はぁ〜。獠ちゃん疲れちゃったぁ〜」
     獠はあたしと背中合わせのまま、ぐいぐいとあたしへ身体を押し付けてくる。獠の大きな図体をあたしが支えきれるはずもなくて、あたしの身体が押しつぶされていく。
    「ちょ……! 重た、ぐぇっ……!」
     耐えられなくなったあたしは、情けない声を出しながらベッドの上へうつ伏せに伸びた。その上に、獠が大の字になってのしかかり、追い打ちを掛ける。あたしの上で仰向けになっている獠は完全に脱力して、あたしに身体を預けてきた。下敷きになっているあたしは、まともに息もできない。
    「こら……! 降りろ!」
    「香」
    「何よっ!」
     呼吸を楽にするため、少しでも空間を確保したくて藻掻いてみる。でも、獠の無駄にでかい胴体と太い手脚が邪魔をして、思うように動けない。
    「香……」
     獠がまた、あの落ち着き払った声であたしの名を呼ぶ。どういうつもりなのか、獠の考えていることがさっぱりわからない。
    「重っ、いい加減に……!」
    「こうして俺の背中を預けられるのは、お前だけだからな」
    「へっ……?」
     次の瞬間には、あたしの背中から重みと熱が消え去った。そして、あたしの視界の端へ、獠が姿を表した。獠はベッドに横たわりながら、頬杖をついていた。
    「頼りにしてるぜ。パートナー」
    「何よ。藪から棒に……」
     改めて面と向かってそんなことを言われると、恥ずかしくてしょうがない。柔らかく微笑む獠の顔をまともに見ていられなくて、あたしは獠から顔を背けた。

     その背中は、誰かを守るためにあるけれど。その背中を守れるのは、あたしだけ。獠も、あたしと同じ気持ちでいてくれたんだね。それは、傷の有無なんかじゃない。どれだけ重たくても、どれだけ苦しくても、あたしを信じてくれている獠を、全力で支える。このちっぽけなあたしの背中でも、獠が背中を預けてくれるなら、潰れるわけにはいかない。だってあたしは、獠のパートナーだもの。

     またあたしの背中に、熱が触れる。今度は優しく肩を抱かれて、あたしの身体がぐるりと回転する。気づいたらあたしは、獠の腕の中にいた。あたしは腕を伸ばした。憧れて、追いかけ続けて、好きになったその背中を、この腕に抱く。大丈夫。この背中を守るためなら、なんだってできるわ。

       了
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    かほる(輝海)

    DONEシティーハンター
    冴羽獠×槇村香
    原作レベルでも原作以上でも。

    例のマフラーについての捏造話。
    『……これ、お前にやるよ』
     遡ること数週間前、あたしはリビングで突然、獠に紙袋を押し付けられた。中を覗くと、黄色いマフラーが入っていた。これってまさか、獠からのプレゼント……? でも、その日はあたしの誕生日でもなければ、クリスマスでもなかった。
    『どうしたの、これ……』
    『キャバレーの福引で当たったんだ。どうせ俺は使わねぇしな。気に入らないなら捨ててくれ』
     獠はそう言い残して、リビングを出ていった。

     あたしのために選んでくれたわけでもなく、邪魔なものを押し付けられただけ。ほんの数十秒前までは、喜びで満ちていたあたしの心が、急激に冷えていった。それでも、獠がくれたものだし、捨てるのも忍びなく……。なんだかんだ言って、獠があたしへ初めてくれたプレゼントでもあったし、あたしはそのマフラーを大切に使うことにした。

     しばらくして、あたしはそのマフラーを身に着け、キャバレーへツケを払いに行った。ママへ直接マフラーのお礼を伝えたら、怪訝な顔をされた。
    『そんな福引、うちの店ではやってないわよ。よその店の間違いじゃない……?』
     いや、聞き間違いは無いはずで、獠は確かにここの店だと言ってい 1560

    かほる(輝海)

    DONEシティーハンター
    冴羽獠×槇村香
    原作以上の関係

    獠と香ちゃんが好きなかほるさんには「ほら、目を閉じて」で始まり、「ここが私の帰る場所」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば3ツイート(420字)以内でお願いします。
    #書き出しと終わり #shindanmaker
    https://shindanmaker.com/801664

    だって、好きなんだもん(*´艸`*)
    しょうがないよね😂😂
    「ほら、目ぇ閉じろよ」
     いくらキスをするときは目を閉じるのが礼儀でも、それはできない。真っ昼間の明るい獠の部屋で、なぜか獠に押し倒されているあたしは、獠を睨みつけていた。今、この状況で目を閉じてしまったら、それは同意として取られてしまうに違いない。それだけは嫌だ。まだ、昼から伝言板を見に行かなきゃいけないし、ビラ配りもしたい。あんたとここでもっこりが始まっちゃったら、それが全部できなくなる。
    「つまんねぇ意地張ってると、襲っちまうぞ?」
    「最初からそのつもりのくせに!」
     両手で押し退けたって、獠の身体はびくともしない。首筋にキスをされたら、力が入らなくなる。
     どうしてこの男は、いつもこうなんだろう。そんなに心配しなくても、あたしはもう、他に行く場所なんてないのに。あたしが愛しているのは、獠だけ。毎夜毎夜、そう言ってるじゃない。あたしはずっと、獠のそばにいる。夜になれば、あたしは必ずここへ帰ってくるわ。だって、ここがあたしの帰る場所だもん。

       了 434

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    DONE深夜の割増(赤安)その日もまた、降谷は疲れていた。
    黒尽くめの組織のバーボンとしての任務、喫茶ポアロの店員としての勤務、そして警察庁警備局警備企画課としての業務が重なりまさに分刻みの一日を過ごした降谷は、帰る力も無く深夜の霞ヶ関の路肩に車を駐め仮眠を取る他なかったのだ。
    ここから自宅まで大して遠い訳でも無いが、毎日一人では抱えきれない程の仕事をこなし、帰宅して明日を迎えればまた同じような違う日々が続いていく。彼に取ってこのひとときの仮眠は、仕事を終えたというスイッチを真っ先に切る役割を果たしていた。
    そんな彼に、今日は普段と異なる出来事が。
    こんこん、と助手席側の窓を叩く音。人の指だ。浅く眠っていた降谷はその音でぱちりと目を覚まし、音を鳴らした主を見やる。深夜見回っていた警察官か、はたまた仕事場の人間か。しかしその予想は大きく外れ、降谷を驚かせた。
    深夜の冷たい風にふわりと揺れる黒い癖毛。暗闇でも光を集めて見せた新緑のグリーンアイズ。身をかがめて覗き込んだようで、普段と異なる黒いキャップのつばがコンと音を鳴らして窓にぶつかった。
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    かほる(輝海)

    PASTシティーハンター
    冴羽獠×槇村香
    原作以上の関係

    ミックの日なので、ブログからミックが出演している過去作を掲載。
    ブラッシュアップ版が赤黒本に収録されていますが、今回はブログのまま(横書き)で転載。

    お題『こっぱずかしいこと言わせるな…!』
    初公開日2008.12.1

    お題提供元「嗚呼-argh」さま
    雄たけび系お題
    https://argh2.xxxxxxxx.jp/
    俺は街中の美女のパトロールに出ていた。

    大切な毎日の日課。
    これを欠かすと、どーも調子が狂う。

    おっ!今日ももっこりちゃん発見!

    「かーのじょー!」

    俺はもっこりヒップに飛び掛った。

    「またあんたかーっ!」

    がすっ!

    「うぎゃぁっ!」

    振り向き様に俺に食らわされた見事な蹴り。
    その娘(こ)のヒールがぶっすりと俺の額に刺さった・・・。

    「ふんっ!」

    その娘はつかつかとヒールを鳴らしながら立ち去っていった。

    「あたた・・・。」

    俺は額を押さえながら立ち上がった。

    最近の娘は強暴だなぁ・・・。
    あんなヒールで蹴りをかまされたら、普通は死ぬぞ・・・。

    痛む額を擦りながら、俺は繁華街を歩き出した。

    ふと、人込みの向こうに目をやると、見覚えあるヤツが一人立っていた。

    金髪でスーツをきた男がいた。
    その横には、これまたもっこり美女が立っていて、なにやら二人で楽しそうに話している。

    おいっ!抜け駆けはゆるさんぞっ!
    俺は人込みを抜けて二人に近づいた。

    「なぁにやってんだぁ?ミック~。」

    俺はミックの首に腕を回しながら、二人の間に割って入った。

    「Oh.リョウじゃ 2232