いちごになりたい「新品種『あまりん』にちなんで、Crazy:Bから天城燐音さん、椎名ニキさん、そしてALKALOIDから天城一彩さんにお越しいただいてます!」
「ちわーっす!あまりんこと、天城燐音ちゃんです!可愛らしい響きが俺っちにぴったりっしょ、きゃはは」
「ちょりーっす!いちご大好き椎名ニキっす!30分で300個食べたいと思います!」
「こんにちは。ALKALOIDの天城一彩だよ。よろしくお願いするよ!」
騒がしい2人とは裏腹に、品行方正な挨拶をした一彩を撮り終えると、カメラは農夫の方を向き、いちご狩りのルール説明と簡単な取り方のレクチャーが始まった。
平日の昼過ぎに放送しているバラエティ番組の撮影に一彩たちは来ていた。関東圏のいちご狩りができる農園で、駅から徒歩数分のため電車で気軽に行きやすいと若い世代を中心に人気の高い、とは、先ほどのアナウンサーの話だ。栄えた街中にあるためさほど広くはないが、たくさんの品種を取り扱っており、なかでも数年前にできたばかりの『あまりん』という名前のいちごが名物らしい。いちごではなくりんごみたいだな、と一彩は思った。なぜ、この3人なのかは知らない。
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