酪農家の朝は早い。
他の雌牛に比べて小さい胸をかき集めるよう揉み上げ、念入りに乳首をマッサージしてやる。これでもまだ乳頭からミルクは出てこない。このままではこの子は食肉用に左遷されてしまう。危機感を持った私は最終手段を取る事にした。
種付である。雌牛の子宮に子種を注ぎ込む事で強制的に発情させ搾乳をするという算段だ。
今では本人も種付を気に入り沢山美味しいミルクを出してくれている。やれやれだ。

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