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    toritorimimizu

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    toritorimimizu

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    【dkmn夢webオンリーNOAH】展示作品2
    エー静エー(性別不定) デフォルトネーム使用。
    過去にTwitterにて掲載済、ほぼ加筆ナシ。
    いつものように酔いつぶれかけてる海羽さんを迎えに行ったら、ぐっとアプローチをかけられて仕返し/お返しするエーの話。
    時系列は特になし。親愛レベルはカンストしてる。

    ひとたらしたらし「ノアちゃんってほんと優しいよねえ……。他のやつにもこんなに優しいの?」
     いつものように酔いつぶれ……まではいかずとも、一人では歩けない程度には酔っ払っている海羽さんからの要請を受けて彼を迎えに行った帰り。彼をベッドに寝かせている最中、不意にそんなことを聞かれた。
     他の人、というとやはり真っ先に思い浮かぶのは他のライダーたちのことだが、正直彼とは比較ができない。連日のように酒浸り、酔いつぶれかけては「むかえにきて!」「おれにはノアちゃんしかいないよ~」などと連絡してくるのは海羽さん以外に思い当たらないから。
    「う~ん、それはどうでしょうね」
    「えぇ? ……それってさぁ、俺にだけ優しいってこと? 期待していい?」
     そう言って彼はアルコールで蕩けた目を細めて笑う。ダメ押しとばかりに首の後ろに腕を回され、ぐ、と引き寄せられる。蠱惑的――人誑し。そんな言葉が頭の中に浮かぶ。
     まあ、何かしらに誘われているのだろうけどそれと同時になんとなく、試されているような気がして。彼の誘いには乗らないことにした。
    「あー、えっと。『比較対象がいないのでなんとも言えない』って意味でした」
    「あはは! 振られちゃった」
     からからと笑って海羽さんはパッと手を離すと、ぼす、とマットレスに身を沈めた。思ったよりも勢いよく、頭に響いたのか「ゔ」という呻き声も上がる。
    「……別に、振ったわけじゃないですよ」
    「~……、うん? なに? どゆこと?」
    「比較対象がいないってことは、今その枠にいるのは海羽さんただ一人だけってことでしょう? いいじゃないですか、一人だけ。そういう意識を向けられるのは、他に誰もいない席」
     ベッドに投げ出されている海羽さんの腕の内側を、すうっと指の背で撫でる。そこまで大胆じゃないけど、ちょっとしたお返しのつもりで。
     そうやってしばらく撫でていると、海羽さんからの反応がないことに気付く。何か一言くらいあってもいいのに、もう寝ちゃったかな、などと思いながら彼の顔の方へ視線を向けた。
     すると彼のアルコールで血色の良くなっていた顔色は更にぐっと赤みを増し、なんだか照れているような、そんな様子で。彼は口元を手で覆いながら、撫でられている腕をじっと見つめていた。
    「……どうしたんですか、その顔。真っ赤ですけど」
    「っえ、いや、あー……、ほら! 酔っぱらいだからさ、顔くらい赤くなるっていうか、ね? 赤くなってて当然だろ? なあ?」
     わたわたと言い聞かせるみたいに言う海羽さんに思わず吹き出す。――かわいいひとだと思った。
    「照れちゃったんですね。先に仕掛けてきたのはそっちなのに」
    「別に照れてるわけじゃ……、いや、まあ、俺から仕掛けたのはそう、だけど。……まさかノアちゃんの方からそんな、色っぽいことしてくれるとは、思ってなかったからさ……?」
     彼はぼそぼそとそんなことを言いながら、こちらの中指や薬指の辺りをすりすり甘えるみたいに撫でてくる。同時に、ちら、ちら、と送られる視線から再度誘われていることを察する。
    「――静流さん。期待はしていいですよ。でも今日はもう寝てください」
    「え、えぇ〜……。今すごくイイ感じなのに……」
    「酔ってる人とするのはよくないって言われてるので。お酒が抜けてからじゃないと」
    「……いい教育されてるねぇ」
     分かったよ、と手を離してくれた彼に感謝の意を込めて微笑めば、彼もそっと笑い返してくれた。
    「それじゃあおやすみなさい、静流さん」
    「うん。おやすみ、ノアちゃん」
     お酒、頑張って抜くからね、期待しててね、とアルコールか眠気か、はたまた別の何かか。とろとろと蕩けた瞳に見送られながら部屋を後にした。
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    toritorimimizu

    DONE【dkmn夢webオンリーNOAH】展示作品3
    エー静エー(男性) デフォルトネーム使用。
    新作、未完というか書きかけ。
    お見合い話がいくつも舞い込んできて、大変お困り中のエー。
    全てのお見合い話を角なく諦めさせるため、海羽さんに“婚約者役”を依頼するエーと、それに困惑/疑念・嫉妬/焦燥・恋心を抱く海羽さんの話。
    時系列は特になし。親愛レベルはやっぱりカンストしてる。
    シークレットシークレットシークレット「――実は、海羽さんに僕の恋人になってもらいたいんです」
     珍しくノアちゃんの方から「お話したいことがあるんです」と連絡があり、俺は仮面カフェに向かった。到着して早々にVIPルームへ通されたかと思えば、真剣な表情で唐突にそんなことを言われてしまって思わず面食らう。
    「ちょ、ちょっと待てって。流石に色々聞きたいことがあるんだけど」
    「すみません、単刀直入過ぎましたね。――恋人と言っても本当の恋人じゃありません。僕がお願いしたいのは恋人役、具体的に言えば婚約者の役です」
    「う~ん、……ごめん。もっとよく分かんなくなっちゃった。時間ならあるからさ、ゆっくり話してよ」
     俺がそう言うとノアちゃんはこくん、と頷き、水を一口飲んでから俺の方を向き直る。
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    toritorimimizu

    DONE【dkmn夢webオンリーNOAH】展示作品1
    エーレオエー(性別不定) デフォルトネーム使用。
    過去にTwitterにて掲載済、割と加筆アリ。
    エーに子供か猫のようにじゃれつかれていたかと思えば、恋人らしい“夜のお誘い”に情緒が荒ぶりまくりのレオンの話。
    時系列は第一部後。いろいろ捏造アリ。
    子供で恋人な主人、あるいは猫のような「レオン~」
     執務室での机仕事中、開け放していた扉の陰からノア様――わたくしが仕える、この世で最も敬愛する主人であり、信じられないことにわたくしの恋人でもあるその人がひょこりと顔を出す。


     長年この方のご尊父――先代エージェントである会長に仕えていたわたくしは、当然ノア様の幼少期から交流がある。ノア様自身が覚えているかは定かでないものの、幾分小さいときからその成長を見守ってきた。だから、先代が亡くなり、ノア様にお仕えすることになったそのときもこの方の“執事”として傍で支えていようと思っていたはずなのに――。
     どうしようもない迷惑と心配をかけてしまった。挽回をしようにも、それをしようとするのはあまりにも厚かましいと思うほどの、大失態。もう傍で支えることすら許されないかもしれないとさえ思った。コスモス財閥を、ノア様の傍を離れようとも思った。
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