シークレットシークレットシークレット「――実は、海羽さんに僕の恋人になってもらいたいんです」
珍しくノアちゃんの方から「お話したいことがあるんです」と連絡があり、俺は仮面カフェに向かった。到着して早々にVIPルームへ通されたかと思えば、真剣な表情で唐突にそんなことを言われてしまって思わず面食らう。
「ちょ、ちょっと待てって。流石に色々聞きたいことがあるんだけど」
「すみません、単刀直入過ぎましたね。――恋人と言っても本当の恋人じゃありません。僕がお願いしたいのは恋人役、具体的に言えば婚約者の役です」
「う~ん、……ごめん。もっとよく分かんなくなっちゃった。時間ならあるからさ、ゆっくり話してよ」
俺がそう言うとノアちゃんはこくん、と頷き、水を一口飲んでから俺の方を向き直る。
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