熱湯温泉耐久レース!「あっつぅ」
思わず、男の口から呻くように声が漏れる。
あまり日に焼けた事の無い、大変に不健康そうな、その実、結構鍛えてる裸体から、汗が滲む。
「…………」
横には貼り付いた笑みをそのままに、けれど、額から滲む汗は隠しきれず。
つ、と顎から汗の珠が雫となって零れ落ち、更には、こちらは細身ではあるものの、鍛えに鍛え抜いた肢体にも汗が浮かび、天井から照らされる朧げな光に濡れ光る。
黒白ボサ髪男に、糸目の黒髪オカッパ。
日本防衛隊第1部隊隊長の鳴海弦と、同じく同隊第3部隊副隊長の保科宗四郎である。
とりあえず、二人とも上半身裸だ。
そして、彼らの下半身にはタオルが掛けられ、二人揃って腰掛けに座ってはいるものの、直に座れば当然剥き出しの尻が熱い。
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