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    iorishin

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    iorishin

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    坂高(天高)のプロット。
    特異点の坂さんが全く分からないから
    わたくし勝手に考えてお話まで作っちゃいましたよ第8話。シリアスめ。
    杉さんは今回、出番ちょろっとだけです。
    「特異点の」坂さん召喚から、江戸城流血開城までの伏線回収。

    いつかダイジェストで絵とか漫画になるかもしれない なって欲しい。がんばれがんばれ❤️自らにバフ

    天地神明に誓う 8(仮タイトル)第8話「星見の瞳」


    特異点ー江戸城。

    まだ江戸が首都であった頃
    ある使い魔が 最初の一騎として
    召喚されようとしていた。

    ーーーー

    城内の奥まった場所、
    土地の霊脈に近い地下ー

    聖杯を祭壇に掲げた男が 
    召喚式の陣の前で呪文を唱えている

    ーーーーー

    壮年のその男は
    袴を履き、上質な織りの入った着物を纏う。
    衣服の質と貫禄のある風貌からして
    ー如何にも階級の高い 武士の姿であった。


    魔術の心得がある男は
    慣れた様子で呪文を唱えていく。

    召喚陣の中央に安置された聖遺物が光を放つ。

    ーーーーー

    素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。

    降り立つ風には壁を。

    四方の門は閉じ、王冠より出で、
    王国に至る三叉路は循環せよ

    ーーーーー

    男は酷薄な笑みを浮かべながら
    召喚の儀をとり行う。

    どこか自分の勝利を確信しているような
    面持ちで自信を持って詠唱を重ねる。

    ーーーーー

    閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。

    繰り返すつどに五度。
    ただ、満たされる刻を破却する

    ――――告げる。

    汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
    聖杯の寄るべに従い、
    この意、この理に従うならば応えよ

    ーーーーーーー

    誓いを此処に。
    我は常世総ての善と成る者、
    我は常世総ての悪を敷く者。


    汝三大の言霊を纏う七天、
    抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!

    ーーーーー

    ーしかして、ランサーは
    聖杯戦争に召喚された。

    円陣が一際強い光を放ち

    黒髪の、精悍な青年ー
    …に見える風貌の男が
    召喚陣の中に顕現した。

    瞳を閉じ、白い長衣をまとい
    長い髪をはためかせた男は、
    ゆっくりとその瞳をひらく。



    高位の侍の男 ※心中
    (「ーこれが維新の英雄、坂本龍馬ー」
    触媒はうまく稼働したようだな)

    侍の姿をした魔術師は
    闇の気配を纏っておりー

    その瞳は、金色に輝いていた



    坂本龍馬
    「ー問おう」

    「君が、僕のマスターか?」



    金の眼の侍
    「そうだ、坂本龍馬」
    「この私が貴様の主ー」


    坂本龍馬
    「はははは」

    (突然大きな声で笑い出す)

    金の眼の侍
    「ー何を笑うー?」
    ※訝しげに龍馬の様子を警戒する

    坂本龍馬
    「いや、あまりの茶番におかしくてね」

    「僕のマスターと「名乗るもの」よ。
    取引をしようー」

    金の眼の侍
    「茶番?! ー取引だと?」

    坂本龍馬
    「罪深き悪神よー」
    「お前はこれまで 僕の敵であったが」

    「ーこの坂本龍馬、
    今回はお前と手を組むことにした」

    金の眼の侍
    「なに…?」

    坂本龍馬
    「邪悪なる神ー。天逆神よ」


    「!!!」

    (天、異変を察知し手を打つ)
    「令呪を持って命じる!!主の勅命に従え!」

    「その場より、動くなよー。坂本龍馬」

    ニヤ、と相手の行動を封じ ほくそ笑む男。
    黒い焔が侍の体より噴き出す


    (何故、正体に気が付かれた?
    ーこの男はどうして俺の名前を知っている…?)


    「さて、ではその霊基ー
    坂本龍馬の「存在」ごと 俺がいただこうか」

    「色々と、知りたいことがあるが
    それは貴様を乗っ取ってからでも遅くはない」

    「安心しろー。もし貴様のお友達が
    召喚された際には 
    「丁重に」ご挨拶しておいてやろう」

    (ニヤ、と邪悪に嗤う天逆神)




    (静かに佇んでいたが、
    ゆっくりと視線を上げる龍馬)

    「ー初見ならば、避けられなかっただろうが」

    「あいにく、それは僕とは関係のない物語だ」

    (ゆっくりと歩き
    天逆神へと近づいてくる龍馬)


    「ー?!! 何故動ける…!!
     令呪が、効かぬだと?!」

    龍馬
    「勘違いをしているようだが
    僕は召喚されたのではない」

    「召喚で開かれた「道」を利用して、
    自分の意思でここへ顕現したんだ。」

    「貴様は僕のマスターではない」




    「!?」

    「貴様、通常の英霊ではないな…!!」
    「神霊…? いや、これはー」

    龍馬
    「直接会うのは初めてだがー」
    「久しぶり、というべきかな
    天逆神よ。」

    「この特異点でも
    随分と好き勝手しているようだね」


    「…僕が「他の存在」と同じだと
    思わない方がいい
    夢を渡り、貴様よりも多くの事を識(し)っている」

    「心の穴に漬け込むのが貴様の定石だが
    今の僕には心の穴もない」
    「余計な気は 起こさない事だ」


    ハッタリではないことが
    男の強い神性から感じられる

    龍馬
    「天逆神よ
    聖杯を、一つ手に入れたくらいで
    この小さな世界の神となり
    全てを手に入れたつもりかい」

    「抑止力が訪れぬ世界というのは
    自然消滅する程度の 脅威しかない
    場所と言うことだ」

    「こんな小さな特異点は
    人理に、他の誰かに 
    すり潰されてすぐ終わりだ」

    「僕は そんな終わりの世界を
    この目で何度も視(み)てきた」


    「聖杯があったとしても
    それは強い毒でもある。
    このまま何も手を打たず、時が経てば
    いつかは自滅し、自然消滅して終わりなのさ」

    龍馬
    「ーもっと気づかれぬほど 
    速やかに、ささやかに
    賢くやらなくては」

    「今まで、この特異点の世界線は
    全て失敗に終わり、消滅してきた」

    「どんどん残りの可能性も少なくなりー
    未来が閉じ、終わりかけの世界として
    歴史を刻むこともなく まもなく消滅する」

    「だが幸いにして、
    小さすぎる異変は 抑止に見過ごされるー」

    天「………」


    龍馬
    「だから、僕はこの世界に
    真の維新という夜明けを作りにきた」
    「ー今度こそ間違えぬように」


    「真の維新だと…?」

    龍馬
    「今までと全く違う結果を迎えるには
    全く違う選択が必要だ」

    「故に、
    ー僕は、今までの全ての自分を否定する」
    「今生では、選ばなかった方をこそ、選ぶ」

    「だからこそ」

    「本来怨敵である貴様とも、
    手を組もうー 天逆神」


    天(金の目を光らせ、龍馬の存在を
    検分する)

    「…貴様のその眼ー。
    星を映し、未来を見通すのか」


    龍馬
    「フ、そんな大したものではないけどね」
    (天を警戒し、わざと謙遜する)

    「自分の身の回りの、
    未来の可能性を見るくらいさ」

    「ーだが、ほんの少しだけ先のことなら、
    「視える」」

    (龍馬、目をすがめて 天逆神を「視る」)


    「その力ー。興味深いな」
    (意地悪く嗤いながら」

    天の心中
    (坂本龍馬ー少し泳がせてみるか)
    (それに、この未知の力ー。
    敵に回られても厄介だ)


    「いいだろうー
    ならば、貴様と手を組んでやろう 坂本ー。」

    「私が了承することすら、
    どうせ 視えて いるのだろう?」

    龍馬
    「話が早いと助かるよ」
    (目が笑っていないまま、微笑する)


    「すでに聖杯は我らの手にあるがー」

    「まず、人理よりも前に
    聖杯戦争における 敵対者を消しておくのが
    先だろう」

    「面倒臭い事だが、
    縁の繋がりから 
    貴様のお仲間が召喚されるやもしれん。
    ーその時に、貴様は邪魔者を消す事が出来るのか?」

    龍馬
    「ーもう策は考えてあるよ。」

    天(目を細め様子をうかがう)
    「ほう…?」

    龍馬
    「まずは7騎全ての英霊が召喚されるのを待つ。
    各陣営がこの地で敵対し、勢力がはっきりと別たれた後ー」

    「各陣営へ伝令を出し、
    江戸城下にも「噂」をばらまく」

    天「噂だと?」


    龍馬
    「「坂本龍馬」が既に聖杯を手に入れ、
    この国の未来の在り方、
    ー真の維新について…
    「皆で、話し合いたがっている」と」

    「…そう告げるだけでいい」
    「それで全員を ひと所におびきだせる」

    「後は、いつも通りー」

    「その名の通り、「戦争」
    …生き残りをかけた戦いだ」

    天(金の目を細める)
    「反英雄でもない貴様にしては 
    大胆な罠だな」

    「恩師や同胞をもひと所に集め
    鏖殺する覚悟がある、というのか?」

    龍馬
    「この目は「可能性」を視る」
    ー僕が何度、血塗られた戊辰聖杯戦争を「視ている」と思う?」

    (少し自虐的に語る)

    龍馬
    「ーこの世界にはタイムリミットが存在する」

    「この特異点で生きながらえるのに
    残された時間も、残された選択も
    それほど多くはない」

    「人理が 後始末 に来る前に
    全ての準備を終えねばならない」

    「そこに私情などを挟む余地などはない」
    「ー目的を達したい、と言うのならばな」

    龍馬
    「ーこの世界には
     時代ごと、早急な改革が必要だ」

    (目を細める)
    「ーそれこそ、明治なんてすっ飛ばして
    昭和まで… 維新を進めるほどの、ね」

    (意味ありげに笑む龍馬)


    「この特異点が生き残る為の
    条件がいくつかある」

    「まず、
    つい先ほど この世界に召喚されたであろう
    森蘭丸ー。」

    (遠くを視るような眼をする龍馬)

    「ーその宝具を奪い、
    この世界の礎となる「魔術礼装」とする」


    「ー魔術礼装ー。
    …全て、貴様の視た筋書き通り、という訳か」

    龍馬
    「未来に起こる可能性が高い、というだけで
    全ての現象が起こるわけではないよ」
    「……だからこそ、一つ一つを確実に
    現実へと 引き寄せる」

    (強い目線を天逆神に送る)

    龍馬
    「そのために、やるべき事は数多くある」


    「ーやれやれ、
    打てる手はすべて打つと言うことか」
    「面倒だがー目的のためだ 協力してやろう」

    龍馬
    「ーここまでは予定通り。
    だが登場人物が増えるほど、運命は揺らぐものだ」


    「では、その次の一手は 何を行う?」

    龍馬(真剣な表情をする)
    「この聖杯を使いー。召喚の儀式を行う」


    「なに?」

    「貴様の手駒や、知己をー
    聖杯の力を借り
    狙って 呼び出すと言うのか?」


    龍馬
    「そのとおり」

    「呼び出すのは一騎。
    召喚により、この世界の 運命 を確定させる」


    「かの人は3騎士」

    「この武蔵野の土地の霊脈とー
    坂本龍馬の縁(えにし)をもって
    召喚の儀を行う」


    天(心中)ーーーーーー

    (3騎士ー。この男が槍であるならば
    手駒として呼び出すのは 
    恐らく「弓」と言ったところか)

    ーーーーーーーーーーー


    「そして、ーこれが「聖遺物」


    懐から、大切に取り出したもの
    それはー


    「ー武器、……銃か?」

    龍馬
    「あの人にもらったものさ」

    「キャスターではないが、
    僕には 神器の力がある。召喚の魔力としては聖杯と合わせることで十分だろう

    「貴様も手を貸せ、天逆神」


    「何だと?」

    龍馬(不機嫌そうに)
    「不本意ではあるが
    かの人は、貴様と未来において
    浅からぬ縁がある」


    「ー未来、だと」

    龍馬
    「貴様は、未来において
    「神の真体」を得たいのだろう?
    ーならば俺に、その力を貸すがいい」


    「どうだ、ー何もかも貴様の望み通りだろう?
    天逆神よ」(強い目線で語る)

    「どんな小さな縁であろうと利用させてもらう」
    かの人をこの場に、世界へ呼び寄せるために」

    ※(眼を見開く、天逆神の表情で引き)


    ーーーーーー
    場面が切り替わり、江戸城の会談
    その当日。

    城内の大広間に集まった
    各陣営の要人達と、
    そこに集いしサーバントとマスター。

    各陣営、他の勢力を警戒し
    小声で噂話をしている。


    ※噂をする敵陣営
    「こちらが得ている情報から
    消去法で考えるとー
    武闘派で野心家の武家一族に召喚された
    あの者ー。
    あれが アーチャーのようだ」

    「坂本龍馬の陣営側にいるということは
    ある程度 絞り込めるな」

    「おい、貴様の顔見知りではないか?」

    ※陣営の役職者
    「あれは、姿形こそ少しばかり生前と違いますが
    ー確かに 見たことがあります」

    「長州の麒麟児ー 高杉晋作です」

    (その様子をく、と冷たい笑みを浮かべ
    観察する天逆神
    ※また別の人間に取り憑いて身体を動かしている。
    今度は鍛えられた体躯の若い侍の姿をしていた)

    「我が使い魔、高杉よ。
    ー周りの者どもは
    貴様のことを色々と噂しているぞ」

    自分の手駒が賞賛されるのは
    悪い気分ではないな」

    (高杉、マスターになりすました天と共に
    広間に並び立ち、会談の開始を待っている)
    天の手には赤い令呪がある)

    高杉は閉じた瞳を薄く開き、
    気怠げに目線だけよこして一瞬睨むが
    その怒りを隠すように、再び瞳を閉じる。

    (不機嫌な表情で腕を組み、そのまま沈黙を守る高杉)


    「そう機嫌を損ねるなよ
    俺と貴様は焼山葛のようなものだろう?」
    (うっそりと笑み、いつもの如く煽ってくる天)

    苛立ちを隠せなくなった高杉が
    咎める言葉を発しようとした時、
    龍馬の姿が現れる。


     坂本龍馬が壇上にあがり、対話を始める。

    龍馬
    「ー維新の志士たちよ!」
    「この国を思い、集いしものたちよ」

    「この坂本龍馬の召集に応じてくれて
    誠に、嬉しく思う」

    「まずは 感謝を述べさせてはくれまいか」

    「皆が求める聖杯について、
    ある者は噂で、
    ある者は直に話を聞いたことだろう」

    「聖杯はー
    先日、僕が手に入れた」


    (ざわざわと、会場にざわめきの声が上がる)

    龍馬
    「ーこの聖杯の使い道について
    皆で話し合いたい」

    「まずは剣(ぶき)を取る前にー
    お互いの立場を分かり合える場を、
    設けたく思う!」

    ーーーーーーーーー

    幕府官僚、維新志士達など、
    各陣営の者たちが

    龍馬の語りを緊張感ある面持ちで
    聞いている

    ーーーーーーーーー

    (ざわめきの渦の中
    ここに 戊辰聖杯戦争は幕を上げー)

    (そして、狂乱の宴が始まる)

    ーーーーーーーーー


    顔を上げた龍馬の瞳には
    強い意思が浮かんでいた。

    (目力のある龍馬の顔 で引き)




    第8話、了。
    ーーーーーーーーー



    ※ここからは余談です。
    ※作画用、ストーリー補足

    ーーーーーーーーー
    ①流血開城

    市井に噂を広め、
    召集の手紙も まめに自らサイン入りで送るが、
    真面目な坂本さんは
    きっと状況の最終確認と皆の信用のため、
    一度は全員と顔を合わせに行ってますね。

    仕事が丁寧で細かい。

    まあみんな来るよね、こんな罠。
    罠かも?と思っても坂本龍馬に説得されたら
    きっと来る。

    ②高杉さんのマスター再契約。

    特異点本来の歴史なら、高杉さんは
    やばめマスターに召喚されていたのだが
    特異点龍馬さんに黒歴史ごと抹消されたので
    高杉さんのマスターがいない。

    顔合わせの際、
    マスターがいないと怪しまれるという事で、
    坂本&天の根回しにより
    マスターの代役を立てることになった。

    高杉の側には
    天逆神に操られた、「とある武士」が主人というフリで
    そばに立っている。
    (演説を聞きつつ、不機嫌そうな高杉の姿)

    武市さん達には武闘派のマスター
    と伝えており
    江戸城の戦闘に参加する。


    そうして始まる お江戸流血バトル…。
    中々の剣の腕前の天とかも、見たいですね…。

    とある武士は、高杉さんと少し因縁とかある
    土地の有名な関係者とかだと
    良いと思います。(ノープラン)

    高杉さんも天とは
    期間限定の契約ということで納得。
    令呪再契約だが、このマスター煽ってくるよ


    天も、サカリョの神体の方が
    都合がいいので 
    多分臨時の肉体は乗り捨てられる。
    アーメン。

    イケメン万歳。



    ③坂本君のガワがない天、
    ひょっとして絵面的に 
    なんかオリキャラで話し続けないといけないやつなん???
    たいへんだ!!求む何処かのイケメン!!


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