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    のん*(はとorテン*)

    @poppolier

    右ラハです('ω') 
    自キャラ(お花)との絡みが今のトコと多い気がします!

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    POIPOI 11

    光ラハです。
    光→自機 お花=セレブ
    ラハ→新人

    6・xで旅立つ前に再び恋人となり同棲しての事後の次の日の話です。

    舞台 
    ラベンダーベットの二人の家
    モードゥナー
    石の家

    ※ネタバレ含みます。
    事後ネタですが・・R18ではないと想ってます。
    全体的に色々生ぬるい目でご覧ください。

    かわいいアトのお話。まだ気だるさと熱が残りぽーとする頭で、シャツで隠されていく広い背中を眺める。
    先程まで両手いっぱいに触れていた肌がもう名残惜しく、指先で叶わぬ願いを足掻くようにラハはちょいちょいと裾に触れた。

    とたんにボタンを留めていた彼は振り向いて、ふわりと大きな綺麗な手を赤毛に優しく触れる。
    撫でられた頭が気持ちよくて思わず、ねだるように耳を押し付け、尻尾はゆらゆら揺れた。
    少し乱れた前髪をかき揚げられると少しむくれた表情で赤い瞳は桃色の瞳を見つめた。

    そんな可愛い恋人の姿に、いつも凛と伸ばされた背中が小さなため息とともに少し丸くなる。

    「はぁ...行きたくないなぁ」

    お花は珍しく億劫そうに言った。

    本来なら今日は何もないゆっくりと過ごせる休日だった。
    ラハが記憶を引き継ぎ目覚め色々ありながらも二人は改めて恋人となり、こちらで初めての甘い夜を過ごしたのだ。
    まだ名残が残る身体を理由に本心は花にくっついているはずだったし、お花は腕の中のかわいい愛しい熱を堪能していたかった。

    それが今しがたリンクパールのコール音で甘い朝を堪能する暇もなく終わりを告げたのだ。

    「仕方ないだろ...それに花ならぱって終わらせられるさ 昼食は一緒食べよう」

    本心を抑えるように微笑むラハの頬を軽くつまみなかがらお花は困った様に笑った。

    「まったくなぁ...そう言われたら行くしかないなぁ」

    額にキスを落とされれば、シャツの裾に触れていたラハの指先に力がこもった。

    行ってらっしゃいとも、行かないでとも言えなくて「ん...」と短
    い返事しか出来ない。

    離れた手が再び身支度へと戻る姿を眺める。

    「サンクレッドとアルフィノのサポートなんだっけ?前衛か?」
    「アルフィノは他のサポートで戦えないらしいからサンクレッドをヒラでサポートだって」
    「ヒラかぁ」

    ラハはゆっくり上半身を起こすと襟元を少し引い肩に顔を埋め惜しむ様に唇を押し宛る。

    「ラハさん?」
    「ん?」
    「ん?じゃなくてさぁ...身体は素直ですねぇ」
    「....ん...っか悪あがき」

    パタパタと尻尾が布団を叩く。
    お花は振り向かないまま頭をぽんぽんと軽く撫でてラハを離すと身支度をすませる。
    一瞬でもラハを見てしまえば理性を押さえるのは..とても難しいから。

    春とはいえまだ肌寒い。
    ヒーラ職の時は少しラフな恰好でアーバンコートに袖を通す。
    玄関に向かう後ろをラハはピョコピョコと追いかけた。

    「ラハ 無理しないで、まだ辛いでしょ?休んでてよ」

    抱きよせようと手を伸ばされた手をひょい避けてラハは壁に寄り掛かる。

    「だ..大丈夫だ!見送りくらいしたいし」

    赤毛の耳をさらに真っ赤にさせ照れた熱を逃がすようにぴこぴこと揺らした。

    「お見送り嬉しいな!ありがとラハ」

    少し尖らせたラハの唇に軽いキスをする。

    「気をつけていってらっしゃい! 花」

    ごきげんに尻尾と手を降り微笑むラハに見送られて、後ろ髪をひかれる思いでお花は家を後にした。



    「助かったぜ お花休日なのに悪かったな」
    「いや大丈夫 丁度家にいたし」

    自宅のあるグリダニアから然程遠くない現場。
    普段ならサンクレッド一人でアルフィノを気軽にサポートできるくらいのモンスター地帯だが、今日は数が少し多かったようだ。
    二人で敵はあっさりと倒しアルフィノの調査が終わるのをお花は少し離れた木陰で座りながらも周囲の警備を続ける。

    「ラハが居なかったら連絡気がつかなかったかもだけど」

    何も予定ない休日に一人なら少し朝に弱い花は、眠りが深くラハが起こさなければ目覚めなかっただろう。

    「え! それは...本当にすまなかったな」

    本当にタイミングがよかったという意味であったが、サンクレッドは何かを察し謝罪した。
    なんとなく気まずさを払う様にに花は苦笑いをこぼす。

    「もう大丈夫だろうし、お花帰って平気だぞ」
    「ありがとう!でも調査もそろそろ終わるだろうしアルフィノを待つよ」
    「待たせたね二人共 終わったよ」

    調査を終えたアルフィノの声に振り向く。

    「ご苦労さん!じゃあオレたちは依頼主にとっとと報告にいこうぜ!」

    サンクレッドはアルフィノに近寄り手に納められた報告書に目を通おした。

    「そうだね!お花も急にすまなかったね 良かったらお昼でも...」

    立ち上がろうとしたお花の背後がいきなり後ろに押さえつけるように引かれ尻餅をつく。

    「うわっ...」
    「おい!アルフィノ何してるんだ?」

    フードを引かれる感覚に後ろを振り向くと、アルフィノは真剣な眼差しで一転を見つめている。

    「お花 君...大丈夫かい?」
    「アルフィノ? 何」

    近寄ったサンクレッドはアルフィノが見つめる箇所を見てぎょっとした表情を浮かべた。

    「..僕の背中がどうかした?」
    「痛みとか痒みとかないかい?」

    アルフィノが心配そうに問うが特に痛みや違和感はない。
    二人の表情から知らないうちに怪我でもしたのだろうか?

    「特には何もないよ」

    お花首を振った。

    「虫刺されかな?一応ヒールを..」

    かざそうとするアルフィノの手をサンクレッドが止めた。

    「ちょい待て アルフィノ」

    不思議そうな二人の視線を着るように咳払いをし、お花からアルフィノを離す。

    「あ..でも 変な虫だったら大変になるまえに癒した方が」
    「いいから!これは大丈夫だ!アルフィノぼっちゃん先に行っててくれ!」

    くしゃりと頭を雑に撫でながらサンクレッドはアルフィノに、報告書を持たせると行く手に背中を押し歩るかせる。

    「...お花 何か違和感がでたらすぐに連絡をしておくれ!後、お礼をまた改めてさせてもらうよ じゃあ」

    心配そうなアルフィノに分かったと手を振った。
    遠くなる彼を見送りながらサンクレッドはしゃがみこんだお花のフード隙間から背中をつついた。

    「ひぃ!」

    びっくりしてサンクレッドを見ると少し呆れたようにため息をついた。

    「お前..いや...早く帰って猫ちゃんにあまりオイタしないようにかまってやれよ」
    「え?..何」

    サンクレッドは立ち上がりながらお花の耳に小さく囁くとアルフィノを追い歩きだした。

    「・・・っ!」

    囁かれた言葉に体温がカっと上がる。
    お花の脳裏に今朝、背中を抱きしめられた熱がよみがえり熱を帯び乾いた笑いがこぼれる。
    その原因を包み込むように触れた。

    急ぐ気持ちにお花は小さく呪文を唱える。





    「んー...ちょっ...花っ! 何」

    日なたが暖かいソファの上でゆったりと本を読んでいたラハは花の気配を感じた。
    同時に珍しく、勢いよくドアが開いたと思えば、読んでた本を奪われ覆いかぶさるように口を塞がれた。
    ようやく離されと息を整える。
    乱暴にコートを脱ぎ捨てシャツのボタンを引きちぎるかの様に外しながらラハにまたがるように押し倒す。

    「え...本当に..何!花」

    「ラハくんさーぁ」

    名前を呼ぶ声も目もいつもの優しさはないように見える。
    だけどその理由が分からずラハの耳と尻尾は縮こまってしまう。

    「ほーんとっかっわいい事してくれるよね」

    シャツを少し脱ぎ捨てると、ラハの首から頭を包み込んだ片手が露出した肩へ力強く抱き寄せられた。

    「」

    なんだか分からないが怒ってるお花の腕のなかでふるふると震える。

    「ラーハ」

    ペシャリと垂れた耳元で甘く囁かれると耳が声の方にピンと立ち言葉を待つ。

    「ぉ...おれ..なんかした」

    「アルフィノとサンクレッドに見られちゃったんだよね せ.な.か」

    「」

    思い当たる場所にラハはゆっくりと視線を泳がせた。
    首筋の下..シャツから見えるか耳と見えないかの位置。

    「付けるなら もっと僕に分かるように付けてよ」

    わざとラハの唇に当てるように首筋を差し出す。

    「僕はラハのですってなりたい...こことかさ」

    ぶわりと熱が吹き出すように羞恥心で熱くなる。
    心臓が痛くなるほど鼓動が早くなる。
    すがり付くようにラハは顔うずめながら背中に手を回し爪を立てた。

    「...み...見られちゃうから..駄目」

    ラハの返事にお花がふはっと笑う。
    うずめたラハの顏を確かめるように自分から話すと真っ赤になって目を伏せさえ視線を泳がせていた。
    そんなラハの耳元から瞼に頬に優しくキスをする。
    伝って首筋にたどり着くと強く吸われる感覚にびくりと震える。

    「んんっ...!」

    まさか見られるとは思ってなかった...
    ラハは言い訳を唱えるように想った。


    「見えてもいいようにしたんでしょ?」


    けど そう言われると図星だ。

    「ぅ...」


    朝、自分を包む熱が離れていくのが、とても寂しくて。
    服を着て外にでたら自分だけの恋人じゃなくて英雄になる背中に集まる視線に嫉妬して。
    魔がさした。

    見られるとは思ってなかったけど、見られもいいとは思った。

    「...っか..花なにしてるの?」

    「んー『ラハは僕の』ってしてる おかえし」

    当てられた唇が徐々に上に触れていく。
    流石にストールで隠すには無理がある。

    「ちょ...だ..駄目だって!」

    首筋から花を離すように手で覆う。
    残念そうな表情を浮かべたお花と目が合う。

    「駄目?」

    「さ...流石に もう十分だろ?」

    感覚的に4.5個は付いてる気がするし..見られたら言い訳も難しいだろう。

    「じゃぁ キスマークじゃなきゃいい?」

    「...ん?」

    お花は悪戯っぽく微笑むと、首筋のラハの手をどけてカプリと噛んだ。




    ■おまけ

    「はぁ」

    グ.ラハ.ティアは大きなため息をつき首筋をさする。
    その姿をみて長い耳が少し垂れた王子様が一歩後ろからとぼとぼついてくる。
    ラハの首もとにある原因より、その光景の方が目立つ。

    「ラハ..ごめん」

    あの日。
    いや..次の日の朝にラハは首筋をに予想以上についたのキスマークやら噛み後に驚愕した。
    さすがに痛々しいし虫刺されだという域を超えている。

    謝りながらお花は治癒魔法をかけたのだが、やはり深い噛み後は暫く消えそうにない。

    休暇明け早々に、改めてお礼を言いに来たサンクレットに見られてしまった。
    呆れたようなサンクレッドは「ちょっと考えろ・・な?」とお花にくぎを刺さす。
    アルフィノには軽い虫刺されだと半ば強引に話を終わらせてくれたらしいが、先日会った時にはまだえらく心配をしていた。
    その場にラハも居合わせてしまい居たたまれない。

    そしてラハはそんな到底ごまかせないものを抱えながら日々過ごしていた。

    「大丈夫だ! あんたがそうしてる方が余程悪目立ちするから!」

    (終)
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