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    Nota_chann

    @Nota_chann

    ともちづ がろマリ みずさよ

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    Nota_chann

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    ともちづ ドロライ、文

    砲撃 朋花との帰り道は緊張する。いろいろな理由があるが、まず未成年と共にいるということに、成人済みの身分である千鶴はひどく責任感を覚えてしまう。できれば他の大人が一緒だとありがたいのだが、朋花がなぜか「千鶴さんと帰ります」とにこやかに言うと皆が従ってしまうのだ。確かに朋花には緩やかな威圧感が……悪い意味ではない……ある。千鶴もそれに気圧されることがしばしばある。
    「今日も暑いですね~」
     朋花はぱたぱたと手で己を仰ぎながら千鶴に振った。千鶴ははっと意識を戻し
    「そ、そうですわね」
     と返す。
    「こんなに暑いと、溶けてしまいそうです」
     つぅ、朋花の頬から、首へ、汗が滴るのを見た。いけないものを見た気になって千鶴は目を逸らした。
    「ねぇ、千鶴さん」
     千鶴は気まずさを隠しながら朋花に目をやり、なんですの、と返した。
    「私、千鶴さんのことがすきです」
    「はい?」
    「すきなんです」
     千鶴はつい立ち止まり、朋花もそれに倣った。今、この子はなんと言った? 思考が止まる。千鶴は、しばらく考えて……しかし顔はぽかんとしたまま……言った。
    「それはその……どのような意味で?」
    「こんな風にわざわざ告げる、すき、の意味なんて、おわかりなんじゃないですか?」
     朋花は笑うような、はたまた無粋だと怒るような言い方で、こてんと小首を傾げた。その仕草は幼く愛らしい……なんといったって庇護対象! 千鶴はふらふらと眩暈がする。なんと言って断るのが理にかなっているだろう?
    「……朋花」
    「はい」
    「気持ちはありがたいのですが、」
     ぐぃ、ふわ。
     音にするとこんな感じ。
     千鶴は今、自分の身になにが起こったのか、わからなかった。ただバランスを崩して一歩踏み出したことは理解した。視界が朋花の顔で埋め尽くされている理由は、判然としなかった。
    「……ふふ」
     ぱっと、解放された。そこで初めてなにが起きたのか、少しだけわかった。
     ぐぃ、は、胸ぐらを掴まれた音だ。
     ならば、ふわ、は?
    「女性アイドル同士が夜道でキス、なんて」
     朋花は小悪魔みたいに目を細める。
    「文春に載っちゃうかもしれませんね」
     千鶴は、さぁ、と血の気が引くのを感じた。そしてひと言、小さく漏らした。
    「洒落に、ならないですわ……」
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