「今日、南明クンに好きとは何か聞かれましタ」
「それで、どう答えたんですか」
「何をされても許せるって事だって」
「フフ、ハツくんらしい答えですね」
「でも南明クンはボクにも何されても許せるって言ったんです。だから、こういう風に……押し倒して顔を近づけたら」
かまをかけたつもりだったけどハクさんはいつもの笑顔だった
「それで」
「バッってお相手のクチナシサンに引き剥がされてしまいまシタ」
意味が無いとおもいふざけた調子に戻す。
「クチナシさんは怒っていたので南明クンは愛されているんだなって」
「は、はぁ」
「ボクが南明クンのような立場になった時、同じようにしてくれマスか」
言おうとした事は喉につっかえて出てこなかった
多分ない。だから羨ましい。
そもそもハクさんは誰でもいいんだ。
「あの人の貞操観念はどうにかしてます」
レイって人に言われた。そんなの知ってる。
でも知らないなら無いのと同じだから。
頭からでてけ。
「ハツさん……どうかしましたか」
あ。まだ話の途中だった。
「スミマセン急にボーっとしちゃって……」
「そういう所ありますよね。ハツさん。」
クスクスと笑われる
子供あつかいからかってる
もうどうでもいい……
ハクさんの隣に寝転がる
「好きデス……」
「俺も好きですよ」
髪を撫でられる
きっとハクさんの好きは違う好きだ
家族愛とか。その類だろう。
ボクの好きには叶わない。
「子守唄 歌ってください。昔みたいに」
ぎゅっとハクさんを抱きしめてわがままを言う。
「今日のハツさんは甘えたさんですね〜」
背中をぽんぽんとされながらハクさんの慣れてない歌を聴くとだんだん安心してくる
そしてそのまま眠りについた
大好きです。ハクさんの幸せはボクの幸せです。だから、だから、ずっとボクの太陽でいてください。