結びつく記憶「何してるの私の棺桶で!」
少し目を離した隙に姿を眩ませたロナルドを追いかけ、ドラルクは自らの棺桶の蓋を開けて叫んだ。
「よぉ、早かったな。」
「おかげさまでね、君の行動にもだいぶ慣れてきたよ。」
悪びれなく笑うロナルドにドラルクは溜息をつきながら肩を落とす。
「…ここだけは絶対だめだからね?」
ロナルドの思惑は分かっている。
ここでしようぜ、と言うに決まってる。
先日抗いきれずに厨房でことに及んでしまってからというもの、ロナルドはベッド以外でドラルクを誘う事に味をしめてしまっていた。
曰く、すげぇ興奮する。
曰く、いつもと違うお前が見れる。
その他にもたくさんの理由を並べられたが、ドラルクにはどうしてもここではしたくない理由があった。
3770