Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    gtskdr

    @gtskdr

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 5

    gtskdr

    ☆quiet follow

    生前の答え合わせをする菊トニ
    地獄行きの特等席に座る 死後の菊トニの呟きまとめ
    随時更新

    いろいろあったけどもう死んだし拘ってもしょうがないかと何のしがらみもなくゆるゆる生前のことを話す2人が見たい

    気がついたらお互い目の前に座ってて、電車の乗客は菊トニだけで、流れる景色はこの世のものじゃなくて、互いに地獄行きの片道切符握ってたところから始まるゆるゆる死後の会話

    「俺のスカーフ何でつけてんだよ 」
    「身につけたら持ち主の強さを取りこめるってのが俺の信条でな。あの温泉地でスパイをしていた"按摩さん"のその度胸をあやかりたくてね 」
    「…そうかよ。まぁ家永の奴よりは健康的か」
    「誰?」

    「そうだ。銃もってねえか?」
    「ない」
    「そうかーあったら欲しかったんだがなあ」
    「もういらねえだろ俺にもあんたにも」
    「それはそれとして欲しいんだよ」
    「それ(スカーフ)で我慢しとけ」

    「按摩さんの素の話し方ってそんな感じなのか」
    「想像と違ったか?だったらうまく演れてた証拠だな」
    「あと表情の感じもなんか違うな 作り笑顔上手だったんだな」
    「それ褒めてんのか?」
    「スパイ視点としては」
    「まぁ今の砕けた感じの方が俺は好きだぜ」
    「そうかい」
    「興味なさそう」

    「按摩さんは上手だったけどあのドスドス揉む按摩さんは下手だったな」
    「あぁあいつか」
    「"あの按摩下手だから何とかいってやれ"って何回か苦情がきたから一応やり方を教えたんだが…」
    「何回言ってもアレだからもう放っておいた」
    「あぁ…分かるわ。好きにしろって思っちゃうよな」

    「お前なんで死んだんだよ」
    「あー…スパイバレて殺されたんだよ」
    「スパイ失敗した俺のスカーフなんかつけてるからだろ」
    「それ自分で言うか?」
    「ただのシャレだからいいんだよ」
    「もしかしてスカーフ盗られたの根に持ってる?」
    「持ってねえ」

    「有古大丈夫だった?馴染めてたか?体調崩したり怪我したりとかしてなかったか?」
    「お前は有古のなんなんだよ…」
    「心配しなくても上手くやってた。キラウ(シ)って同じアイヌの男がいてな。そいつとよく狩りの話をしてたみたいだ」
    「何だそれ見たかった。按摩さんずるい」
    「俺も見てねえよ」

    「お前なんでそう親しげに俺に話かけんだよ」
    「いいじゃねえか何度もお話しした仲だろ」
    「情報が欲しかったからな」
    「えー俺結構あんたとの会話楽しかったんだぜ?」
    「俺はバレないかビビってたけどな」
    「嘘つけ」
    「本当本当」
    「刺青のこと聞かれた時シャレで返したやつがよく言うよ」

    「でもこうして話してみると按摩さんはやっぱ按摩さんだな」
    「なんか違うって言ったのはお前だろ」
    「いやなんだかんだちゃんと話してくれるっていうかこう 律儀な感じが一緒だよ」
    「…」
    「根っこは変わらねえもんなんだな」
    「もう喋んのヤダからやめるわ」
    「あからさまに拗ねるなよお」


    「そういや有古があそこで刺青見たってことは按摩さんもしかして全裸で逃げ「藁の長靴履いてたから全裸じゃねえ」
    「風邪ひかなかっ「うるせえ」
    「あと有古の母ちゃんにも刺青見られてたぜ」「え?」
    「…」
    「温泉気持ちよかった?」
    「…………温度がちょうどよかった」
    「じゃあ気ぃ抜くよなあ」

    「俺は本当に白髪だったんだな」
    「なんで?」
    「最後に見た時はまだ黒かったから」
    「誰かに言われなかったのか?」
    「俺は自分の目で確認するまで信じねえ」
    「一生信じない気だったんだな」
    「…」
    「何でちょっと嬉しそうなんだよ」
    「こういう事言っても無視されてたからよ」
    「だろうな」


    「またこうやって按摩さんと話せるって思ってなかったな」
    「俺もだ」
    「生きてるうちに会ったらこうはならないよな」
    「当然だろ。互いに命があったら取り合いになる」
    「死んでから会うなんてもっと思ってなかった」
    「巡り合わせってやつだろうな」
    「じゃあそれに感謝しとくか」

    「そういやあの時月明かりで見えてたのか?」
    「いや片目に眼帯つけて暗闇に慣らしておいた」
    「狡っ」
    「狡くねえ」
    「按摩さんこそあの下駄の音の絡繰はなんだったんだ?」
    「舌鳴らして反響音を聞いて周囲を把握してた」
    「狡っ…くねえな。按摩さんの努力か」
    「お前絶対苦労してただろ」

    「あの皮 按摩さんのかと思って一回羽織ったのに 別人のだって聞いた時は悲しかったぜ」
    「いや気持ち悪っ」
    「ひでえな」
    「やっぱ按摩さんの皮剥がしたかったなあ」
    「化けの皮は剥がしたんだ。それでいいだろ」
    「羽織れるやつが欲しいんだよ」

    「聞いてた按摩さんの名前と実際の本名が違かったんだが」
    「本当の名前を言うわけないだろ」
    「俺は全部嘘だったんだなっていい歳こいて虚しくなっちまったんだからな?」
    「山菜の天ぷらが好物なのは本当だ」
    「じゃあ海が好きなのも?」
    「あ?」
    「海の話した時声が少し明るかったからよ」
    「…しらねえ」
    「ここに来てなんでとぼけるんだよ」

    「カラスが嫌いなのは?」
    「本当」
    「額の傷は転んでできたってのは?」
    「嘘、実際は鉄球で額をカチ割られた」
    「えっ…何で生きてんだ!?」
    「いや死んでる」
    「そうじゃなくて」
    「生まれつき頑丈だった」
    「それで済ませる気か?」
    「生まれつき怪我の治りが早かった」
    「済ませる気だ」

    「あの時確かに撃ったのに何で無事だったんだ」
    「こいつが盾になったんだよ。ほら」
    「なん…だこれ多い多い。懐にしまう銃の数じゃねえ」
    「自慢の戦利品だよ。そういやこれに傷付けたこと謝ってもらってねえな〜」
    「その辺は互い様だろ」
    「あとこれも戦利品な」
    「それは俺があげたやつ」

    「按摩さんから貰ってねえよ」
    「有古に俺の死に説得力を持たせるため、それと上司のためになんかくれ(意訳)って言われて渡したやつだからあげたようなもんだろ。まさか首につけると思ってなかったけどな」
    「有古…ほんと俺のこと考えてくれたかわいいやつだったな」
    「聞け」

    「あの時 按摩さんから皮を剥いだとするだろ?」
    「これ以上になく気分が悪い前提」
    「まあ聞け」
    「剥いだとしても既に鶴見中尉は写しを持ってた訳だ」
    「そうすると用済みの按摩さんの皮を財布にして俺が持っても全然ありだった訳だよな?」
    「この話続けなきゃだめか?」
    「スカーフと皮の2枚で切り替えしにしてよ」
    「意匠を凝らそうとするな」

    「切り替えしにしたら柄と柄で上級者向けの財布になるぞ」
    「俺が言うのもなんだけど 突っ込むとこそこか?」

    「按摩さんは精子の弾幕を見たことある?」
    「地獄を見たことあるかって質問の比喩表現か????」

    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💞❤❤❤👏👏😊😭🙏🙏🙏☺👏👏👏👏☺☺☺
    Let's send reactions!
    Replies from the creator