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    とにかくどエロいけんじ

    @Tonikakunekowo

    ハルペパ‼️ペパは雌

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    POIPOI 19

    虐○ペパ
    地雷注意

    #ハルペパ
    saltedSalmon
    #ペパー
    Arven
    #pkmn腐
    Pokémon Red

    どうしても母ちゃんに認められたかった。
    友達との関係を絶たれようが、マフィティフ以外のポケモンを育てさせてもらえなかろうが、沸騰したばかりのお湯を背中に流してもらおうが、首に手を添えられてそのまま……。
    でも、母ちゃんに認めてもらうことに比べたら、そんなことは全部全部どうでもいい。

    「どうでもいいわけがないでしょ」

    焼け爛れた痕がある背中。
    その他にもいくつかの赤黒い傷たち。
    首に至っては青紫色の手形がくっきりと浮かんでいて、彼にはそれを隠す気もないらしい。

    「あのね、ペパー」

    本当にどうでもよくて、母ちゃんが毎日毎日、オレの研究を手伝ってくれてるだからな!それも付きっきりで。オレなんかがやるよりも母ちゃんがやった方が良さそうだけれど、それでもオレを頼りにしてくれている事が嬉しくてたまらないんだ。
    嬉しすぎて、涙がずっと止まらない。

    痕があることは分かるけれど、それは全部母ちゃんがオレの為に付けたものだから、何でそんなに悲しそうな顔をしているのかがさっぱりだ。

    「ね、ペパー」

    最近やたらと研究室にくる精神科医?という職業のハルトは、やたらとオレに話を聞いて欲しいみたいだ。
    なんだよ?言ってみろよ。

    「その首の痕。誰かにつけられたとはとても見えないよ。親指だけそんなにくっきり、残るのかな」

    「身体の傷も左半身ばっかりについてる。もし他人に傷つけられたとしたらこんなに偏らないんじゃないかな」

    その言葉1つ1つに、オレの心臓が握りしめられているような気がした。
    何が。何がいいたい。
    どうせ同情だろ、と思っていたのに。全く違う方向からの柔らかい綿で、締められる。

    「ペパー」

    いつの間にか首を掴んでいた手をやんわりと解かれる。痛いね、痛かったねと、我慢が出来なくなったハルトの大きな瞳は、ボロボロと涙を流していた。

    「もうオーリム…お母さんは亡くなっているよ」

    ごめんね。もっと早く来ればよかったね。と繰り返して、オレの背中を摩るハルトの暖かさが気持ち悪かった。

    だから全部、どうでもよかったのに。
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    肴飯のポイ箱

    DONEお題「大きさ比べ」
    ⏳1時間ジャスト
    ワンドロ開催いつもありがとうございます!凄く楽しく創作できるのもこのワンドロのお陰です☺️
    ※息をするように同棲しているkbdn
    ※kbnさんって手が大きいよねっていう話です

    あの手だったら色々なものを掴めるし撫でられるし、凄いなって思います。細かな作業は苦手で折り紙とかチャレンジして「ぬぁー!」ってキレて欲しい気持ちもある。器用なんだろうけど。
    大きさ比べ「(…珍しい。)」

     リビングのソファで仰向けになりながら本を顔の上に伏せ、珍しく居眠りしている彼を見つけて、好奇心からそのダラリと垂れ下がった右手をまじまじと眺める。同じポケモントレーナーとして活躍する彼の手は、所々小さな傷やペンだこはあるが、綺麗に手入れがされており爪も全て丸く引っかかりも無く整えられている。眠り込んでいる彼を起こさないように静かに膝をつき、そうっとその手を自分の両手で包んで持ち上げた。手の甲から手のひらとの色味の違う境目を指先でなぞりながらキバナの手をひっくり返し、その大きな手のひらと自分の手のひらを合わせて大きさを比べる。
     この大きな手が、ダンデは大好きだ。この手で触れられると、不思議なことにとても安心して幸せな気持ちになる。こんなに触ってもキバナは未だに起きる様子はない。それを良いことに、ダンデはキバナの手のひらへ頬を擦り寄せて幸せそうに笑う。少し冷たい指先の温度が、ダンデの頬の温度に触れて馴染んでいく。そんな些細な事でも幸せで愛しい。そんな気持のまま、最後手を離す前にと思ってキバナの手のひらへキスをすると、途端ガバリと体を起こしたキバナにそのまま彼の長い両腕で抱き付かれ、胸元へと引き寄せられる。バサリと本が床に落ちる音と同時に、彼のシダーウッドの香水の香りがふわりと鼻をくすぐる。
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