【モモバン♀・ユキバン♀】無題 ふと視線を感じて隣を見る。オレの隣にはバンさんが座っていて、バチリと視線がかみ合った。オレを見つめて微笑むバンさんの顔はアルコールによって頬を赤く染めていて、蠱惑的なそれにオレの方まで顔が赤くなっていくのを感じた。
「バ、バンさん。どうしたんですか?」
じっと顔を見つめられて落ち着かない。耐えられずにどうしたのかと問えばバンさんは「ん?」と小首を傾げただけで何も言わなかった。
(可愛い……けどちょっとエッチな雰囲気もあってそわそわする……!)
どうにも居た堪れなくてバンさんから視線を逸らす。けれどもバンさんの視線は未だにこっちに向いているようだった。
すると、おもむろにバンさんの手がオレの方へと伸びる。何かと思ってその手の行く先を視線で追っていくと、細く長い指先がオレの胸部へと触れた。
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