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    MonoCloTone

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    MonoCloTone

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    井と王がくだらないことで揉めて後輩が巻き込まれる話(未完成)

    井王井と言い張る

    #灼カバ【腐】
    #井王
    kingOfWells
    #王井
    wangjing

    先輩たちの喧嘩は誰も食わない「慶のバカ! あんぽんたん!」
    突如として旧体育館に響いた声に、能京高校カバディ部の一年たちは一斉に顔を見合わせる。微妙に古くささが残る悪口を紡ぐ声は、いつも自分たちを優しく指導してくれるそれと完全に一致していて。
    「もう! 慶の分からずや!」
    一年達の知る限り『慶』と名のつく人物は一人しかいない。そして、彼を『慶』と呼ぶ人物もまた、一人しか知らなかった。
    「慶のアホ! おたんこなすー!」
    ガラガラッ、と、彼にしては珍しく荒々しい音を立て、旧体育館のドアを開けたのは、我らが部長・王城正人であった。その後ろには、耳を抑えながらうるせぇと呟く井浦の姿もある。
    「な、なんだぁ?」
    「部長のあんな声、初めて聞いたべ……」
    王城の普段とは違う様子に、座り込んだ一年達が動けずにいる。最初に立ち上がったのは水澄だった。
    「部長、どうしたんすか。そんな大声上げて」
    「京平、聞いてよ! 慶が……」
    水澄が近寄ると、王城は泣き声を上げながら彼に抱きつく。後ろにいる井浦からの視線が痛い。肩をガクガク揺らしてくる王城の手を引き剥がしながら、ハイハイなんすかと水澄が問うと、王城は今日一番の大声で叫んだ。
    「慶が……僕のご飯食べてくれないの!」
    その場にいた(王城を除く)全員の心が、完全に一致した瞬間だった。
    ──ああ、これは面倒なやつだ、と。

    ***
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