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    oriron_kon

    主に妄想の呟きを文章化。リンバスは5×7と2×7が気になる。

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    oriron_kon

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    NファウがNヒスに手作り栄養ドリンクを飲ませるだけの話。
    ※ヒスがトイレ我慢のうえ失禁する描写あり。

    #ファウヒス
    fowhis

    Nファウヒス『全て飲み干して』 ある日、ファウストに呼び出されたヒースクリフはテーブルとセットになっている白い椅子に腰掛けていた。
     両眉を八の字に曲げた表情は完全に怯えていて、恐る恐ると紫色の瞳を彼女へ向けては慌ててテーブルを見下ろしたり、足の上に置いた両手を弄んだりと落ち着きのない動作を繰り返している。
     対し、ファウストはニコニコと微笑みの表情を浮かべながら両肘をテーブルにつけては組ませた両手の甲に顎を乗せた体勢で相手を見つめていた。
     
     小さき者よ、ファウストに握られる者よ。
     ヒースクリフの背後まで移動したファウストは、口笛を奏でるかのように優しい声色で囁きながら彼の両肩にそれぞれ手を置く。
     ぽん、と手を置いたと同時にヒッ…と息を呑む音が聞こえたが気づかないフリした。
    「あなたは支給された経験缶をちゃんと食されているようですね、素晴らしいです」
     食べるたびに自我を失ってしまいそうになるドロドロした白い粥に似たのを思い出し、憂鬱な気持ちになりかけたのを悟られぬようヒースクリフはゆっくり首を縦に振る。
     彼の返事にファウストも笑顔で頷く。
    「ファウストに握られる金槌へ更に成長するのに経験缶は欠かせません。ですが、それだけではヒースクリフにとって更に必要なモノが足りないと思います」
    「それは栄養ですね」
     一瞬、言われた意味が分からずヒースクリフは首を傾げた。
     確かに栄養があるとは言い難い缶詰ばかり渡されているが、何故急に栄養について触れてきたのだろうかとの疑問が浮かぶ。
     というか栄養がないのを承知のうえで配っていたのかと驚きも同時に生まれる。
     もしかしたら久しぶりにまともな食事にありつけるかもしれないと希望を抱きつつ、栄養剤と称した変な薬を渡されてもおかしくないはずと疑いの目を向けずにはいられない。
     そんな半信半疑な目を向けられてなおも、気にしてない調子でファウストは彼のボサついた髪を優しく撫でる。
    「可哀想に、ヒースクリフ…。せっかくファウストのために頑張ってくれているのに他の金槌から受ける教育が"少々"過激だったらしく体はボロボロだとか」
    「それではいけません、これからずっと傍にいてもらうには栄養も休息も与えるべきだと判断しました。ファウストは優しいですから…ぐふっ」
     愛情を込めてるように見せかけて、実際は気に入った所有物をいつまでも傍に置いておきたい歪んだ独占欲を滲ませた口調でファウストは語り続ける。
     それをヒースクリフは黙って聞く。
     彼女の言葉を拒否してはいけないとこれまで受けた扱いによって学ばされてきたからだ。

     そのまま待ってください、お座りですよ。
     と言い残したファウストがどこかへ移動してから数分後、コトッと桃色の液体で満たされたビーカーがヒースクリフの目の前に置かれる。
    「……これは?」
    「ファウストが特別に調合した栄養ドリンクです」
    「味見はしていませんが天才が調合したモノなので、味も効果も保証できるでしょうと確信しています」
     色んな効果はあれど、あちこちの巣には様々なジュースが存在してると聞いた記憶はある。しかし握る者直々調合したモノと聞けば話は別だ。
    「さぁ、飲みなさい。コレを飲めばヒースクリフは元気になるはずです」
    「……」
     ジッとビーカーを見つめる。特に泡立ってるとかドロッとしてるとかそういうのはなく、初めて見る色をした液体のようだ。
     仮に謎の飲み物が毒だとしても、愛情だと言いながら歪んだスキンシップを受けることも他金槌から暴力を受けることも二度と無くなるのかなと思うと不思議と手に取る勇気が湧いてきた。
     それなら、とビーカーを手にとっては口元へ一気に傾けた。
     昔食べたことのあるキャンディをそのまま溶かしたかのような懐かしさを覚える甘みが口の中に広がったのに紫色の瞳が丸くなる。
     今や薄れつつある記憶にある故郷へ帰れず仕舞いになるが、甘い毒で死ねるのかと思うと悪くないかもしれないといった楽観的な感想が浮かぶ。
     ゴクン、ゴクン、と喉を鳴らしながら飲む様子をファウストはニコニコした表情で見守る。
     結局、一滴残さず飲み干してしまったヒースクリフは空のビーカーをテーブルに戻す。
    「………」
     もしかしたら遅効性の毒か?後からじわじわと来るのだろうか。
     死ぬ直前になって後悔しなければいいなと舌なめずりをすると、彼女の薄青色の瞳とパチリと合った。
    「美味しかったですか?」
    「あっ…はい…甘くて、美味しかったです…」
    「それは良かったです。ところで、体の調子はどうですか?」
    「……?」
     言われてみれば、慢性的な睡眠不足の影響で両瞼が重たく感じるぐらい眠たかったのに、今は不思議と眠たくない。なんとなく体も軽い。
     もしかして栄養ドリンクなのは本当のことだったのか。
     毒じゃないことに心の中で落胆しつつ、しばらくは眠気を堪えながら話を聞く努力をしなくて済むのにヒースクリフは素直に喜んだ。
     食べた気がしないのはとても残念だが、味がない缶詰よりはかなりマシだろう。
    「うふっ…隈が濃いままなのが気になりますが、後で一緒におねんねするなりしてゆっくり時間をかければいいだけの話ですね」
     本来なら無視するわけにはいかないワードが聞こえたが、指摘できる立場ではないので曖昧気に頷く。
    「さて、もっと元気になって欲しいとファウストは考えていますので、お代わりを持ってきますね」
    「…はい?」
     思わず聞き返してしまったが、彼女は口笛を口ずさみながらどこかへ行ってしまった。
     そして今度は右手に青色の液体が入ったビーカー、左手に黄色の液体が入ったビーカーとそれぞれ持った状態で戻ってきては同時にヒースクリフの目の前に置く。
    「これも飲みなさい」
    「……」
     さっきの言い方からするに毒じゃないのはなんとなく予想できる。
     逆らうわけにはいかないヒースクリフは諦めた表情で一杯ずつ栄養ドリンクを飲んだ。


     ファウストの目線から隠すように俯いては、もじり…と太もも同士を擦り合わせる。
     いつも空っぽだったお腹の中は栄養ドリンクでたぷたぷのうえ、いつ溢れてもおかしくないほど水を注がれた桶に近い危機感を覚えていた。つまり膀胱が限界である。
     あれから尽きることなく何杯も栄養ドリンクを出し続けてくるせいで片っ端から飲まされる羽目となったヒースクリフは、今すぐでもトイレに駆け込みたい欲に震える。
    「次はこれを飲みましょう」
     とオレンジ色の液体が注がれたビーカーを目の前に置かれ、ヒースクリフは困惑する。
    「あの…」
     そろそろ膀胱が限界です。と本音を言おうとしては慌てて口を閉ざした。
     彼の反応を見逃さなかったファウストは「ん?」と笑顔で聞き返す。笑顔といっても薄青色の双眼はしっかりと彼を捉えている。
    「どうしましたか?もしかして…これ以上は飲めないと?」
    「あっ…いえ!そんなこと、ない…です」
     慌てて首を横に振り否定してしまったせいで、断るチャンスを永久に失ってしまったのを後悔する。
     震える手でビーカーを持ち、恐る恐ると口付ける。
     相変わらず昔食べたことがありそうな菓子に似た甘味が口の中に広がる。
     しかし喉の向こうへ通せば通すほど、お腹の中は更に液体で満たされていき、膀胱が悲鳴をあげる。
    「う、ぷっ……」
     一度も固形食を口にしていないのにお腹がかなり膨らんでいるのを彼は自覚する。
     仮にチャンスが来たとしても立ち上がった拍子に漏らしてしまったらどうしようかといった不安が込み上がる。
    「ヒースクリフ?顔色が悪いですよ?元気になったはずですよね?」
     不意に問いかけられ、ギクリと両肩が揺れる。
    「あ、の…」
    「うふ、ファウストの与えた愛全てがこの中に詰まっていると思うと…つい撫でたくなりますね」
     日焼けしていない白い手が彼の腹を撫でる。
     膨らんだ輪郭に沿って優しく撫でてきたと思いきや、ぽんぽんと弾ませるように軽く叩かれ、ビクッとヒースクリフの全身がはねる。
    「あ、だ、だめです…!それを、やられたら…」
    「やられたら?」
     ちゃんと言ってくれないと分かりませんよ。と囁いたついでに、ふぅーと耳元に息を吹きかけた。
    「あっ……」

     ぷつんっ…と何かが切れた気がした。

    「ひっ…あ、あ、あぁぁ……」
     じわぁっ…とズボンの股間部分に染みが広がり、アンモニア臭が漂う液体が椅子を伝い床へ巻き散らかされていく。早い話、失禁をしてしまった模様。
     握る者の前で、なんてことを……。
     明らかに礼儀を欠いた行為なのを本能で悟ったヒースクリフは青ざめる。
     今すぐ止まって欲しい意思に反して、蛇口の栓が壊れてしまったかのように失禁が止まらない。
     びしゃびしゃと水飛沫を立てながら足元に広がる黄色い水溜りを呆然と見つめる。
     命じられるがまま飲み続けたのが仇となり、大量に摂取した水分が大量の尿として晒してしまった羞恥に今度は赤面し、ポロポロと涙を流す。
    「にぎ、にぎるもの…おゆ、るし…くださいぃ…」
     内股気味で股間を押さえて泣きじゃくる彼の姿をファウストは叱らないどころが、逆に恍惚とした笑みを浮かべて見守っていた。なんとなく頬も赤らんでいる。
    「何について許しを請いでますか」
    「あ、握る者の前で…お、も……」
     学が足りないゆえに多くの言葉を知らないヒースクリフは子供みたいな言い方をすることしかできず、咄嗟に俯いてしまった。
    「続きを言いなさい、最後まで報告をしないと意味がありません」
     完全に状況を把握したうえでファウストはあえて続きを促す。
    「……握る者の前で、おもらしを…して、しまいました…」
    「そうですね、ファウストに見られながら失禁をしてしまいましたね」
     ぐふっ、うふふっ…と特徴のある笑い声をあげてはうっとりと目を細める。
     どちらかといえば部下の失態を嘲笑っているより、辱めを受けて赤面する彼に興奮しているようだ。
    「こんなにも制服を汚してしまって」
    「ファウストが特別に作った栄養ドリンクが美味しかったからといって、限界になるまで飲んではいけませんよ?うふっ…そういうところが可愛らしいですが」
     飲ませた栄養ドリンクが無駄になった件や制服を汚した件については始めから気にしてないといった口ぶりでファウストは諭す。
    「来なさい、汚したままではさぞ気持ち悪いでしょう。代わりに綺麗に洗ってあげますし、ファウストが選んだ服に着替えましょうか」
     と風呂場があるらしき方向を指さしたのにヒースクリフはぎこちない動きで首を横に振る。
    「何故断るのですか、失禁したのは事実でしょう?」
     来なさい、と有無を言わせない言い方をされ、今度は首を縦に振る。
    「あぁ、小さき者、ヒースクリフ。大人しく握られる姿に唆ります…」
     あなたの流す涙はいつ見ても綺麗ですね、とヒースクリフの目尻に口付けたファウストは、彼の背中を優しく押して移動を促した。
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