違う場所に住む兄🔴と、弟🟣一人暮らしをしている🔴が
皆の暮らす家に泊まりにくる、
その日になると
にぎわう兄弟達の視線を搔い潜って
運転免許を持って居るので、意気揚々と推しの1人である🔴を
家の車で迎えに行く🟣
ゴロゴロ、スーツケースを引きながら
タクシー乗り場まで歩く
どこからどう見ても人目を引く、オーラを放つ男の背中を見つけて、
自分が到着するタイミングの完璧さと、
蘇る、🔴の声や仕草や、香りや手の暖かさが記憶を過りつつ
平静を完璧に装って、車を隣に止め
「🔴、丁度良かった、乗っていく?」
と窓を開けて話しかける、
久しぶりに会った🔴は、色素の薄い瞳がサングラス越しにしか見えなくて、
残念に思っていると
そっと屈んだ🔴の白い指がサングラスを僅かにずらして
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