彼方、愛する星のひかり1
艦内に満ちた乗組員らの熱気は物理的な室温まで上昇させていた。狂熱とも言える士気の高まりをもたらしたのは外でもない、この[[rb:戦艦 > ふね]]の所有者、頭目たるメタナイトだ。
今やこの戦艦はプププランドの制圧のために飛ぶのではない。まれに飛来する[[rb:侵略的外来種 > かいぞくども]]の排除が主たる目的だ。辺境、未開の星と踏んで襲来したものか、威嚇のみで去る者も多い。だが今回は派手な戦闘になった。運悪く、食料庫近くが被弾し発火。幸い人的被害はさほどでなかったものの、兵糧の不安は容易に全軍の動揺を惹起、隙に付け入られ瞬く間に戦況が悪化し始めたところで──メタナイトが打って出た。
15175