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    saku

    太中メインで小説を書いています。

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    saku

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    pixivの再掲

    #太中
    dazanaka

    GIFT ぼたぼたと地面に血溜まりを作っていく赤を、中也は凝視していた。
     焼けつくような痛みに脂汗が浮き、その場に倒れそうになる。
     
     自分がどうなっているのかわからない。
     ただ、痛い。
     痛くて痛くて、痛くて痛くて、片側が欠けた、遠近感が失われた地面を睨みつけていた。

    「中也ッ!!」

     太宰が焦りの混じった声で名を呼ぶ。

     地面に増えていく血溜まりに、中也は奥歯を噛み締める。
     痛みを訴え続ける片側の目がどうなっているかなど、考えたくもなかった。
     真っ赤に塗りつぶされた視界が揺れ、意識が遠退く感覚が襲う。

    「だ、ざい……」

     ふらつきそうになる頭を持ち上げ、残った片側の視界でその姿を探す。

    「中也ッ!! この莫迦!!」

     側に居た太宰が血塗れで膝をつく中也を抱き締める。

     顔に当たる蓬髪がくすぐったいと、そんな感覚が鋭敏になる。

    「何故、何故庇ったりなんか……ッ中也のくせに!!」

     ……庇った?
     薄れていく意識に、中也は太宰が怒鳴る言葉の意味を考えていた。
     俺が、太宰を、庇った?

    「何、勘違いしてんだよ……誰が、手前なんて……」
    「もういいから、喋らないで」

     抱き締めていた体を離し、欠けた視界で見た太宰の顔は悲痛に歪んでいた。
     そんな顔をする事など、中也は知らなかった。
     
     それが、中也の為の表情だと、知らなかった。

    「なんて、顔、してんだよ……クソ太宰」

     皮肉を込めて笑ったつもりだったが、太宰に伝わったのかはわからなかった。

     中也の右目がある位置には銃弾が撃ち込まれ、その綺麗な顔は血に染まっていた。






    *   *   *

    「太宰くん、少しは休みなさい」

     森が太宰に気遣うような声をかける。
     太宰は視線すら動かさず、身動きすらしないまま平坦な声で、

    「私は平気だよ、寝ないのも食べないのも、いつもの事だもの」
    「けどねぇ、医者である私の前で不摂生なのはほっとけなくてねぇ」

     その場で意識を失った中也を運び込み、治療を施した森は溜息を吐いた。
     
     あれから2日、中也の意識は戻らず、太宰は睡眠も食事も取ることなくずっと側に付き添っている。

    「心配せずとも命に別状はないのだから、太宰くんも……」
    「命が助かれば、あとはどうでもいいっていうの?」

     森の方を向いた太宰の目は少し充血していた。
     その鳶色の瞳で森を睨む。

     森に八つ当たりしても仕方がないのは太宰にだってわかっていた。
     ただ、何かに当たらなければ、後悔に押し潰ぶされそうだった。

     それは森も理解していた。
     辛いのは患者だけではない。その周囲の人も、おそらく同じくらい辛い。
     ただ見ている事しか出来ない。
     何も出来ない自分が、惨めで仕方ない。

     ふい、と森から視線を外し、太宰は中也へ視線を戻す。
     安らかに寝息を立てている中也は、いつもと変わらない。
     その小さな顔半分を覆う真っ白な包帯だけが、痛々しく浮いていた。

    「……中也の目は、もう、駄目なのでしょ……」

     消え入りそうな声で太宰は問うが、森に確認するまでもない。
     あの状態で元の通りに戻るとすれば、完全治癒の異能でもない限り不可能だ。

     太宰を庇い、庇ったせいで異能が発動出来なかった中也の顔面に、銃弾が撃ち込まれるのを、太宰ははっきりと見ていた。

    「ッ……私は、死んでも良かったのに……中也の莫迦……」

     ずっと苛むこの感情が何処から来るものなのかわからないが、苦しくて、辛くて、込み上げるものに感情を委ね、泣けたら、少しは楽になるのだろうか。

     それでも、太宰の鳶色の瞳から何かが溢れる事はない。

    「……目を覚ましたら片目で生活する訓練をしないといけないね、太宰くん、協力してあげ給え」
    「片目で……」

     怪我が絶えない太宰には片目で生活する事がどれほど困難な事なのか、よくわかっていた。
     遠近感が消失した視界では、コップ一つ手に持つのですら煩わしく感じる。
     まして、中也の主な作戦行動は前線。
     片目では、相手の動きすら、追えない。

    「……ねぇ、森さん」

     その時、太宰が閃いた案。
     普段の太宰は度重なる自殺未遂のせいで顔を包帯で覆っている事が多い。
     それにより閃いたのだが、聞いた森は複雑な顔をした。
     
     その顔が何を意味するのか太宰にはわからなかったが、

    「それで君がいいと云うのなら」

     それだけを云い、否定も肯定もしなかった。











    *   *   *

     その目覚めは不思議と不快感はなかった。

     いつも起きる時と変わらない。
     
    「………?」

     ゆっくりと目を開ければ、片側が不自然に閉ざされている。
     それ以外には、何も変わらない。

     痛みも、違和感も、何もない。

     上体を起こそうと手をつこうとして、何かが手を握っている事に気付いた。

    「?」

     幸い、閉ざされてはいない左側だった為、軽く視線を動かすだけで見えた。

    「…………だ、ざい……」

     普段と同じように呼んだはずなのに、その声は音にならなかった。
     空気がひゅうと鳴っただけ。

     点滴に繋がれた中也の左手をきつく握りしめ、太宰はベッドに頭部を伏せるように眠っていた。

     何故、こんな事になっているのか、記憶が欠落したかのようにわからない。

    「……だざい、起きろ……だざい……」

     きつく握られる手を振り、太宰を起こそうと試みる。
     微かに動きはしたが、覚醒するにまでは至らなかったらしい。
     一度止まった寝息はすぐに再開された。

    「……………」

     こうなってはどうしようもない、起きるまで待つしかない。

     仰向けで寝ていると白い天井しか見えない。

     ふいに、不自然に閉ざされた右目へ意識が向いた。
     触ってみるとごわごわとした感触に、包帯が巻いてある事がわかった。
     
     片側のみの目を包帯で覆っているなど、まるで太宰みたいで、中也は少しだけ眉根を寄せる。
     怪我でもしたのかと思ったのだが、痛みはない。
     なら、外しても構わないだろう。

     中也は空いている右手で、のろのろと包帯に手をかけた。

    「中也……?」

     名を呼ばれ、手が止まる。
     視線を向ければ、太宰が少し驚いたように目を見開いて中也を凝視していた。

    「……おう、太宰、やっと起きたかよ」
    「……それはこっちの台詞……」

     何かを堪えるように、太宰は口を閉ざして俯く。
     だが、次にがばっと顔を上げた時にはいつもの調子に戻っていた。

    「君は、ほんっとうに莫迦なのだね!! 私を庇って大怪我をするなんて!! 莫迦!! 莫迦中也!! 莫迦蛞蝓!!」
    「うるせぇ!! 頭に響くんだよ!! いきなり大声出すンじゃねぇよ!!」

     互いの大声で、互いに頭痛というダメージをくらい、しばし閉口する。

     中也はまだ少し痛む頭を押さえながら、

    「俺が、手前を庇ったって、それ本当か?」
    「は? 私がこんな事で嘘を云うと思ってるの? 頭を怪我して余計莫迦になったのかい? 可哀想……」

     哀れみの視線を向ける太宰に、中也は頭をかく。

    「記憶がはっきりしねぇンだよ……てか、これ、とっていいか?」

     右目を覆う包帯を指して、中也は云う。

     それに太宰は一瞬、不自然に動きを止めた。
     だが、それを誤魔化すかのように勢いよく椅子から立ち上がり、

    「駄ぁ目! 森さんを呼んでくるから大人しく待ってい給え」

     何故か、中也と視線を合わせないまま太宰は病室を出て行った。

     その背を見送り、ふと一人になってこれまでの経緯を脳内で辿ってみた。

     首領の命令により相変わらず太宰と組まされ、変わり映えのしない殲滅任務に赴いた。
     あらかた片付け終わり、太宰と合流。
     次の指示を仰ごうとした時、遠くのビルの影に光るものが見えた。

    「……クソ、そこから何があった……」

     目が覚めてみれば、場面はいきなり病室に変わり、自分は大怪我をして寝ていたらしい。

     「怪我…………怪我?」

     入院着を着てはいるが、体に怪我らしきものはない。
     太宰のように体中包帯塗れ、という事もない。
     左腕にある点滴さえなければ、常人と変わらない気がする。

     一つ、不自然なものがあるとすれば、右目の包帯。

     包帯越しに触れてみるが、右目はいつもと変わらない気がする。
     太宰が云っていた大怪我とは、目周辺の事なのだろうか?

     太宰は包帯を解く事を止めたが、痛みも何もないと云う事はおそらく大した怪我ではなかったのだろう。

     そう思い、中也は自分の判断で右目を覆う包帯を外した。
     するりと解けた包帯が手に落ちる。
     
     どれくらいの間閉ざされていたのかわからないが、右から入る光がやけに眩しく感じた。

    「なんだ……?」

     痛みはない。
     目の前の景色も問題なく見える。
     なのに、何故か違和感が込み上げる。

     もしかして、目の周辺に問題があったのかと、少し焦り乍らベッドから起き上がり、病室内で鏡を探す。

     数日寝ていた体に、点滴を引きながらの移動はほんの少し歩くだけでも疲労を感じる。

    「クソ……これじゃあ、復帰はいつになんだろな……」

     のろのろと歩き、やっと洗面台に付随している鏡を見つけた。

     体を預けるように洗面台に寄り掛かり、中也は鏡を見た。

    「…………………ッ」

     映ったのは、見飽きた自分の顔だった。

     だが、生まれた時から有していた浅葱色の瞳は左側だけだった。

     右側の瞳は、全く違う色をしている。

     鳶色。

     この色の瞳を持っているのは……、

    「中也!! 森さんを呼んで来、た……」

     そこへ、太宰が勢いよく飛び込んで来た。
     森の姿はまだ見えない為、太宰に置いて行かれたのだろう。

     鏡の前に立つ中也に、太宰の表情が消える。

    「………何してるの」

     その声に、中也は勢いよく振り向き太宰の胸倉を掴む。
     点滴が倒れる激しい音がしたが、中也はお構いなく太宰に怒鳴る。

    「この目……そうだよな、手前のと同じだよな、太宰!!」

     中也の怒りを含んだ左右で色の違う双眸を、太宰は冷たい瞳で見返す。

    「どういう事なンだよ、説明しやがれ!! 俺が寝てる間に何があった!!」

     太宰は胸倉を掴み上げる中也の手を上から優しく握り、平坦な声で答える。

    「……いいよ、説明してあげる。けど、先にこれだけは云わせて欲しい」
    「あ? 言い訳するつもりかよ」

     冷たいだけの瞳に、太宰は一筋の光を宿し、真っ直ぐに云った。

    「私は、この選択を後悔していないよ」
    「ッ……」

     太宰の迷いのない瞳に、中也は拳を握る。

    「……いつもそうだ、手前は何でも勝手に決めやがって……俺が、ありがたがるとでも思ったのかよ?!」

     中也は怒りのまま、握りしめた拳を右目に向けて殴ろうとした。時、

    「ストーップ」

     その手を、森が止めた。

    「右目はまだ安定していないのだから、殴るなんてしてはいけないよ。まぁ、移植していない目でも殴ってはいけないけどね」

     森に腕を掴まれたまま、中也は何かを云おうとして、だが、それは言葉にならなかった。

    「何故、許可したのか、と聞きたいのかね?」

     移植を行ったのは間違いなく森だ。
     もし、中也の意識があったのなら、絶対に許したりはしなかった、どんな理由があろうと。

    「中也くんが此処に運ばれるまでの経緯を、一応全て把握しているよ。それに、太宰くんの体もそろそろ限界に近かったからね」
    「太宰の体……?」

     中也は訝しみながら太宰へ視線を向ける。
     確かに、不健康を絵に描いたような姿だが、それはいつもの事のような気がする。

    「中也くんに目を移植するまで、飲まず食わず、おまけに寝ない。そんな状態で丸2日、君の側から離れなければ医者として何か手を打たなければとなるよ」

     森が話す間、太宰は沈黙している。
     肯定も否定もしないのが逆に真実を云っているようで、中也の目に動揺が浮かぶ。

    「手前、何してんだよ……」
    「その台詞、そのまま返すよ」
    「あ?」

     太宰は暗い瞳で中也を睨む。

    「何故、私を庇ったの」

     そんな記憶、中也には無かった。

     だが、太宰の中也を見つめる目は、何か明確な答えを求めているようで、どんな理由でもいい、何か云わなくていけない気にさせる。
     
     その理由が何処かにある気がして、中也は口を開くが、何も言葉は出て来なかった。

    「兎に角、二人共ベッドに戻り給え」

     森が倒れた中也の点滴を起こし、隣り合うベッドへそれぞれ誘導する。

     そこで初めて、太宰もこの病室で寝ていた事がわかった。
     同じ病室に居るのに、太宰は態々中也の側にいて中也の手を握っていた。
     
     どれだけの時間そうして中也の目が覚めるのを待っていたのか。
     言い表せそうもない気持ちが込み上げそうになる。

     中也に付き添った森が、ベッドに乱雑に置かれたままになっていた包帯を手に取る。

    「安定するまで空気や光の刺激を遮断しておこうと思ったのだけど、それだけの元気があれば問題はないね」
    「大有りです、首領」

     中也は太宰を指差し、

    「奴に返して下さい」
    「帽子や手袋じゃないのだから、そんな簡単にはいかないよ」
    「私だって、返してもらうつもりはないよ」
    「あぁ?! 元は手前のだろが!!」
    「2人共!!」

     パンッパンッ!!と手を叩き、森は激しさを増す勢いの言い争いを無理矢理静止させる。

    「今は休む事! 私だって忙しいのだよ、早く復帰し給え」

     言い残すと森は早足に病室を退室し、去って行った。

     本当に多忙なのだろう。
     ポートマフィアで最も戦果を上げている2人が仲良く病室で寝ているのだから。








     静かな部屋。
     中也は湧き上がる不満を何処かへぶつける術を見いだせないまま天井を睨む。
     
     云いたい事は山程ある気がするし、言葉にすれば馬鹿らしくなってしまう気もした。

     怒りに任せて理由を聞いていなかったが、ふと右目に意識が止まった。

     鏡に映った時の衝撃は、今もある。

     そこにはいつも通りの自分の顔が映ると思っていた。
     なのに、一瞬で目を引いてしまう、左右で異なる瞳の色。

     焼きついて離れない、自分の瞳にある鳶色。

    「……中也」

     掠れそうな声がして、驚きに心臓が跳ねる。

     今まさに考えていた人物がすぐ隣に立っていた。
     右目を覆う包帯はいつも通りなのだが、その下にあるはずの目は、もう……、
     
    「太宰……、手前、何したかわかってンだろうな」

     色が違う瞳で、太宰を睨む。
     その視線を真っ直ぐに受け止め、太宰は顔を歪める。

    「中也こそ、私の事なんて放っておけば良かったじゃないか……庇ったりするからこうなったのだよ!!」
    「誰が誰を庇ったってんだよ!! 覚えてねぇ事を云ってンじゃねぇよ!!」

     太宰に掴みかかった勢いのまま、隣のベッドに倒れた太宰に中也は乗り上げる。

    「なら、思い出してよ!! 私にばかりこんな思いを背負わせるつもりなのかい?!」

     悲痛に顔を歪める太宰を見て、中也は動きを止めた。

     その顔を、中也は見た事があった。
     
     仮面のような顔か、人を莫迦にしたような顔しか知らなかった。
     
     その顔が、誰の為のものか、中也はそれを意外に思った。

     不自然に止まった中也に、太宰は訝しむ。

    「中也……?」
    「……悪いかよ」
    「え?」

     中也は太宰に掴みかかった勢いのまま、

    「生きていてほしいって思う事が悪いことなのかよ!!」
    「ッ……」

     ボロ……と中也の目から涙が溢れた。
     もし、今も中也の目が両方同じ浅葱色なら、両目から溢れていたのだろう。

     太宰は少しだけ驚きに目を見開いた後、複雑な顔をした。
     涙が流れない鳶色の瞳がある右頬に触れる。

    「中也にあげたのに、この目はやっぱり私のものなのだね」

     泣き出しそうな顔をして、太宰は云う。

    「太宰……、なんで、こんな事したんだよ……手前、もう見えないんだろ……」

     中也の涙が左目からボロボロと落ちる。
     その涙を受け止めたくて、太宰は左頬にも触れる。

    「云ったでしょ、私、この選択に後悔はないって」
    「だが……」

     中也が太宰の右目に巻かれた包帯に触れると、緩んでいたせいかするりと解けた。
     閉じたまま、開かれる事のない瞼が露わになる。

    「なら中也は私を庇った事を後悔しているのかい?」

     傷も何もない。
     だから、本当にそこにはもう何もないのかと疑いたくなる。

    「……するわけねぇだろ、俺は、自分の行動に後悔なんてしねぇよ」

     確かめたくて、中也は閉じたままの瞼に手を伸ばす。

    「なら、いいじゃない」

     矢鱈あっけらかんと云う太宰に余計苦しさが湧く。

    「良くねぇよ、手前はそれで満足かもしれねぇけどな、俺は……」

     閉じたままの瞼に中也は触れる。
     軽く触れただけでわかる。
     薄い瞼の向こう、そこには、何もない。

    「俺は……どうすればいい、どうしたら手前に返してやれんだよ……」

     太宰はその手を握る。

    「その必要はないよ」

     悲痛に顔を歪める中也に太宰はほんの少し笑う。

    「私が、中也から貰ったものを返しただけなのだから」

     少しだけ驚いたように、中也は目を見開く。
     見返す太宰の顔に、先程あった悲痛は消えていた。
     
     口角を少し上げただけの笑みは、笑顔といえるかわからない程だった。
     だが、太宰の鳶色の瞳が、それ以上に語っていた。

    「……手前、なんて顔してんだよ、クソ太宰……」

     喉から込み上げるものに声を震わせ、中也は太宰の背中に腕を回し、抱き締めた。

    「え、どんな顔してるの私」

     背中を抱き締め返される感覚に、中也の浅葱色の瞳からまた涙が溢れた。

    「鏡を見ろ、莫迦野郎」
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