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    gm_4545

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    #Sonnyban
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    #AlbanKnox

    おにぃとぼくの幸せな休日*



















    「...んンッ......あっ!あ~~っ♡」


    「くっ...はぁ...ぁっ、やば... で、る......ッッ!」


    「ひぃ...ッ! ぁあァ~~~~~~~ッ♡」


    まだ日が高いうちから、青臭い独特な匂いを充満させた寝室。

    何回目か分からない白濁の液体が、半勃ちしている竿の先端からピュッっと噴射して、規格外の長さと太さがある肉竿が腹の中でほぼ同時に果てた感覚に身震いする。


    いやらしい蜜を纏ってズルりと尻穴から抜き出された肉竿は、まだ起立を崩さず形を成していた。


    「...っ、ふぅ...... ははっ、アルバーン、腰まだビクンってしてる」


    寝不足で倒れてしまいそうなほど何時間も抱かれているというのに、ヘトヘトの僕とは対照的にまだまだ余裕の顔で微笑みかけてくる。


    「サニー」


    「ん?」


    「体力ありすぎ...手加減してよ、もぉ...っ」


    わりと本気で抗議しているというのに、怒った顔も可愛いねと、成人男性二人が横たわっても余裕のあるキングサイズのベッドの上でぎゅうぎゅうと抱きしめられた。


    もう... 彼が大好きだから、毎回酷くされても許しちゃうんだよなぁ...僕って単純?


    「...だって、二人で有給かき集めて必死に休みを合わせた貴重な7日間なんだよ? ずっといちゃいちゃしたいよ、あぅばぁん...」


    くぅん... と、まるで飼い主に捨てられてしまった子犬のような顔で見つめられ、腰に両腕を回して抱きつきながら僕の脇腹あたりに頭をぐりぐりさせてきた。


    キュン って効果音が頭の中で聞こえるくらい愛らしく、サニーは性行為が終わるといつも甘えんぼさんになることを痛感する。


    「そ...そうだけど! 僕も、ずっとえっち...してたいけど、一度の体力消費が半端ないんだってば...!」


    えっち って言葉にすると何だか恥ずかしいから小声になっちゃうな...



    サニーは僕の顔から眼を逸らすように、また頭をぐりぐりさせてくる。


    「それに7日間っていうけどぉ...もう3日もこうしてるよ? おトイレとシャワー以外、僕をベットに縛り付けてるでしょ?」


    「えぇっ アルバーン、手錠かけた事はまだ掛けてないだろ!」


    「まだ!?」


    平然と、むぅっとした顔で抗議されたけど、僕に何させようとしてるの!?って思うと、顔から火が噴きそうなほど一瞬で頬が赤くなった気がした。



    縛り付けているっていうのは言葉のあやで、実際には、ふら~っとリビングに行こうとするとリネンの海に引き戻され「アルバーンはここにいて♡」って言われちゃうから、ここ数日間は僕に自由はないってこと。


    思えば、連休初めにそれはもう玄関先で激しく行為をした後、甲斐甲斐しく寝室までお姫様抱っこで運ばれ、蒸しタオルで身体を丁寧に拭いてくれた時から、サニーは僕の移動距離を最小限にしようとしてた気がする。


    「もぉ~...そんなに拗ねないで? おにぃ~、いいこいいこ♡」


    距離的な問題でなかなか恋人と会う時間がなかったため、半年ほど前に思い付きで提案してみたことが、今回の7日間の休日計画だった。

    とくに予定は立てずに、とにかく一緒に居れたらそれで...って。


    ...あ。でも、サニーの惚れ惚れする体格にのしかかられて犯されちゃうの好きだし、この休日中は存分に独り占めして欲しいって思ってるんだから、結局僕もこの状況で満足してるってことじゃん。


    ま、まぁ、ほんとに容赦なくずっと抱きつぶされちゃってるから、もう少し控えめにして欲しいってのは事実。

    それに、エッチ以外の気分転換も必要だよね!


    「お家デートも嬉しいけど、ほら、ショッピングモールとか行かない?毎日出前ばっかりだと健康によくな...っ、んンむぅ...!?」


    いきなり口を塞がれて、先ほどまでの熱が抜けきっていないサニーの熱い舌がぬるりと僕の口腔を犯し始めた。


    「んむ...... ぁ、んン...ッ」


    サニーの分厚くて広い胸板をポカポカ叩いて抵抗してみるけど、両手首を掴まれてぎゅっと力を込められてしまう。


    「ん... は... だめだよ。この近所にはむさっ苦しい俺の同僚達がたくさん住んでる地域だし、アルバーンを少しでもやらしい目で見た奴は処分しないといけなくなるだろ?」


    ツッコミどころが多すぎるってば...

    なんで容姿端麗な美貌を持っているのに、彼はこんなにも残念な思考を持っているんだろう...?


    誰かに目移りしてしまうのでは、といつも束縛してくるけど、こんなにかっこよくて僕を愛してくれる人を手放すわけないのになぁ。

    そこも、愛しくて僕も大好きだけど......って!ちがくて...!


    「んぁ...ぁ、~~もうっ!またそういう怖いこと言っ......ん?」


    ふと、寝室の窓際からギギギ...っと黒板を爪でひっかいた時のような音が聞こえた気がして、言いかけた言葉が宙を舞う。


    「え?どうしたの?」


    「いや、ベランダからなんか音が」


    「音?」


    7日間お世話になるサニーの自宅は、防犯面がしっかりと備わっている8階層のマンションで、ここは最上階の8階だ。


    少しだけ恐怖を感じて、とっさにサニーの後ろへすっぽりと隠れて窓の外に目線を向ける。


    いくら上層階であれどカーテンをおっぴろげた状態での行為は阻まれるため、今はぴっちりカーテンで窓は覆われていて、ベランダの風景は確認できない。


    「アルバーンはここにいて」


    サニーは上半身裸のボクサーパンツを身に着けただけの心許ない姿でカーテンの傍まで移動した。


    すると、勢いよくシャッとカーテンを開き、素早く開錠した窓をカラカラと開ける。


    「ぁぁ、お前か」


    「??」


    サニーの声音が柔らかくなったのを感じ、どうやら危険なものではないらしいことは遠目で様子を覗っていた僕にも分かった。


    程なく、か細く愛らしい鳴き声が耳に届いてきた。


    『みゃぅ......みゃぁ~~...』


    サニーが少し乱暴に首根っこを掴んで捕獲したのは、なんと生後間もないであろう小さな子猫だった。


    「わ...! ねこちゃん?」


    「ああ。お隣で最近生まれた子猫みたいなんだけど、どういう技を使ってるのかこっちのベランダに潜り込んできちゃうんだよね」


    『にゃぁ~...』


    「危ないって言ってるだろ? ...毒とか塗られてないよな?一応爪見せて」


    淡々と子猫に危険がないかを確認するサニーをまじまじ観察する。

    大きい掌で包んでしまえるくらい小さな身体で、心地よくみゃぁみゃぁ鳴く子猫は、まるで天使のような存在に見えた。


    『みゃぅぅ!』


    雑に扱われても、サニーの事を身内と認識しているのか、嬉しそうな鳴き声が漏れ聞こえてくる。


    あまりの可愛さにぷるぷる震えながら、昨晩床に脱ぎ捨てられてしまっていたバスローブを拾い上げ、急いで身にまといサニーの元へそっと近づく。


    わぁ... なんて可愛いんだろう。


    近くで見ると、毛並みがふわふわで、小さい鼻先はヒクヒクしていて、どこかへ連れ去ってしまいたいくらいの愛らしさがより際立つ。


    「サニー、抱っこしたい」


    両腕を広げてそうお願いすると、サニーは綺麗なアイスブルーの瞳に僕を映して、優しく微笑んでくれる。


    ドキン、と胸を高鳴らせてしまうくらい魅力的な笑みだが、子猫をぽいっとベッドに置き捨て、不意にぎゅうぅぅっと僕を抱きしめてきた。


    「んぇ...!? ちょ、違う...!僕はねこちゃんを抱かせてってお願いしたの...!」


    「だってハグしてってことでしょ」


    どういう勘違いをしたら、この流れで僕がハグしてほしいってなるわけ!?


    「ちーがーうっ! ねこちゃん!」


    「え? やだよ、こいつアルバーンにすり寄って絶対離れようとしないじゃん」


    それはすごく願ったり叶ったりな嬉しい話だけど、どうやらサニーは子猫にまでヤキモチを焼くみたいだ。


    さすがに恥ずかしさで呆れてしまい、サニーの腕の中で頭を抱えていると、チュ、と頭部に優しく唇を押し当てられる。


    「アルバーンは、俺が一番でしょ? だから他は見ちゃだめだよ」


    「もぅ... 横暴すぎ!」


    言いながら、まだ数日残っている彼との幸せな時間を想像して夢心地になり、ふにゃ、と笑ってしまう。

    僕ってこんなに表情筋ゆるかったっけ?


    『みゃ~ みゃう』


    構って、と言っているように鳴く子猫を他所に、とりあえず、世界一幸せだと思えるほどの甘いキスを、二人は交わした。


    後のことは、この口付けが落ち着いたら、ね。




    おわり














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