snbn⑧ Sonny side*
いくら歩いても思考がまとまらず、早々に自宅へついてしまった。
気が休まった時、きっと目が覚めて夜が明ければ、おそらく自分の行動に自分自身が驚き、後悔すると心のどこかでは感じ取っているはずなのに、今は全てがどうでもよくて、早く答えが知りたかった。
───いや、答えって?
何の答え? ...よく分からない。
すこぶる体調が悪いせいで、身体の奥から滲み出る額の汗をひたすら片手で拭って、よく分からず連れてきた人物のことを考える。
...きっとこの人物が、答えを知っているような、そんな気がした。
* * * * *
「えと...、僕はどうしてたら...」
まだ誰も招き入れた事のない自室のリビングの隅に、行き場がなくウロウロする猫のように目を泳がせて、困惑しきった顔でアルバーンが問いかけてきた。
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