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    🍏🥝🍣現遂🍣🥝🍏

    二直含有率100%!徐庶&法正パフェください‼️やったーーーーーーーーーーッッッッッッ🥝🍏🥝🍏😋😇🙏✨✨✨
    二直週間♪♪♪(しじみ週間のメロディで)
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    https://x.com/amkrnichoku/status/1789214559494197361?s=46&t=czKxrtPJReCd0_-kqpdbUw

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    POIPOI 17

    〈法庶0〉【毒占翼】 

    2023初夏頃に投稿したものです。
    軽微な加筆をしました。
    後半で若干、独りよがりに進行する場面があるので少し分かりづらいかもしれません。

    ●内容補填
    ・二人は平服で逢っている
    ・ほせ殿が身に付けているお馴染みの首筋エチ紐は、徐庶の事を想って性的な衝動に駆られるとスルリと結び目が解ける
    ・ほせ殿は、休日が空いていたのに互いを焦らす為に誘いを断り続けた

     仰向けになった法正殿の首元にふと気を取られてしまう。
     隠れ家の寝台で、誘われるままに君を押し倒した。夜も更けて、四つん這いになった俺の下で艶かしさを深める小麦色の肌。首筋に何となく視線を移したら、様子がいつもと違うことに気がついた。首元に緩く巻かれた目新しい紐?みたいな。言い方が今ひとつなのは分かってる。けど、これを何と呼ぶのか俺は知らないから……。
     装飾品を多めに身につけているのは普段から目にしていたけど、政務に就かない休日用に着用するものも別にあるんだなぁとぼんやり考える。
     俺はそういうものにあまり詳しくない。身なりだって最低限ととのっていればそれでいいかって性分だから、その見慣れない首飾りをついまじまじと凝視してしまった。とても似合っているけど……正直に言わせて貰うとこれも外してしまいたい。少しずつ、全部脱がせてからでいい。それを許されるのが俺だけだったら良いのに。策だの学びだの言ってたって、欲望を前にして最後に残るのは浅ましさだけだ。
     正面から刺さるじっとりした視線で今の状況を思い出す。数秒の散漫さを慌てて謝ると、法正殿は耳の横にある俺の右手首をやんわり掴んでそこに頬を寄せてきた。おもむろに緩慢な動きで甘えてくる猫さながらの振る舞いに少し戸惑っていると、妖しい流し目が俺の心中を暴く。
    「徐庶……ほどいてみるか?これ」
     これ見よがしに首筋とそこに巻かれた飾りを見せつけられて、俺は大きく喉を鳴らす他なかった。美味しそうだと狙っていたものを鼻先に差し出され、口を開けろと言われている気分だ。勿論そうさせて欲しい。でも結び目は固そうで、どうやって結んだのかも分からないし解き方なんて予想できなかった。踏ん切りの付きづらい悪癖が二の足を踏ませる。いつもこうだ。
     すると見かねた指先がうなじに回されて、優柔不断な背中にそっと暖かく触れた。いつもの強面からは想像できない穏やかな表情がグズグズするなとこちらを見つめる。目の前に俺しか居ない時はもっとそういう顔もしてくれないかな…なんて言いかけたけど、調子に乗るなと怒られそうだからやめた。
     いよいよ決心がついて恩返しの口付けを交わすと、まるで待ちかねていたみたいに分厚く迎え入れられる。甘くて柔らかい感触が心地よくてたまらない。夢中でずっとその感覚を味わっていると法正殿が頭をクシャッと撫でてきて、切なげに声を漏らす。
    「げん、ちょく」
     俺も今すごく気持ちいいよ。
     息継ぎの間を惜しんでまでそんな風に求められたらもう止まれない。本当はこんなに可愛いのに。けど、他の人は別に知らなくてもいいんだ。こんな事。目を閉じて静かにほくそ笑む。
     君の字を吐息混じりに囁いて、しっとりと熱を持ち始めた胸元に手を差し入れた。身じろぐ姿も愛らしい。
     チラッと首筋の方を見ると「それ」は既にほどけていて、シーツの上に力なく横たわっていた。驚いて呆気に取られていると左右の襟を掴まれてそのまま抱き寄せられてしまう。背中と腰を両腕でぎゅっと固定されて、少し力を入れただけじゃすぐに上体を起こせそうにない。
    「ええと…これ。いつの間にか外れてるんだけど、君が?」
     反射半分、好奇心半分で肩越しに訊ねると、法正殿は首を横に振る。首元でもぞもぞ動かれて、何だか可愛いなと少し思った。触り心地の良い髪がこめかみあたりを撫でてくすぐったい。そうした小さな所からも愛おしさを感じた。
    「……お前とこうなってから、そういう、気分にならないと……外せなくなった」
    「えっ……」
     妙な空気と疑問でないまぜになる。それって結構不便だ。じゃあこの首飾りを付けなければいいのでは……いや、本当の問題はそこじゃない。この賢い人が不器用ながらにここで伝えようとしている事。君と俺が親しくなってから数ヶ月。休日、昼の街中にこれと全く同じ装いで歩く姿を何度も見掛けた。
     溶けかけの意識を繋ぎ止めて必死で答えを手繰り寄せる。
    「つまり……どういう事なんだい?」
     予感を確信に変えたい。その気になればこの拘束はどうにか出来る。でも、今この人の顔を見たら絶対に駄目なんだ。直感がそう警告している。俺は好きな人の待ても出来ない駄犬じゃない。暴れ出しそうな衝動をなけなしの理性で羽交い締めにした。
     心臓の鼓動と互いに上がった息が、折り重なって密着した法正殿と俺の身体をしばらく同じ様にに上下させていた。舌を絡めて名前を呼び合っただけなのにもうそれだけでひとつになれた気がする。そんな風に耽りながらぼんやり待っていたら、法正殿はようやく俺を解放した。
     いざ想い人の顔を前にすると、悩ましげに寄せられた男らしい眉と上品に伏せられた睫毛があまりにも扇情的すぎて一瞬目眩を覚える。この部屋を桃源郷へと早変わりさせた魅惑の唇もここまで来たらむしろ目に毒だ。女性顔負けの綺麗な濡羽色の髪は言うまでもない。やはりこんな俺には勿体ないくらいの人だ。でも、もし叶うなら……時間が許す限りいつまでも独り占めしたい。燃え上がる劣情の業火でひとり胸を焦がした。
     ぷすぷすと黒焦げになってうなだれていたら、両頬に掌が力なく添えられた。
    「徐庶、お前は……、分からないフリが、好きなんだな」
     恨めしげに睨んだつもりみたいだけど、とろけた表情でそれをやっても煽りにしかならないのを分かってないみたいだったから頭を抱えた。ただ、これで大体合点がいった。
    「そうやって無意識に相手を掻き乱す」
    「ひどいな……慎重だって言ってくれ。でも、お互い様だと思うけど」
    「……何がだ」
    「君のことだから、休日も仕事を持ち帰って忙しくしてるんだろう?けど、激務で溜まった疲れもしっかり取って欲しい。だから誘って断られても仕方ないって割り切って過ごしたし、それなりに気も遣ったよ。なのに、一段落着いた後、君は、その…」

     これで外れていたら、烏滸がましい上に恥ずかしすぎる。
    何やら言い澱んだ様子の俺を見て、法正殿は不敵に口角をあげてみせた。
     お前はその続きを切り出せるのか?今が吹っ切れ時だぞ?
    なんか多分、そんな感じの事を考えてるんだろう。余裕なんて少しも無いはずなのに。
     指名されて、問題の答えを述べる。結論に至った過程と用いた根拠の説明。かつて机を並べて学んだありし日が脳裏を過って、ちょっとノスタルジックな気持ちになった。状況がだいぶ違うけど、ちょっとしたデジャヴ体験だ。
     俺は観念してその挑発に乗った。わかったよ、はっきり聞いてしまおう。君は俺に言わせたいようだから。
    「法正殿は……俺の誘いを断った休日の夜は、いつも俺の事を考えながら一人で抜いてたっていうのかい?俺の予定が空いているのに、俺以外の俺と……お楽しみだったって事なのか。何度もそんな事を繰り返してそろそろ頃合いと見た君は、満を辞して今晩「本物」をこの隠れ家に連れ込んだ。それで種明かしをして、こうやって焚き付けてる。今が二番目に美味しい部分だろうな。こんな事になって、それから俺がどう出るのかも折り込み済みだ。はあ……確かに俺はこれくらいの事で怒って帰ったりしないよ。浮気されたわけでもないし、何より俺は…心底君に惚れてるから。それで、君の一番のお目当てはこの後なんだろう?清々しいくらい手玉に取られた気分だよ。悔しいけど、俺の負けだ。……どうだい?」
    「……そうだ。ご名答」
    「………………」
    「模範解答以上だな」

     俺は、守るものが何も無くなった褐色の喉笛に無言でしゃぶりついた。想定以上の激しい急襲に喘いでちょっと待てと戸惑う声も無視する。その指示には従わない。俺がこれから君にいいものをあげるよ。徐元直は愚かな駄犬じゃないけど、従順な下僕でもないんだ。
     君の目の前にいるのは、今君を抱いている男。分かるだろう?
     さっきまでとは打って変わって手荒に攻めたてる。抵抗して押し返そうと肩に置かれた手も引き剥がして枕元に強く押さえつけた。別に怒っているわけじゃないんだ。ただ、俺自身に嫉妬してるだけ。俺が君を想う夜に、君が自分を慰めながら頭の中で思い描いていた空想上の俺に対して。やっかみっていうのは、何も他人にだけ抱く感情じゃないのか。世の中、知らない事だらけだ。
     君は俺の気質を鑑みた上で、こういう展開を作りあげる為に計画的犯行へ及んだって事になる。思い返せば、出会った頃から好きな様にやればいいとか言われていた。初対面であれこれ見通されてしまうなんて軍師としては失格だな。
     けど、策の全容が明らかになった所でもう遅い。既に俺は入念にご用意された専用の据え膳に舌鼓を打っている所だから。まだ食べ始めたばかりだけど、今からおかわりを頼みたいくらいだった。

    「思っ…た……通り、だ」
     しばらくして、乱され続ける呼吸の合間を縫って法正殿がなんとか言葉を紡ぎ出した。一心不乱な捕食者でしかなくなっている俺は、そのまま黙って耳を傾ける。
    「実際に…っ俺の、目の前…ッ……に居る、お前が……」
     ここまで滅茶苦茶に揺さぶられてるのに、自分の事を抱き潰している俺の話を一生懸命しようとするのがいじらしくて凄く良い気分だった。好きな人が自分のことを話題にしてくれるのは純粋に嬉しい。
     機嫌に任せて思うままに奥を突き上げると、今夜一番の嬌声があがる。やっぱりここが善いのか。君をずっと見ていれば分かる事だから、当てずっぽなんかでこの場所を見つけたわけじゃないけど。
     それを証明する為に同じ所を執拗に愛でる。法正殿はいきなり質を変えた快楽に耐えるのに必死で喋るどころじゃなくなっていた。健気な君の言葉をさえぎる形になってすまない。けど、俺のすべてを受け止めて欲しいんだ。背中に新しい傷跡がどれだけ増えようが胴に回された脚がどんなに腰を締め付けようが手加減は出来ないよ。どうか悪く思わないでくれ。心の中で詫びながら、無我夢中で自身の形を刻み込み続けた。

     もうすぐという所で、法正殿が不安気な眼差しを投げかけてきた。しかし直ぐにハッとした様子で目を逸らし、気丈に振る舞う素振りを見せる。強がらなくていいのに。目の前の無防備で艶美な君を想うと、俺だって切なさで張り裂けそうになる。顔の大部分に覆い被さった乱れ髪を指で軽くすくっていつもの感じに戻すと、軍師でない法正殿個人の人間らしい表情に胸が熱くなった。閉じていた瞼がゆっくり開かれて露わになった物憂げな瞳と見つめ合う。すると灼熱の内壁がこれ以上無いくらい俺自身を縛り上げたから、思わず天を仰いであられもない雄叫びをあげてしまった。
     やめてくれ。こんなの、牢で受けていた拷問より苦しいよ。
     息も絶え絶えになりながら君を見下ろすと、そんな俺を眺めて満足気に目を細めるものだから……余計に歯止めが効かなくなる。そうか。勘違いしているみたいだから、その我儘な身体に教えてあげようかな。
    「いいかい孝直。今から何が起きてもそばにいるから、安心してくれ。」
     さらに激しさを増す俺の猛攻。与えられる刺激に身体の感覚が追いつかない君は、俺の背の至る所に爪を立てて今にも飛びそうな自我をどうにか繋ぎ止める。嬉しい激痛に人知れず昂りを覚えながら、その頬に伝った涙を親指の腹で拭った。
     すると苛烈な律動の中で、絞り出すように呟く声が聞こえた。静かに、ぽつぽつと、噛み締める様なざらついた低音が鼓膜に浸透する。
    「本物の、お…前が……っ、いちば、ん…好い な…」
    「…ぁ…………」
     最高潮の興奮が湧き上がるのと同時に、罪悪感にも苛まれた。猛々しい衝動で君の言葉をせき止めてしまっていたのを思い出す。本気の俺を上書きしたくて、考えなしに甘えてしまった。無理をさせてすまない。渦巻く激情に混じり込んだ一筋の自己嫌悪に少し俯いていたら、指でスッと顎を持ち上げられた。雫が一滴、法正殿の胸元で光って弾ける。
     今更、何を考えてる?いいからお前はこっち見ろ。
     あどけない呆れ笑いに浮かぶ特別な感情。
     そして……唇を合わせるだけの、ささやかな口付けをお見舞いされる。
     ありがとう。
     俺からも、とびきりの報恩をさせてくれ。
     ずっといつまでも大好きだ。
     世界で誰より愛してる。
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    🍏🥝🍣現遂🍣🥝🍏

    DONE〈法庶〇七〉
     ほせ殿の食事の取り方がテキトー過ぎて痺れを切らした徐庶に、一瞬だけ雛鳥みたいに一口食べさせられてたら可愛いなと思い付いて書き始めました。
     徐庶は自分に気を遣ったのが半分原因で舌を火傷したので、恩返しに自身の舌でその患部を慰めたという感じのディープキスです。鼻キスとかスライドするだけのも可愛いね!

    二直って、チュンチュン並んだ鳥みたい!
    時々そう思う時があります。
     法正は仕事が食事なのかというくらい、普段全然ものを食べない。彼と夕食を食べに来ていた徐庶は呆れ果てた。
    「法正殿……そんな量で足りるんですか?」
    「ああ、いいんだこれくらいで。食べ過ぎると頭が働かなくなる」
     そう言って茶を飲むと、徐庶の前に色々と並んだ料理を見やった。先ほど運ばれてきた品ばかりだ。
    「俺は待ってるから、気にせず食べろ」
    「また徹夜ですか?それでは体が持たないと思いますが」
     徐庶がそう返すと法正はふいとそっぽを向く。徐庶がよく食べる男なのを分かっていながら、食事処に連れ立つのは拒まない。断られないのは嬉しいものの、毎度首を傾げたくなる徐元直であった。
     すると法正の前に蓮華が差し出された。その上には皮の破かれた小籠包。そしてスッと伸びてきた手に、わずかに顎を持ち上げられる。席から半分立ち上がった徐庶が法正に自身の頼んだものを食べさせんとしていたのだ。
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