衣服 寒〜い!と不満気に声を上げたヴィエラの横で、ルガディンは襟元のマフラーを整えだろうな、と小さく呟いた。ミラージュプリズムとはいえ、この気温では些か露出が多すぎる格好の彼女が唇を尖らせる。
「だって可愛い格好したいじゃん」
そのまま頬を膨らました彼女に、でしょ?と、同意を求められた。自身にはそういった感情はあまりないが、まぁ彼女ほど魅力的であれば、と彼が頷くとでしょ!と頬を緩められた。そして小さくくしゃみをした彼女に自身のマフラーを外し、くるくると巻き付ける。ルガディンサイズのものなので、首だけでなく口や胸元まですっぽりと覆われた彼女がもぞもぞと襟元を触った。あったかい、と小さく呟いてからまた唇を曲げる。
「落ち着かないぃ……」
だろうな、と笑った彼を見上げ、彼女も笑った。